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2025.12.13 23:00
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航空機客室、地上で超微粒子急増・WHO高濃度基準の2倍超[要約]航空機の乗客が超微粒子状物質に高濃度で曝露されている実態が、仏パリ・シテ大学などの研究チームの調査で明らかになった。研究者は測定機器を客席やギャレーに設置し、パリ・シャルルドゴール空港から欧州各地への便で粒子濃度を測定した。
超微粒子は肉眼では見えず、従来の監視では捉えにくいため、法的規制の対象外となっている。しかしWHOやオランダ保健評議会は、肺の炎症や血圧上昇、心疾患、胎児の発育への影響など健康被害の科学的証拠が増えていると指摘してきた。WHOは研究手法の差異から基準値設定に至らなかったが、オランダで約1100万人を対象にした疫学研究では、長期曝露が肺がんを含む早期死亡と関連することが示された。
今回の調査では、巡航高度では客室内の超微粒子濃度は低かった一方、搭乗中や地上走行時に最も高く、平均でWHOが「高い」と定義する水準の2倍超に達した。汚染空気は離陸後に客室内から排出され低下するが、着陸進入時に再び上昇し、飛行経路周辺や空港風下の高濃度大気の影響が示唆された。ブラックカーボン(すす)も同様に空港滞在時に高濃度だった。
世界の航空旅客数は今年50億人超に達する見通しで、航空機は道路交通や産業に比べ排出規制が少ない。空港で働く200万人以上の労働者に関する健康影響研究も不足している。さらに超微粒子は空港周辺に拡散し、シャルルドゴール空港では1キロ地点で都市幹線道路並み、ヒースロー空港由来の粒子はロンドン中心部まで到達しており、広範な住民曝露が確認された。
Air passengers exposed to extremely high levels of ultrafine particle pollution, study finds (The Guardian 12/12/25)
https://t.co/jeIKQMhcwm December 12, 2025
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