呼吸不全 トレンド
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2025.12.16
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呼吸不全に関するポスト数は前日に比べ90%減少しました。女性の比率は16%増加し、前日に変わり60代男性の皆さんからのポストが最も多いです。本日話題になっているキーワードは「重症」です。
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解説:
防水スプレーの吸入で発症する急性の肺障害です。
スプレーに含まれる霧状の撥水成分、特にフッ素系成分によって肺胞に障害をきたすことが主な病態と考えられています。
防水スプレーは、雨具、登山用品、コート、靴など、日常生活やアウトドア製品に広く使用されていますが、狭く換気の悪い場所で使用すると本病態を発症する危険性がありますのでご注意を。
症状の出現時期は吸入量にもよりますが、吸入後数分から24時間以内に発症することが多く、咳嗽、咽頭痛、呼吸困難などを呈します。
重症例では呼吸不全に至ることもあります。
また、スプレー吸入後の喫煙が発症や重症化に関与することが報告されています。
画像:
胸部CTは「足側から見上げるビュー」なので、「画像の左側=患者さんの右肺」「右側=患者さんの左肺」になります。
吸入による肺障害では、気管支・気道に沿ったすりガラス影・浸潤影・粒状影が出現しやすく(添付画像の赤点線内)、一方で胸膜下では薬剤到達量が少ないため、比較的正常に見えることが多いという特徴があります。
本症例では、B先生が病歴聴取の際に有機溶剤様のにおいに違和感を覚え、直近数時間の行動について詳細に問診した点が診断につながった点がお手柄です。
防水スプレーによる肺障害は、呼吸器学会や内科学会の地方会でもしばしば報告されており、研修医が症例報告を通じて本疾患を知っていたことが診断の助けとなる場合があります。
本症例は、若手医療者に「病歴聴取の重要性」「症例報告を通じて症例を疑似体験する意義」を伝えることを目的としております。
また、今回のエピソードも過去の実例を基に再現したものです。掲載している匿名画像は、下記より引用しています。「中毒研究 32:284–288,2019」 December 12, 2025
10RP
視床下核+Leigh脳症
SURF-1変異
☑延髄、中脳黒質、小脳(歯状核、下小脳脚)、橋、視床下核の病変が多く、逆に基底核(および視床)病変は少ない
☑特に視床下核は他のLeigh脳症より非常に頻度が高い
☑死亡原因として呼吸不全が多い
PMID: 12169463(図1のCの矢印、図2の矢頭が視床下核)
#Rdiag https://t.co/LbzdHhbTmi December 12, 2025
3RP
このような化学物質の吸入による肺障害(肺傷害と表現されることもあります)は、基本的には「肺のケガのようなもの」と考えられています。
そのため、重症でなければ特別な治療を行わなくても、創傷治癒の過程として数日かけて徐々に回復していくことが多いです(ケガとか火傷と似たようなイメージ)。
しかし、ひどい場合には呼吸不全をきたし、酸素投与や人工呼吸器などの対症療法が必要になることもあり、回復までに時間がかかるケースもあります。
簡単に言うと、軽症であれば特に何もせずに自然に治りますが、重症の場合は回復するまで酸素投与や人工呼吸で支える、というイメージですね。 December 12, 2025
1RP
コメントありがとうございます。
防水スプレーに限らず、気化する薬剤を使用する際には、十分に換気ができる場所で行うことがとても重要ですね。
このような化学物質の吸入による肺障害(肺傷害ともいうこともある)は、基本的には「肺のケガのようなもの(lung injury)」と考えられており、重症でなければ、創傷治癒の過程として数日から徐々に回復していくことが多いです。
ただし、症状が強い場合には呼吸不全をきたし、酸素投与や人工呼吸器などの治療が必要になるケースもあり、回復までに時間がかかることもあります。 December 12, 2025
コメントありがとうございます。
このような化学物質の吸入による肺障害(肺傷害と表現されることもあります)は、基本的には「肺のケガのようなもの」と考えられています。
そのため、重症でなければ特別な治療を行わなくても、創傷治癒の過程として数日かけて徐々に回復していくことが多いです。
一方で、ひどい場合には呼吸不全をきたし、酸素投与や人工呼吸器などの対症療法が必要になることもあり、回復までに時間がかかるケースもあります。
簡単に言うと、軽症であれば特に何もせずに自然に治りますが、重症の場合は回復するまで酸素投与や人工呼吸で支える、というイメージですね。 December 12, 2025
尚、このような化学物質の吸入による肺障害(肺傷害と表現されることもあります)は、基本的には「肺のケガのようなもの」と考えられています。
そのため、重症でなければ特別な治療を行わなくても、創傷治癒の過程として数日かけて徐々に回復していくことが多いです。
一方で、ひどい場合には呼吸不全をきたし、酸素投与や人工呼吸器などの対症療法が必要になることもあり、回復までに時間がかかるケースもあります。
簡単に言うと、軽症であれば特に何もせずに自然に治りますが、重症の場合は回復するまで酸素投与や人工呼吸で支える、というイメージです。 December 12, 2025
看護師友人が、リハビリにはギランバレー患者も割といると言っていた。あとX投稿で昔「子供をギランバレーにしてしまった母親の後悔」(鶏肉調理を適当にやってた)を見て、自分も真剣になった。
カンピロバクター菌→手足の麻痺→呼吸不全。
皆さんもどうか、鶏の生肉に触れた物は真剣に除菌してね。 https://t.co/L5qnaqkx5B December 12, 2025
🧵ICUせん妄予防のメラトニンの効果
Intensive Care Med 2025/7/3公開 🆓
DEMEL試験
🧱既知
・ICUせん妄は
人工呼吸管理患者の最大80%に発生
・睡眠・概日リズム障害はせん妄と関連
・ICUせん妄予防の
メラトニン/メラトニン受容体作動薬の
効果を見たRCTでは効果が一貫せず
・人工呼吸管理患者に特定した研究はない
❓未知
・最適なメラトニン用量は?
生理的用量とされる低用量(0.3mg)
RCTで使用されてきた高用量(3mg)
・人工呼吸管理患者でせん妄は減る?
研究デザイン
多施設・二重盲検 プラセボ対照RCT
研究が行われた国:
🇫🇷フランス(20施設)
n数=355例(最終解析301例)
研究期間:2019年2月〜2021年1月
P:ICUで人工呼吸管理を受ける成人
I:メラトニン 0.3 mg
メラトニン3mg 就寝前投与
C:プラセボ
O:14日以内のせん妄発症率
主な結果
🔹患者背景
・年齢中央値66歳
・71%が急性呼吸不全で挿管
・重症度・せん妄リスクは群間差なし
🔸アウトカム
・0.3 mgは3 mgより良好な薬物動態
・せん妄発症率
メラトニン vs プラセボ
54.4% vs 55.2%
RR 0.99(95%CI 0.803-1.211)
・睡眠/人工呼吸期間/死亡/90日QOL:
差なし
💡臨床的含意
・「生理的用量=有効」とは限らない
・ICUせん妄は多因子性
・単剤(メラトニン)では不十分
やっぱり、せん妄は
多面的介入(環境・非薬物・薬物など)が重要🤔? December 12, 2025
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