「ポケットモンスター」のスマホアプリゲームといえば何か。
そう問われれば「Pokémon GO」（以下、「ポケモンGO」と表記）を想起する人が大半だろう。

「ポケモンGO」は2016年7月6日にサービスが始まり、リリース当初は伸び悩んだ様子も見せていた。しかし現在は150以上の国と地域で展開され、ダウンロード数は10億を超えている「ポケモン」を代表するアプリゲームである。
だがしかし、実はもう一つ、今年になって人気をじわじわと高めつつあるもう一つの「ポケモン」アプリゲームをご存知だろうか。

それが今回扱うゲーム「ポケモンマスターズEX」（以下、「ポケマスEX」と表記）だ。

「ポケマスEX」は最初「ポケモンマスターズ」の名前で2019年8月29日よりサービスが開始された。2020年8月25日にメジャーアップデートを実施し「ポケモンマスターズ EX」へリニューアルした。

ゲームの舞台は人工島パシオ。そこで開催される「ワールドポケモンマスターズ」の出場を目指し、冒険とバトルを繰り広げていくのがメインストーリーである。
またこのゲームの最大の魅力は、レッドやカスミ、ダイゴ、シロナといった歴代のポケモンシリーズに登場したトレーナーとパートナーのポケモン達が集結するという点だ。その両者を合わせてゲーム内では「バディーズ」と呼ぶ。「ポケモン」のゲームといえばメインとなるのは主にバトルやポケモン自身だったりするが、このゲームでは同列にトレーナーたちも中心となりゲームを盛り上げるのが特徴だ。

いわゆる「ポケモン」版キャラクターゲームともいえる「ポケマスEX」。
今年9月には2周年記念を迎え、「ポケマスEX」では作品内外で大きな話題を呼んだ。それを受け今回の倭人速報では、「ポケマス」を対象にツイート数の推移を追い、どのような盛り上がりを見せていたのかをTwitter分析していく。

盛り上がりを見せる一大イベント

では早速、配信当初から先月にかけてまでの「ポケマス」ツイート数の推移を見ていこう。




グラフタイトル名は「ポケマスEX」となっているが、データの集計ワードは「ポケマス」で行っている。集計の始まりはサービス開始から約1週間後の2019年9月9日からである。
1枚目の緑のグラフはサービス開始から1年間の2019年9月9日から2020年8月31日まで、2枚目のオレンジのグラフは2020年9月1日から2021年9月9日までのツイート推移を集計したものである。

グラフから見て取れるように、「ポケマスEX」のツイート数はハーフアニバーサリーや周年記念イベントなど、一大イベント時に分かりやすく伸びている。

しかし1年目の緑のグラフからもわかるとおり、ハーフアニバーサリーでも1周年記念時でも2年目に比べるとそこまでツイート数は伸びていない。というのもまだリリースして間もないためだったからか、特別大きなイベントや配布などが行われなかったのである。
2020年2月のハーフアニバーサリー時は1日で8,298tweetsとなかなかの数字をたたき出しているが、実際は大本の「ポケモン」が25周年記念を迎えるためついでに注目されていた、というのが実情であった。

とはいえ「ポケマスEX」もその記念に乗り、大々的なイベントではなかったもののハーフアニバーサリーを記念した特別映像を公開！

新しく追加されたタマゴ孵化システムや新追加予定バディーズが紹介される中、特に注目を浴びたのが原点にして頂点のトレーナー「レッド」の登場である。また初登場時の衣装が「ポケマスEX」オリジナルのものとなっており、そのデザイン性の高さもポケモンファンからの評価を更に集めた。


また2020年8月の1周年記念では、イベントではなく大幅なシステムの改革や刷新が行われた「ポケマスEX」へのリニューアルがメインであった。これもまたユーザーたちにとっては盛り上がりに欠けるものだったようであるが、それからまた半年後の2021年2月の1.5周年記念、「ポケマスEX」に関するツイート数は11,295と大々的に数字を伸ばした。
ハーフアニバーサリー時と比べイベントの規模も大きくなったり、SNSの運用も活発になったりしたことがツイート数増加の要因として挙げられるが、しかしそれ以上に「ポケマスEX」がキャラクターゲームであるが故の理由が一つある。

それが1.5周年記念を迎えるまでに「ポケットモンスター ソード・シールド」（以下、「ソード・シールド」と表記）に登場するガラルのトレーナーたちが次々に実装されていたことだ。

2019年11月15日に発売された「ソード・シールド」は歴代の作品の中でも高い人気を誇る1作であり、このゲームをきっかけにポケモンを再開したという人も多い。またこちらのゲームでは作品内に登場するキャラクターに対する人気が高いのもポイントである。
「ポケマスEX」と「ソード・シールド」のサービス開始時期は「ポケマスEX」（当時は「ポケマス」）のほうが若干早く、ゲーム内でもまだまだ過去作品で未実装のキャラクターは多かったため、2020年11月26日に「ソード・シールド」の女主人「ユウリ」が実装されたのを皮切りに、数々のガラルバディーズが実装され始めたのには、意外との声と同時に喜びに声が多く見られた。

そして本命の1.5周年記念では前夜祭イベントも大盛り上がり！メインである新実装バディーズにはガラル地方のチャンピオン、「ダンデ」が抜擢された。
また「ダンデ」から新機能である「マスターパッシブスキル」というものが追加され、ポケモンゲームの醍醐味・バトルにも一層盛り上がるシステムが導入され、これまた多くのユーザーからの支持を集めたようである。


そして2周年記念のイベントが行われる前に、とあるキャラクターたちの実装が「ポケマスEX」ひいてはポケモン界隈で大きな話題を呼んだ。
それが「ポケットモンスター ブラック・ホワイト」より登場する、サブウェイマスター「ノボリ・クダリ」の2人である。

ノボリ・クダリの2人もポケモンゲーム界隈で人気の高いキャラクターたちだったが、「ポケマスEX」に関するツイート数の中で過去一番の大きい数字を出したことで、その人気度合いがより顕著に見て取れた結果となった。
このツイート数の伸び具合から、改めて「ポケマスEX」がキャラクターゲームとしての特色が強いことが分かることだろう。


1イベントでも大きな盛り上がりを見せ、勢いに乗るポケマスは2周年記念にも1万以上とツイート数を伸ばす。2021年8月26日に2周年記念イベントの告知が初めて公式より出されたときは、1日で12,304ものツイート数に！
2周年記念には「リーリエ」「N」「ダイゴ」の3人が伝説のポケモンとバディーズとなり、また2周年記念イベントでの特別な衣装を纏っての登場で大きな注目を集める。

また特別な衣装を着たリーリエはポケモンカードゲームの方ともリンクし、そのイラストが描かれたプレイマットもプレゼントされることでさらなる話題を呼んだ。


2周年記念を迎え、リリース当初に比べ着実に人気をあげつつある「ポケマスEX」。
9月からはメインストーリーの方でも新ストーリーが追加され、イベントだけでなく恒常ゲームでも注目を集める話題を増やしている。

「ポケモンGO」とは違い本家ゲームシリーズに登場するトレーナーたちをメインとし、キャラクターゲームとして遊べるコンテンツは「ポケマスEX」にしかない魅力である。バトルに重きを置きすぎないバランスの良さを生かし、「ポケマスEX」はどんどんと成長していっていると言えるだろう。
ポケモンスマホアプリゲームとして、「ポケモンGO」に並ぶ目の離せない作品になるのもそう遠くはないかもしれない。

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(倭人速報編集部：座布団)