令和の世になり、温湯温泉でも湯治場としての文化は消えつつある。それでも後藤温泉客舎はいまなお湯治客用の宿として営業を続け、目の前にある共同浴場の鶴の湯には早朝から夜まで人足が絶えない。壁の薄い客舎の部屋へその声が届く賑わいと、浴場が閉まったあとの深夜の静寂の差が心に効くのよ…。雪がある世界の静けさと風が打ち付ける古い木造建築の震えと窓ガラスのガタガタ揺れる音。「雪がしんしんと降る」というあの感覚をぜひ味わってほしい。 December 12, 2025

2020年に関東暮らし始めて、2022年の正月に温湯温泉へ行くまでしばらく北国の冬を忘れてしまっていたので、ここに泊まって気力回復したのを今でも覚えている。やはり北国の民には冬と雪による死と再生は必要なのかもしれないなあと思うのだ。…はあ、冬の津軽さ帰りてぢゃ…
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