自閉スペクトラム症 トレンド
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2025.11.28 08:00
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「ASD(自閉スペクトラム症)の子の褒め方のポイントはありますか?」
先日ある先生と話していて、これはやっぱり大事だよねというポイントが1つ挙がったのですが、結論、
『淡々と事実』を大事にした褒め方です。
これは、ASDの特性を持っている子全員に当てはまるわけではないのは前提にして欲しいのですが、
ASDのお子さんの中には、急な笑顔や大きな声など、強い表現の変化がストレスになる場合があるんですよね。
定型発達の子なら、親が笑顔で大きな声で「すごいね!」と伝えると、ドーパミンが出て喜ぶことが多いですが、予測機能が過敏なASDの子にとって、急に相手の表情が変わったり、声のトーンが上がったりするのは、突発的で処理しきれない情報になってしまうことがあるんです。
なので、もし、お子さんを褒めてもなんだか逆効果なことが多いなぁと感じる場合、
感情を過度に乗せるよりも、落ち着いたトーンで事実を淡々と伝える「実況中継」のような関わりが安心につながることがあります。
例えば、
「靴が履けたね」「両足入ったね」という事実のフィードバックは、余計な刺激を与えず、行動と成功の関係がわかりやすい形で伝わります。
そして、さらに褒める効果を高めるためのポイントをいくつか挙げると、
①できたことに対して、シールを貼る、花丸を書くなど「物理的に残る形」にすると脳が成功したという情報をキャッチしやすい
②なるべくすぐに褒めて、因果関係の結びつきを明確にしてあげる
③「本人」ではなく「第三者」に報告する形で褒める(間接褒め)のも伝わりやすい
ここら辺も意識すると、よりASDの子に伝わりやすい褒め方になりますね!
もちろん、今回の内容はすべてのASDの子に当てはまるわけではありませんが、予測しやすく落ち着いたコミュニケーションは、効果がある場合もあるので、ぜひ試してみてくださいね😊 November 11, 2025
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自閉スペクトラム症(ASD)は「男性4:女性1」と教科書に書かれてきました。
しかし最近の研究では、実際の比率はもっと「差が小さい」可能性が高いことが示されています(Loomes et al., 2017)。
その背景として重要なのが、カモフラージュ(camouflaging / masking)と呼ばれる振る舞いです。
【ASDの人に見られるカモフラージュの例】
•本当は目を見るのがつらいのに、相手の眉間や鼻すじを見ることで「目を合わせているように見せる」
・会話が不安で、会う前から話題やセリフをシミュレーションしてから人と会う
•集団の場で、表情や相づちを細かく調整して「その場になじんでいるように振る舞う」
•周囲からは「しっかりしている」「困っているように見えない」と言われる一方で、家では強い疲労感で動けなくなる
研究では、こうした行動パターンが、「自閉特性を周囲に気づかれにくくするための、意識的・半意識的な社会的調整」として整理され、camouflaging(カモフラージュ)と定義されています(Cook et al., 2021)。
【なぜ特に女の子・女性で見えにくくなるのか】
女性に多いASDのあらわれ方(Female Autism Phenotype)をまとめたレビューでは、次のような点が指摘されています(Hull et al., 2020)。
•女の子は「空気を読む」「周りに合わせる」ことを早くから期待されやすい
•興味の偏りも、「鉄道だけ」など目立つ形ではなく、周囲と同じアイドル・ファッションに強くのめり込む形で現れることがある
その結果、
•学校や職場では「成績が良い」「おとなしい」「問題行動が少ない」
•しかし本人は、対人場面のたびに大きな疲労や不安を抱えている
というギャップが生じやすくなります。
実証研究でも、ASDの女性はASDの男性よりカモフラージュ得点が高いことが報告され、「女性のASDは診断基準や典型像に引っかかりにくく、見逃されやすい」と整理されています(Hull et al., 2020)。
【有病率の男女差はどう変わりつつあるか】
メタ分析では、「質の高い研究だけ」に絞ると、ASDの男:女比はおよそ3:1に近づくことが示されています(Loomes et al., 2017)。この論文では、女児・女性側で「診断からこぼれ落ちるバイアス」が存在する可能性も明言されています。
つまり、「男性の方が多い」という傾向は残りつつも、従来の「4:1」という数字は、女性のASDが十分に拾われていなかった時代の値であり、実際には 2〜3:1 程度に近い可能性が高い、という見方が強まりつつあります。
その「見えにくさ」の一因として、カモフラージュと女性特有のASDのあらわれ方が重視されています(Cook et al., 2021; Hull et al., 2020)。
【カモフラージュがもたらす負担】
カモフラージュは、短期的には「いじめや排除を避ける」「その場にとどまる」ための有効な対処でもあります。
一方で、研究では、
•カモフラージュが強い人ほど、不安・うつ・社会不安が強いこと(Hull et al., 2021)
•複数研究をまとめたメタ分析でも、カモフラージュと不安・うつ・社会不安のあいだに中程度の関連、主観的ウェルビーイングとのあいだに負の関連があること、が報告されています(Khudiakova et al., 2024)。
外からは「適応しているように見える」人が、ある時点で急に心身の不調をきたす背景には、長期間のカモフラージュによる負荷の蓄積がある可能性があります。
【周囲にできること】
もし身近に、
•学業や仕事はこなしている
•行動面のトラブルは少ない
•しかし、対人や集団のあとに極端に疲れている、予定変更に強い負担を訴える
といった人がいる場合、その人は日常的に強いカモフラージュを行っているかもしれません。
そのとき、周囲にできるのは、
•「できているから大丈夫」と片付けず、
→ 「どこなら、無理を減らせるか」を一緒に考えること
•打ち明けてくれたしんどさに対して、 「そうは見えない」ではなく「見えないところで大きな努力を続けてきたのだろう」と受け止めること
•必要に応じて、発達外来や臨床心理士など、相談できる専門家につなぐこと
だと考えられます。
ASDは、「女性に見えにくい形で存在している」こと。そして、その見えにくさの背景に、カモフラージュという概念があることを知っておくことが、支援への第一歩になると思います。
#ASD #自閉スペクトラム #カモフラージュ #女性ASD #有病率 #発達特性 November 11, 2025
発達障害のA型作業所昼休み昨日とほぼ同じ場所に掌状脈なのに紡錘形の珍しい木の葉。自閉スペクトラム症幼い頃裏山の神社仏閣お墓で視覚優位ASD自然見て1人遊び還暦過ぎてもASDあるある。こだわり常同行動DSM-5診断基準こもれび光るもの魅了か就労継続支援A型事業所検品作業時手元ライト懐かしき安堵感 https://t.co/MRFhc3cooV November 11, 2025
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