折口信夫 トレンド
0post
2025.11.24〜(48週)
:0% :0% (40代/男性)
人気のポスト ※表示されているRP数は特定時点のものです
11月22日から翌昼にかけての愛知県東栄町の足込花祭、文学研究者の松田樹さん(@matsuda1993 )たちと見学しておりました!
舞と祭囃子、掛け声がものすごく、朝方の湯ばやしでは全員見たことない笑顔に!
今後は早川孝太郎や折口信夫の花祭読書会をやって、他地区にも行こうと約束して帰ってきました。 https://t.co/sSDhfkQEce December 12, 2025
4RP
正津勉『裏倭国的』(作品社)を読んだ。裏倭国、倭国海側沿岸の地域出身、または、そこに滞在した文学者を取り上げ、土地と表現の関わりを述べていったエッセイだ。副題に「くらい・つらい・おもい・みたい」とあるが、太平洋側が近代だとすれば、裏倭国はまさしく近代の「裏面」というわけだ。
裏倭国の暗さ、辛さ、重さは、倭国の前近代的な貧しさ、そしてその貧しさを生きる人びとの頑迷さに由来する。
近代以降、個を解放していった太平洋側の「明るさ、楽しさ、軽さ」から見て、貧しさと頑迷さを引きずった倭国海側の「暗さ、辛さ、重さ」が際立った対照を見せた。
著者は、例えば、詩人・鮎川信夫の父子関係を取り上げて、頑迷な父が如何に詩作をする子どもを理解し得なかったのか、その断絶について指摘する。
鮎川は父について「親父は、外面は温和でも家庭で冷淡で、子供にはとても尊敬できかねる人間であった」と書いているー「骨肉とか郷土とかに根ざした父の思想は、農民的なナショナリズムの典型で、自由思想を嫌っていた。それに反して私は、大学に通うようになると、毎晩のように新宿や渋谷の盛り場をうろつくようになっていた。」「詩を書き始めるようになってから、父の行き方とは、すべてにおいて反対の方向に自己形成をしていったようである。父は自由主義を嫌い、ファシズムを礼賛し、最後には信仰宗教に凝って終わった」。
この、前近代的を体現するような父と、個に目覚めた子どもの確執-著者は、鮎川父子の関係を、まさしく裏倭国的である述べている。
だが、その鮎川が、後年、こんな詩を書いている。
父なる存在そのものが
わたくしには厭わしかったのだろう
……
わたくしは父の書いたものを理解せず
父はわたくしの詩の一行も理解しなかった
父は黙ってこの世から去っていった
わたくしは病み衰えた父の腕に
カンフルの注射を三、四度射っただけであった
言葉の理解のとどかぬところで
ぼくたちは理解しあっていた
重要なのは最後の二行である。「言葉の理解のとどかぬところで、ぼくたちは理解しあっていた」。ここにある視点の転回がある。
裏倭国が「暗く、辛く、重い」のは、太平洋側―近代側から見たときの評価である。裏倭国の世界に入っていき、その世界観のなかから世界を眺めるとき、それは必ずしも「暗く、辛く、重い」ばかりではない。むしろ郷愁をそそってやまない、近代とはその光源を異にする「明るさ」があるのではないか。
詩人の鮎川信夫が死んだときの、盟友・吉本隆明による弔辞が引かれている。一部、孫引きしよう。
「この日常の世界にひきとめておく手立てもないような、貴方の深い現実厭離の思いは、もしかすると遠い幼年の日に、誕生と同時に、父母未生以前の根拠から受けとられたものではないか。そう解するのが、いま溢れてくる悲しさと清々しさにいちばんふさわしいように感じられます。」
裏倭国的な「暗さ、辛さ、重さ」を近代世界において体現したような鮎川信夫は、しかし、限りない優しさ、温かさをもって人に接していた。それは鮎川個人の性格を超えた、「父母未生以前」から受け継がれた郷土の共同性が脈打っていたのではないか。
人が、寄る辺のない個であることを超えて、「父母未生以前」の共同性を体現していた前近代ーこの共同性を媒介にして、人と人とは「言葉の理解の届かぬところで、理解しあっていた」ーここに、郷土というものが意味をもち、郷土という意味があってこそ郷愁の思いがかきたてられる。
泉鏡花の小説では、登場人物が女に惹かれるとき、「懐かしい」という語彙が頻出する。鏡花に限らず、そもそも恋うる、とは、こうした郷愁のことではなかったか。共同性への郷愁ーつまり、死者を懐かしみ、反魂を乞う気持ちが、そのまま性的な欲望と結びついて恋という情念に結晶していく。……
この本では、若狭、越前、奥越、白山、能登、立山、北越と章立てされ、それぞれ、例えば若狭であれば、藤原定、水上勉、岡谷公二、ブルーノ・タウト、桑原武夫、森崎和江、山川登美子、尾崎放哉、山本和夫、金子兜太が照明され、その引用を織り成して作られている。
越前、森山啓、貸高見順、三好達治、山崎朋子、前田善羅、中野重治、森田愛子、高浜虚子、吉屋チルー、吉井勇、種田山頭火、蓮如。
奥越、宮本常一、上村藤若、吉本隆明、山本素石、田中小実昌、皆吉爽雨、山崎朋子。
白山、泉鏡花、深田久弥、中西悟堂、前田速夫、河東碧梧桐、古井由吉、多田裕計、窪田空穂、鮎川信夫。
能登、坪野鉄久、前田善羅、沢木欣一、鶴彬、折口信夫・春洋、藤澤清三、安永稔和、古井由吉、泉鏡花、藤森秀夫、吉本隆明。
立山、河東碧梧桐、高島高、前田前羅、川田順、村井米子、吉本隆明、アーネスト・サトウ、幸田文、棟方志巧、田中冬二、青木新門。
北越、中野重治、良寛、田中冬二、山本和夫、深田久弥、中野鈴子、坂口安吾、井月、水上勉。 December 12, 2025
1RP
面接官 「好きな学問は何ですか?」
就活生 「民俗学です」
面接官 「折口信夫は?」
就活生 「おりくち のぶおです」
面接官 「南方熊楠は?」
就活生 「なんほうぐま くすのきです」
面接官 「好きな学問は何ですか?」
就活生 「民俗学です」 December 12, 2025
苔むした供養塔の前で「美しい」と口にするとき、私たちは何を見ているのか。その石の下には、泣き、祈った者たちの声が眠っている。怨念と鎮魂、恐れと祈り——供養塔が語らない二重の歴史を、柳田國男・折口信夫らの視点から辿る。
https://t.co/X0kUvUWZwH December 12, 2025
青の軌跡マジでマジで博士のパスワードが好き過ぎて原典探してるんだけど死者の書分からん。どこ。折口信夫じゃないの?エジプト古文書の全く別物だったりする?折口信夫国学者だもんな、んー???? December 12, 2025
角川ソフィア文庫の『柳田國男自伝 故郷七十年・拾遺・補遺』に、さまざまな人物評がまとめられていて非常におもしろい。佐々木喜善、南方熊楠、伊能嘉矩、金田一京助、幸田露伴、折口信夫、等々。これはありがたい編集だ🙏 https://t.co/BNtrdik5S9 December 12, 2025
なんとか閉店前にギリギリ滑り込めたブックスタジオ大阪店様においでの折口信夫先生
怜悧さを感じる理知的な眼差しが素敵です😌✨
#文アル書店調査 https://t.co/bbdBikPSuQ December 12, 2025
これ!!!!!うわマジでビジュいいな???
無頼と層雲ですね。左上から尾崎放哉、坂口安吾、種田山頭火、下段の檀一雄、太宰治、織田作之助です。スチームパンク似合うな〜!!!!この中だとオダサクが推しです。関西弁お兄さんに弱い。ので、ここには写ってないけど折口信夫くんも好き。 https://t.co/nsDdX6LtFR December 12, 2025
折口信夫は、なぜ弥生人は稲作には条件の悪い東へ移動したのかという問いに対して、それは日の出ずる方向、常世への憧れがあったからではないかと述べた。
東方への憧れについては柳田國男も『海上の道』で、中国の蓬萊(ほうらい)思想との関連で言及している。
『ハワイ・南太平洋の神話』後藤明 December 12, 2025
貴人の御出生といふ事について述べる前に、貴人の誕生、即「みあれ」といふ語ことばの持つ意味から、先づ考へ直して見たいと思ふ。
私は、まづ今日の宮廷の行事の、固定した以前の形を考へさせて貰はうと思ふ。
『折口信夫全集2』「貴種誕生と産湯の信仰と」 December 12, 2025
@julunggul あの夜、あのメンバーで、色々とお話出来たのは最高の時間でした!是非、また石垣島に来た時は、お店にもお立ち寄り下さい。折口信夫的レイヤーにて、マレビトを直会、おもてなし、させていただいておりますwそして、島の更なる、最深層部へ。お待ちしております。 December 12, 2025
倭国の中世の女ぶみが、如何に書き綴られて、こんな表現をするのか、我々は昔から、其理由を解きかねて来た。其を堀君は、ちつとも読む人の心を混濁させることなく、〔略〕書きあげてゐる(『ほとゝぎす』)。事実、私は驚嘆した。
解説/折口信夫 December 12, 2025
長谷川 支那を潜つて、さうしてあの人(山上憶良)は卒業してゐる。
折口 卒業してゐるとまア観てもいい。ところが、やつぱりその卒業したイデオロギーがね。〔略〕イデオロギーのまゝ拋り出してゐる。先頃の赤い文学者と同じ事ですよ。(笑声)
倭国の古典/長谷川如是閑・折口信夫 December 12, 2025
高麗の里。高麗川駅前の天下大将軍・地下女将軍の将軍標が消え、高麗王若光を祀る高麗神社は整備され様変わりしていた。李王家最後の王世子夫妻の記念植樹を見つけたり、参拝者名の中に川島芳子・養父川島浪速や折口信夫の名を見つけたり、武蔵野の里山の秋を楽しんだ。 December 12, 2025
宇野浩二さんの文章を読んでから、めちやくちやに書く文章の良さと言ふものが分つて来たのですね。そして私の文章は滅茶苦茶になりました。構はずに書くのです。
倭国の古典/折口信夫 December 12, 2025
#文学フリマで買った本
か-31『書肆菫礼荘』石川貴一さん(@KiichiIshikawa )新刊「倭をぐな」
折口信夫と聞いたらそりゃあ読みますよ、読みますとも!
前々回買った「ふたりの少年」は牧野氏熊楠氏のお話でした、わたしはやはりナマモノというか憧れの実在の人が出てくるとたまりません… https://t.co/IRv6lvUybB December 12, 2025
今夜中に書き切りたい、天狗もひょっとこも独学で紐解くにはディープすぎた……が、届けたい視点も最低限の素材もそろった。あらためて折口信夫の感性と洞察力にうならされる、後の民俗面研究ってこの人の仮説を補強していく一方になるんだろうか December 12, 2025
今朝の読売の折込日曜版「よみほっと」は折口信夫先生だった。いつもろくに見ないのですが目にとまりました。よい記事でした。また本紙6面インタビュー記事に宗教学・死生学の島薗進東大名誉教授。お弔いは小生つとめにかかわることでもあり興味深く読みました。私なりに話したりあれこれ試みている。 https://t.co/1OLClv3TJd December 12, 2025
<ポストの表示について>
本サイトではXの利用規約に沿ってポストを表示させていただいております。ポストの非表示を希望される方はこちらのお問い合わせフォームまでご連絡下さい。こちらのデータはAPIでも販売しております。



