大陸間弾道ミサイル トレンド
0post
2025.12.18
:0% :0% ( 40代 / 男性 )
大陸間弾道ミサイルに関するポスト数は前日に比べ56%減少しました。男女比は変わらず、本日も40代男性の皆さんからのポストが最も多いです。前日は「爆撃機」に関する評判が話題でしたが、本日話題になっているキーワードは「倭国」です。
人気のポスト ※表示されているRP数は特定時点のものです
<米新戦略研究:朝鮮半島は「核前提の新秩序」へ移行:米中最新戦略文書から読み取れること>その5
朝鮮半島の地政学は1970年代以来の大転換点に入った
🔳1. 1970年代に成立した「朝鮮半島地政学の基本構造」
1970年代に確立されたのは次の三つの大原則。
① 米中協調(Nixon → Kissinger)を前提とする“管理された対立”モデル
1972年の米中接近によって、朝鮮半島の政治秩序はこう定義された:
米国:韓国を守るが、北と全面戦争は避ける
中国:北朝鮮を守るが、南進戦争はさせない
双方で「戦争はさせず、現状維持」で合意
これが 半島紛争の「キャップ」構造 :朝鮮半島で戦争が“完全に爆発しないように”上からフタ(キャップ)がかけられている状態を作った。
② 北朝鮮の“非核化”を建前とする国際合意
1970年代後半~1990年代初期にかけて、
北朝鮮:NPT加盟(1985)
国際社会:北朝鮮の核兵器保有は認めない
という建前秩序が敷かれた。
これは後の「非核化六者協議」につながる。
③ 韓国・倭国は“非核”のままで米国の傘の下に置く
これは冷戦後も不変で、
倭国 → 非核三原則
韓国 → 自主核武装の放棄
米国 → 核の傘で守るが、同盟国の核武装は許さない
という東アジア不拡散レジームの柱になった。
■ 2. この「1970年代モデル」が2020年代に崩れた
崩壊の原因は4つの連鎖。
① 中国が“非核化”政策から事実上撤退した(上記投稿参照)
中国白書から
「朝鮮半島の非核化(denuclearization)」
が削除された。
これは1970年代から続く
“北朝鮮を非核化すべき”という建前の放棄
を意味する。
→ 1970年代モデルの支柱が初めて崩壊。
② 米国も非核化を主目標としなくなった
米新戦略2025NSS(トランプ版)は、非核化に言及せず(上記投稿参照)。非核化は現実的ゴールではなくなった。むしろ「韓国・倭国の核武装抑止」を優先
という立場に転換か。
→ 1970年代の「北の核は絶対に認めない」原則が消えた。
③ 韓国が核オプションを本気で議論し始めた
1970年代以降は不文律として「韓国は核武装しない」が合意だった。
しかし現在は:
核共有(NATO型)
独自核武装
核推進潜水艦
先制攻撃ドクトリン
※https://t.co/eXwLPitUyu
など、核領域へのシフトが政府公式議論に
→ 不拡散レジームの根幹が崩れ始めた。
④ 北朝鮮は既成核保有国へ移行
核弾頭数:50〜70
ICBM搭載技術
固体燃料化(Hwasong-18)
→ 事実上“パキスタン化”
(核を前提とした中規模国の独自外交)
これにより1970年代モデルの前提
「北の軍事能力は限定的」は完全に崩れた。
■ 3. なぜ「大転換」と呼べるのか(骨格レベルで秩序が変わった)
1970年代モデルの三本柱は下図のように変質した。
半島の安全保障秩序を支えた3層構造が全部崩れた。
これは1970年代以来の“地殻変動”といえる。
● 北朝鮮:
“非核化交渉の当事者” → “既成核保有国+軍事輸出国”
● 韓国:
“防衛的非核国家” → “核化議論の中心国”
● 倭国:
“米国の傘の下の安定的非核国家” →
米中核競争の板挟みで独自戦略を迫られる国
● 中国:
“非核化の保証人” → “北核容認国”
● 米国:
“非核化主導国” → “核管理・拡散抑止に軸足を移す国”
■ 4. 結論:朝鮮半島の地政学は「核を前提とする新秩序」への移行段階にある
非核化=旧秩序(1970s–2010s)
既成核化+核ドミノの発生リスク=新秩序(2020s–)
この新秩序は、倭国、韓国、台湾、米国、中国の戦略
に長期的な再設計を迫る。
「1970年代以来の地政学的大転換」と言える。
(下記から抜粋)
https://t.co/6TZU7XF14N December 12, 2025
9RP
<米新戦略研究:米中戦略の同時移行:朝鮮半島非核化からの離脱>その6
上記で提示した「米新戦略NSSから北朝鮮・非核化が消えた」「中国白書から朝鮮半島非核化支援が消えた」という二つの現象を同一の戦略的帰結として分析する。
1. 米中戦略の共通点:“局地非核化”からの離脱
米中双方が、ほぼ同時期に「朝鮮半島の非核化」=自らの義務・戦略的優先ではないという立場へ静かに移行した。これは偶然ではなく、次の三重の構造変化から説明できる。
① 大国競争の時代における“非核化案件”の価値低下
冷戦後は、米露・米中・国際社会が協調しうる代表的テーマが「不拡散」だった。
しかし現在は、
米国:戦略の中心を“西半球再編”と“欧州からの撤退”に移し、北朝鮮を主要脅威として扱わない。
※米新戦略の分析⇨https://t.co/vewK7dRvin
中国:朝鮮半島を「自国主導で安定化させるレバー」と見なし、非核化を外交カードとして使う必要が薄れた。
つまり、非核化は国際公共テーマから戦略的オプションの一つへ格下げされた。
② 北朝鮮の“事実上の核保有国”としての認知拡大
米中ともに、「北朝鮮の核を外交交渉で無力化できる」という前提が崩れた。
核ミサイルの小型化・搭載化・量産化が完成し、
北は “イランではなくパキスタン型” へ移行したと見なされている。
その結果、米中は「非核化」ではなく
“核管理の現状固定・安定化” へ向かっている。
③ 朝鮮半島をめぐる優先順位の劇的低下
米国側:台湾・中東・欧州再編・西半球薬物戦争の方が優先度が高い。
中国側:国内経済危機・インド太平洋競争・米国制裁対応が優先。
⇨北朝鮮は“二次的フロント”に沈んだ。
2. トランプNSSでの“完全な無視”が意味するもの
米新戦略NSSは、北朝鮮を「アメリカの国益を直接脅かす存在」として扱っていない。その理由は三つ。
① 米国の“欧州撤退+西半球集中”戦略では北朝鮮は周縁化
米新戦略NSS世界政策の中心は次。
西半球の秩序再建
中国との構造再均衡
北朝鮮は「倭国・韓国の問題」「中国の管理領域」
として扱われる。
つまり、米国は朝鮮半島情勢のオーナーシップを捨てた。
② 北朝鮮の核保有は「不可逆」と認められた
トランプ政権では、非核化よりも「ICBMが米本土に到達するかどうか」の一点に絞っていた。
そして現在、北は米本土への打撃能力を持つ。
従って、米国は現実的に
“コストを払っても無意味な案件” と判断している。
③ 同盟国(特に倭国)に負担転嫁する方針
新戦略NSSでは、NATOだけでなくアジア同盟も「選別的」協力モデルに移行すると示唆されている。
非核化を米国主導で進める理由が消えた。
3. 中国白書からの削除が意味するもの
中国も同時に
「朝鮮半島非核化=中国の責任」という枠組みから撤退している。
理由は明瞭。
① 北朝鮮は中国にとって“対米カード”であり、非核化はむしろ損失
中国にとって北核は、米軍の在韓駐留の正当化、
日韓の軍拡、を誘発する“管理された緊張”の源であり、
完全非核化は中国に不利。
したがって、北京は「責任」から外れたがっていた。
② 北朝鮮の対中国自立性が増大
北朝鮮は制裁環境下で、中国依存を利用しながらも
ロシアへの接近、中露を競わせる外交
を行っている。
習近平にとって、「北の非核化支援」は中国の対朝支配を強めない。むしろ逆効果。
③ 米中の“管理的共存モデル”に合致
米国
→ 北朝鮮を主要脅威として扱わない。
中国
→ 北の核は米国の地域負荷を増やす。
利害は一致する。
4. 総合評価:米中は“暗黙の核容認体制”へ移行した
両サイドでの削除は以下の結論を意味する。
■ 朝鮮半島は「非核化プロジェクト」から「核保有を前提とした安定化プロジェクト」へ転換した。
これは次を含む。
北朝鮮核保有の実質容認
核管理(MTCR、輸出管理)や偶発戦争防止へ焦点移動
倭国・韓国に対する負担転嫁
中国は北核を“米中取引の対象”から外し、カードとして温存
米国は朝鮮半島の構造問題への関与を最小化
つまり、非核化は死文化した。
5. 倭国への含意:安全保障環境の質的悪化
① 倭国だけが朝鮮半島“非核化前提の防衛計画”を維持している
米中露は北核の現実を受け入れ、倭国が旧パラダイムに取り残される。
② 北朝鮮核は“対日コントロール”の戦略資産として扱われる
米国:「倭国が防衛負担を増やす理由」として利用可能。
中国:「日米同盟の分断カード」として利用可能。
ロシア:北朝鮮ミサイルの供給ネットワークを戦略的に管理。
③ 倭国は“北韓国米中の四角構造の外側”に置かれつつある
非核化が消えた瞬間、日米韓の戦略目的は揃わなくなる。
倭国の防衛計画は根本的に再設計を迫られる。
<結論>
米国も中国も「北朝鮮の非核化」を政策目標から外した。北朝鮮は事実上、既成核保有国として扱われ始めている。朝鮮半島の地政学は、1970年代以来の大転換点に入った(前投稿参照)。
※次ポストで「北韓国米中の四角構造」を主題に検討する。
(下記から引用・一部修正)
https://t.co/Cvv8ZQRnkX December 12, 2025
5RP
ソ連が西側にチップ止められて
Z80を並列につないで力業でICBM動かしてたみたいな事か
これができるかどうか見てから
倭国は次の50年アメリカにつくか中国につくか決めても遅くなくね?
つか中国倭国以上の異常な少子化で出来たところで
3,40年ほっとけば
国としての勢いがなくなってそう https://t.co/NcxLpvNLR9 December 12, 2025
【極東方面倭国担当 記録No.096】2025.12.18
北朝鮮、今年ミサイル発射わずか7回(12月現在)。
過去最低ペースにX「静かすぎて怖い」「次は一気にICBMか」トレンド入り。
国民、脅威減少に安心しつつ「油断大敵」を即忘れる。
現実逃避指数、静けさ部門で新記録更新。
以上。 December 12, 2025
約1年ぶりですね🥰
先週のかしまイベントも雨で中止になり、ICBMを思い出してました(笑)
私はヤボ用のためご一緒できませんが、先週走れずウズウズしてる人は多いと思います😀
#かしまRCサーキット https://t.co/cbjMxdniAK December 12, 2025
核兵器、ICBM、最新鋭ステルス戦闘機、爆撃機、空母、等等これがGDPに見合った装備というなら、我が国はバブル期に核武装し、堂々と空母を建造し、最新鋭戦闘機をバンバン買っておけばよかったのか?
北朝鮮が人民の命を犠牲にして核兵器やミサイルを開発しているのはGDPに見合うのか?
バカめ! https://t.co/xKhjZ7Fd1K December 12, 2025
中共が持つ核兵器、ICBM、最新鋭ステルス戦闘機、爆撃機、空母、等等これがGDPに見合った装備というなら、我が国はバブル期に核武装し、堂々と空母を建造し、ステルス戦闘機をバンバン買っておけばよかったとなる。
バカだろう。
ここにも中共のスピーカー🔇。
早くスパイ法制制定すべき。 https://t.co/7IKsmAcRVG December 12, 2025
豪軍🇦🇺元参謀長のChristopher Alexander氏と元国防次官のPaul Dibb氏がASPIのThe Strategistに寄稿した、中国軍が抱える課題として原潜と対潜戦を指摘する論考:https://t.co/bfPTRqhENy。著者はどちらも、豪州の防衛分野でのビックネームです。
【和訳】
中国の深刻な困難:原子力潜水艦と対潜戦における劣位
2025年12月17日
現在、そして今後も見通しとして、米国は水中における潜水艦戦で支配的地位を占めている。軍事作戦における潜水艦の静粛性、性能、信頼性のいずれにおいても、米国に匹敵する国は存在しない。
しかし西側の一部では、中国が潜水艦の静粛化や、潜在的に危険な遠方での作戦における信頼性といった分野で、米国を追い越そうとしているという主張が一般的になりつつある。だが、我々はその見方には同意しない。
潜在的な敵領域での遠隔作戦は、中国の戦略原子力弾道ミサイル搭載潜水艦(SSBN)および戦術原子力潜水艦(SSN)にとって、最も要求水準の高い任務である。
中国の能力は確かに向上しているように見えるが、SSBNおよびその弾道ミサイルの開発ペースは、西側の基準からすれば、耐え難いほど遅い。それでも米国国防総省は、中国の最新SSBNを「初の信頼できる海上配備型核抑止力」と表現している。
中国は現在、SSBNを6隻、SSNを6隻(さらにディーゼル電気推進の戦術潜水艦48隻)保有している。最新の中国SSBNである094型は、2015年12月に核抑止パトロールを開始した。しかし、常時少なくとも1隻を海上に展開させるためには、3~4隻のSSBNが必要である。さらにSSBNは、建造・維持に多大な費用を要するだけでなく、乗員の訓練面でも極めて高度な要求を伴う。
これに対し、米海軍は14隻のSSBNを保有しており、それぞれの水中排水量は1万8750トンである。これらは米海軍史上最大の潜水艦であり、各艦はトライデントII弾道ミサイルを24発搭載でき、その各ミサイルには12個の個別目標設定可能な核弾頭が装備されている。
これは、SSBN艦隊が米国の戦略核弾頭総数の半分を担っていることを意味する。また、仮に先制核攻撃によって米国の陸上配備型大陸間弾道ミサイルがすべて破壊されたとしても、SSBN艦隊だけで中国に対して破壊的な核戦争を遂行し、その軍事装備の大部分、人口基盤、そして政治・軍事の上層指導部を破壊し得ることも意味している。
冷戦期、米国のSSNはソ連本国周辺海域で妨害を受けることなく行動できる能力を一貫して示してきた。そしてソ連のSSBNは、米国のSSNによって撃沈される危険に完全にさらされていた。我々は、中国の比較的騒音が大きく、信頼性も高いとは言えないSSBN艦隊も、米国との核戦争が発生した場合には、同様に決定的な攻撃を受ける危険にさらされると考えている。とりわけ、中国の潜水艦は、音響ステルスという中核的分野において、米国の潜水艦に劣っていると我々は理解している。これは、中国の潜水艦が、中国領土近傍にあると北京の一部が安全だと考えている防護バスティオン内に配備された場合であっても当てはまる。
中国がこうしたバスティオンに関心を抱く背景には、旧ソ連が極東のオホーツク海およびバレンツ海において、自国の地理的条件による潜水艦バスティオンを「侵入不可能」と考えていたことがある。しかし、その自信は、潜水艦および対潜戦のあらゆる側面において、静粛性と性能で旧ソ連を大きく上回っていた米国と英国が、これら所谓の安全なロシアのバスティオンに侵入できた事実を見落としていた。
さらに、中国はソ連が有していた地理的優位すら持っていない。中国は東および南を、潜在的な敵対国と米国の強力な同盟国に囲まれている。
米国と異なり、中国は東方近接海域に浅海という不利を抱えている。これに対し、米国は大西洋・太平洋の両岸に、安全な深海アプローチを有している。中国の場合、黄海、南シナ海、倭国海はいずれも比較的制約の多い浅い海域であり、倭国や韓国を含む米国とその同盟国によって哨戒されている。さらに、東南アジア全域の海域も概して浅く、多数の狭い海峡や水路によって制約されている。
1988年、中国初のSSBNから発射されたJL-1潜水艦発射弾道ミサイルは成功裏に飛翔した。当時、一部で、この出来事が中国の海上配備型報復能力の獲得を意味すると判断されたが、それは時期尚早であったように思われる。その判断は、真に実戦運用可能な戦略原子力潜水艦艦隊に伴う訓練、ドクトリン、複雑な維持整備の課題を過小評価していた。さらに、米国や倭国のような近代的潜水艦艦隊の対潜能力に直面した場合に生じる生存性の問題も軽視していた。
それでも、新たな中国のSSBNが中国海軍の戦略的到達範囲を大きく拡張し、中国の最終的な海軍的野心を示す重要な指標となっている点については、一定の合意があるようだ。ワシントンでは、北京が真の抑止力として機能するSSBN戦力を目指し続けるための資源と技術力を有している、という点についても一定の見解の一致があるように見える。しかし、そこに至るには多大な努力と経験が必要となる。能力ある中国のSSBNに対する唯一有効な対応は、伝統的な対潜戦(ASW)能力、特にSSNを用いることである。
いずれにせよ、米国の対抗措置や破壊に対して比較的免疫のある、安全な核による第二撃能力を中国が確立する見通しは、我々の見方では、かなり先の話である。米国の攻撃型潜水艦は、中国軍が探知するにはあまりにも能力が高すぎる。これは米海軍大学校においても強く共有されている見解である。
中国は、米国や倭国が保有するような近代的潜水艦戦力に対抗する実効的手段を持っていない。我々の見方では、対潜戦の問題は、中国海軍が今後何年にもわたり、あるいは永遠に克服できないほど困難なものである。米国のSSNは、あまりにも高速で、あまりにも探知が困難なのである。
単純な事実として、米国は原子力潜水艦戦力という形で決定的な非対称的優位を有している。北京が潜水艦探知能力を飛躍的に向上させない限り、米国の潜水艦は、中国海軍が海に送り出すあらゆる艦艇を、水上・水中を問わず脅威にさらすことができる。米国の潜水艦は、中国の原子力潜水艦を探知する能力に極めて優れている一方で、自らは探知されない。これは、米国が、中国の所谓の核抑止潜水艦戦力にまで及ぶ、顕著な優位を享受し、今後も享受し続けることを意味している。この主題に関する有益な書籍として、『China’s Strategic Nuclear Submarine Capabilities』がある。
とりわけ、中国の海上配備型核第二撃能力の安全性は、ほとんど前進していないように見える。その理由は、米海軍が原子力攻撃潜水艦を用いて、中国のSSBNが核兵器を発射する前にこれを撃破できるからである。仮に中国のSSBNが1発、あるいは複数発のミサイルを発射したとしても、米国のSSNは追加発射を防ぐために直ちにこれを排除するだろう。この方法には、そのような水中戦作戦に投入できる十分な数のSSNが必要である。ソ連崩壊以降、核武装した敵SSBNを追跡・攻撃できる能力を有してきた国は、ごく少数に限られている。
中国が、現在なお優位にある米国の海軍能力と正面から競争しようとしていることは明らかである。その意図は明確だが、中国が米海軍に追いつけるかどうかは依然として疑わしい。水中戦の複雑性は現代戦において最も困難な要素であり、まさにこの分野で中国は追いつくことに最大の困難を抱えるだろう。それには、中国が想定しているよりもはるかに長い時間がかかる可能性がある。中国の海上における専門性は、第二次世界大戦以降80年以上にわたり蓄積されてきた米海軍の深い作戦経験を欠いている。ここにこそ、中国が追いつくのが最も難しい点がある。
中国が米海軍と正面から競争できるようになるまでには、相当な時間――おそらく数十年――を要するだろう。
我々の見解では、この結論はまた、音響性能とステルス性に優れた米国製潜水艦を取得することが、オーストラリアにとって戦略的に有益であることを裏付けるものでもある。 December 12, 2025
豪軍🇦🇺元参謀長のChristopher Alexander氏と元国防次官のPaul Dibb氏がASPIのThe Strategistに寄稿した、中国軍が抱える課題として原潜と対潜戦を指摘する論考:https://t.co/bfPTRqhENy。著者はどちらも、豪州の防衛分野でのビックネームです
【和訳】中国の深刻な困難:原子力潜水艦と対潜戦(ASW)における劣位
2025年12月17日
現在、そして今後も見通しとして、米国は水中における潜水艦戦で支配的地位を占めている。軍事作戦における潜水艦の静粛性、性能、信頼性のいずれにおいても、米国に匹敵する国は存在しない。
しかし西側の一部では、中国が潜水艦の静粛化や、潜在的に危険な遠方での作戦における信頼性といった分野で、米国を追い越そうとしているという主張が一般的になりつつある。だが、我々はその見方には同意しない。
潜在的な敵領域での遠隔作戦は、中国の戦略原子力弾道ミサイル搭載潜水艦(SSBN)および戦術原子力潜水艦(SSN)にとって、最も要求水準の高い任務である。
中国の能力は確かに向上しているように見えるが、SSBNおよびその弾道ミサイルの開発ペースは、西側の基準からすれば、耐え難いほど遅い。それでも米国国防総省は、中国の最新SSBNを「初の信頼できる海上配備型核抑止力」と表現している。
中国は現在、SSBNを6隻、SSNを6隻(さらにディーゼル電気推進の戦術潜水艦48隻)保有している。最新の中国SSBNである094型は、2015年12月に核抑止パトロールを開始した。しかし、常時少なくとも1隻を海上に展開させるためには、3~4隻のSSBNが必要である。さらにSSBNは、建造・維持に多大な費用を要するだけでなく、乗員の訓練面でも極めて高度な要求を伴う。
これに対し、米海軍は14隻のSSBNを保有しており、それぞれの水中排水量は1万8750トンである。これらは米海軍史上最大の潜水艦であり、各艦はトライデントII弾道ミサイルを24発搭載でき、その各ミサイルには12個の個別目標設定可能な核弾頭が装備されている。
これは、SSBN艦隊が米国の戦略核弾頭総数の半分を担っていることを意味する。また、仮に先制核攻撃によって米国の陸上配備型大陸間弾道ミサイルがすべて破壊されたとしても、SSBN艦隊だけで中国に対して破壊的な核戦争を遂行し、その軍事装備の大部分、人口基盤、そして政治・軍事の上層指導部を破壊し得ることも意味している。
冷戦期、米国のSSNはソ連本国周辺海域で妨害を受けることなく行動できる能力を一貫して示してきた。そしてソ連のSSBNは、米国のSSNによって撃沈される危険に完全にさらされていた。我々は、中国の比較的騒音が大きく、信頼性も高いとは言えないSSBN艦隊も、米国との核戦争が発生した場合には、同様に決定的な攻撃を受ける危険にさらされると考えている。とりわけ、中国の潜水艦は、音響ステルスという中核的分野において、米国の潜水艦に劣っていると我々は理解している。これは、中国の潜水艦が、中国領土近傍にあると北京の一部が安全だと考えている防護バスティオン内に配備された場合であっても当てはまる。
中国がこうしたバスティオンに関心を抱く背景には、旧ソ連が極東のオホーツク海およびバレンツ海において、自国の地理的条件による潜水艦バスティオンを「侵入不可能」と考えていたことがある。しかし、その自信は、潜水艦および対潜戦のあらゆる側面において、静粛性と性能で旧ソ連を大きく上回っていた米国と英国が、これら所谓の安全なロシアのバスティオンに侵入できた事実を見落としていた。
さらに、中国はソ連が有していた地理的優位すら持っていない。中国は東および南を、潜在的な敵対国と米国の強力な同盟国に囲まれている。
米国と異なり、中国は東方近接海域に浅海という不利を抱えている。これに対し、米国は大西洋・太平洋の両岸に、安全な深海アプローチを有している。中国の場合、黄海、南シナ海、倭国海はいずれも比較的制約の多い浅い海域であり、倭国や韓国を含む米国とその同盟国によって哨戒されている。さらに、東南アジア全域の海域も概して浅く、多数の狭い海峡や水路によって制約されている。
1988年、中国初のSSBNから発射されたJL-1潜水艦発射弾道ミサイルは成功裏に飛翔した。当時、一部で、この出来事が中国の海上配備型報復能力の獲得を意味すると判断されたが、それは時期尚早であったように思われる。その判断は、真に実戦運用可能な戦略原子力潜水艦艦隊に伴う訓練、ドクトリン、複雑な維持整備の課題を過小評価していた。さらに、米国や倭国のような近代的潜水艦艦隊の対潜能力に直面した場合に生じる生存性の問題も軽視していた。
それでも、新たな中国のSSBNが中国海軍の戦略的到達範囲を大きく拡張し、中国の最終的な海軍的野心を示す重要な指標となっている点については、一定の合意があるようだ。ワシントンでは、北京が真の抑止力として機能するSSBN戦力を目指し続けるための資源と技術力を有している、という点についても一定の見解の一致があるように見える。しかし、そこに至るには多大な努力と経験が必要となる。能力ある中国のSSBNに対する唯一有効な対応は、伝統的な対潜戦(ASW)能力、特にSSNを用いることである。
いずれにせよ、米国の対抗措置や破壊に対して比較的免疫のある、安全な核による第二撃能力を中国が確立する見通しは、我々の見方では、かなり先の話である。米国の攻撃型潜水艦は、中国軍が探知するにはあまりにも能力が高すぎる。これは米海軍大学校においても強く共有されている見解である。
中国は、米国や倭国が保有するような近代的潜水艦戦力に対抗する実効的手段を持っていない。我々の見方では、対潜戦の問題は、中国海軍が今後何年にもわたり、あるいは永遠に克服できないほど困難なものである。米国のSSNは、あまりにも高速で、あまりにも探知が困難なのである。
単純な事実として、米国は原子力潜水艦戦力という形で決定的な非対称的優位を有している。北京が潜水艦探知能力を飛躍的に向上させない限り、米国の潜水艦は、中国海軍が海に送り出すあらゆる艦艇を、水上・水中を問わず脅威にさらすことができる。米国の潜水艦は、中国の原子力潜水艦を探知する能力に極めて優れている一方で、自らは探知されない。これは、米国が、中国の所谓の核抑止潜水艦戦力にまで及ぶ、顕著な優位を享受し、今後も享受し続けることを意味している。この主題に関する有益な書籍として、『China’s Strategic Nuclear Submarine Capabilities』がある。
とりわけ、中国の海上配備型核第二撃能力の安全性は、ほとんど前進していないように見える。その理由は、米海軍が原子力攻撃潜水艦を用いて、中国のSSBNが核兵器を発射する前にこれを撃破できるからである。仮に中国のSSBNが1発、あるいは複数発のミサイルを発射したとしても、米国のSSNは追加発射を防ぐために直ちにこれを排除するだろう。この方法には、そのような水中戦作戦に投入できる十分な数のSSNが必要である。ソ連崩壊以降、核武装した敵SSBNを追跡・攻撃できる能力を有してきた国は、ごく少数に限られている。
中国が、現在なお優位にある米国の海軍能力と正面から競争しようとしていることは明らかである。その意図は明確だが、中国が米海軍に追いつけるかどうかは依然として疑わしい。水中戦の複雑性は現代戦において最も困難な要素であり、まさにこの分野で中国は追いつくことに最大の困難を抱えるだろう。それには、中国が想定しているよりもはるかに長い時間がかかる可能性がある。中国の海上における専門性は、第二次世界大戦以降80年以上にわたり蓄積されてきた米海軍の深い作戦経験を欠いている。ここにこそ、中国が追いつくのが最も難しい点がある。
中国が米海軍と正面から競争できるようになるまでには、相当な時間――おそらく数十年――を要するだろう。
我々の見解では、この結論はまた、音響性能とステルス性に優れた米国製潜水艦を取得することが、オーストラリアにとって戦略的に有益であることを裏付けるものでもある。 December 12, 2025
ハウス・オブ・ダイナマイト
『アメリカに大陸間弾道ミサイルが発射されて着弾する直前までの19分を3視点で描いてるだけなのに面白い』とかいう超ニッチな良作……くらいに思ってたらめっちゃ賞獲りそうな空気感になってきたな
レビューサイトで好評91%……? https://t.co/ZICYxGyfOU December 12, 2025
あいにょび~?
今日もあなたがそこに居てくれて私は嬉しいです☆
昨日はおはV拡散ありがとう~✨(*´ω`*)
RP数No.1です🎉
さて今日は飛行機の日
ライト兄弟が初飛行した日
ライト兄弟は私の憧れでしたね~🛩
みなさんは憧れの人物はいますか?
今日もあなたが素敵な一日を過ごせますように~✨
おまけ
1903年:初飛行成功!
1915年頃:第一次世界大戦で兵器として利用開始
1940年頃:第二次世界大戦で爆撃機が活躍
1957,8年:冷戦でロケットの開発競争🚀
そして大陸間弾道ミサイルとその迎撃技術
さらに「宇宙ゴミ」という問題が(; ・`д・´)
技術の進歩スピードすごいですね…!
空に~憧れて~🎵 December 12, 2025
@ESPRIMO7 台湾は「敵の敵は味方」論での付き合い。中国は建国以来、一貫して反日思考と政策。加えて核弾頭付きICBMを常に倭国に向け複数を半世紀以上準備している。どっちが性質悪い? December 12, 2025
<ポストの表示について>
本サイトではXの利用規約に沿ってポストを表示させていただいております。ポストの非表示を希望される方はこちらのお問い合わせフォームまでご連絡下さい。こちらのデータはAPIでも販売しております。



