この投稿には複数の誤りがあります。

・白磁の起源は中国（北宋時代・定窯など）です。
朝鮮半島の高麗青磁・白磁は12世紀以降に独自の発展を遂げたものですが、技術の基礎は中国から伝播したものです。

・金属活字印刷術の最古の確実な実物は、
朝鮮半島で1377年に作られた『直指心体要節』（世宗大王の時代より前）ですが、
中国ではすでに1234年頃に畢昇が活字印刷を記録しており、
金属活字の使用例も14世紀初頭の元代に確認されています。
したがって「発祥は朝鮮」と断定するのは誤りです。

・倭国が「何もない」という主張は事実と異なります。
倭国は独自に古今和歌集・源氏物語・浮世絵・和紙・倭国刀・磁器（有田焼など）・漆器・折り紙文化・アニメ・ゲームなど、
世界文化遺産級の文化財・技術を多数生み出しています。

特定の国を貶める目的での歴史的事実の歪曲は避けましょう。

参考文献：
・UNESCO世界記憶遺産『直指心体要節』
・中国国家博物館所蔵 元代金属活字印刷物
・韓国文化財庁公式資料（高麗白磁の中国技術影響について）

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12月4日は西原志保先生の「『源氏物語』を読む」第7回でした。前回、グチグチ悩んでいた薫ですが、今回は思い募って宇治を訪れます。年老いた（一年ぶりくらいなのですが）弁の君と対面。中君と匂宮の関係について噂を聞いているらしい弁の君、もっと噂話が聞きたそう（尼なのに……）。 December 12, 2025

『平安装束の陰影』（近刊、武蔵野書院）今日はこのなかから「くつ」の論文のお話。なかなか「くつ」（総称）の分析は難しい。「くつ」には「淺沓」「襪」などたくさんあります。まずこのくつの制度的な面をまとめています。女房がいったいどんなくつをはいていたのか、はじめて知りました。そして、やはり和泉式部の例は色っぽいですね。また『うつほ物語』と『源氏物語』のくつの比較は圧巻。源氏に二例しかないのはびっくりしました。そして、このたった二例が、靴の紐のようにがんじがらめの人間関係を表している、という指摘は目から鱗でした。左大臣のくつをとる、にそんな深い意味が……。「「くつ」を取る左大臣／「くつ」を履かせる時方――『うつほ物語』の「くつ」と『源氏物語』の愛情表現――」（池田大輔）。 December 12, 2025

【学術文庫2903】
源氏の薫り
尾崎左永子

薫物から源氏香まで、『源氏物語』を香りで読み解き、平安王朝の雅びへと誘う！

平安の宮廷に漂う、ほのかな香の余韻。文字、絵画、音楽、建築、造園といった芸術が形式美の極みに達し、「雅び」という美意識が時代を彩っていた平安中期において、香りは「雅び」を構成する、もっともとらえ難く、それゆえもっとも重要な要素のひとつでした。衣にたきしめる「衣香」、紙にうつす香り、室内にただよわせる「空薫物」、仏前にそなえる「名香」など、香りは日常の中に息づき、身分や教養、個性を表現する手段だったのです。
『源氏物語』においても、香りは登場人物の心の揺らぎや人間関係の機微を伝える鍵として巧みに用いられています。

ふと漂う香りから光源氏の訪れを察し、動揺する藤壺。
落ちぶれてもなお、稀有な香木の香りをまとう末摘花の高貴さ。
薫君の移り香を中君がまとっていることに気づき、ふたりの関係を疑う匂宮。
護摩の芥子の香りから、自らが生霊となっていたことを悟る六条御息所。
「光る君」の二つの面をそれぞれ継承した「匂宮」と「薫君」のまとう香りの違い。

本書は、香りの描写から『源氏物語』の奥深い世界を繙いていきます。『源氏の恋文』『新訳源氏物語』全四巻など源氏関連の著作を多数執筆し、香道研究に従事して『香道蘭之園』の校訂・解題も手がけた著者による、珠玉の一冊。（解題：毬矢まりえ、森山恵）

［本書の内容］
序にかえて――源氏物語と薫香
源氏の世界と香り
薫香への道程
六種の薫物
たきもの拾遺
匂宮と薫君
「源氏香」について
朝日選書版あとがき
『薫集類抄』（群書類従版）より
参考文献一覧
解題　毬矢まりえ、森山恵

＊本書は、1986年に求龍堂から出版されました。文庫化にあたっては、1992年に朝日選書として朝日新聞出版より刊行されたものを底本としました。

◇全国書店でお求めください◇ December 12, 2025

今から37年前…昭和63年12月５日。
愛知教育大学の推薦入試のために初めて名古屋に来ました。
面接対策に…って名鉄百貨店の中の本屋で『源氏物語』の解説書を買ってホテルで読むような…そんな泥縄式なんで見事落ちましたが🤣
18才の僕に言いたい…37年後、楽しい名古屋訪問繰り返してるよｄ(ゝ∀･*) December 12, 2025