合理的な判断を曇らせるバイアス

サンクコストバイアス (埋没費用バイアス)：
　すでに費やした多大な努力や犠牲を無駄にしたくないという思いから、非合理的であるにもかかわらず、その行動や状況に固執してしまう心理的傾向です。　たとえば、プロジェクトが明らかに失敗に向かっているにもかかわらず、「これまでにかけた時間と労力（血の滲むような努力）を無駄にはできない」と考えて撤退できなくなる状況などです。

認知的不協和：
　自分の信念やこれまでの行動と矛盾する新しい結果や情報（例えば、血の滲むような努力が報われなかったという現実）に直面した際に、不快な心理的緊張を和らげようとする心理現象のことで、現実を都合よく解釈して認識しようとしたり、都合のよい情報だけを集めて正当化しようとしたりすることがあります。

公正世界仮説：
　「この世界は根本的に公正にできているはずだ」という信念、思い込み、認知バイアスです。この信念が強すぎる人は「この世界は根本的に公正のはずだから、公正でないことが起きようとしていたら、公正にする努力をすれば必ず公正にできるはずだ」になります。現実には世界は必ずしも公正ではなく、完全なる公正世界は存在しません。

努力の正当化：
　人はかけた労力に対して、得られた結果がもたらした価値が乏しくても、それに至るまでの努力が大きかった場合、得られた結果の価値を実際よりも過大に評価してしまう心理的傾向のことです。大して益の得られない努力を延々と続けることになる場合があります。 November 11, 2025

@26ers_bp115 若い時に固まった思想の型から抜け出すのは難しい。
認知的不協和の低減が働き続ける。
「予言がはずれるとき」L.フェスティンガー November 11, 2025