岩波文庫 トレンド
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2025.11.17〜(47週)
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何度でも読み続ける価値のある名著
それは間違いなくギリシア悲劇です。
学生さんに限らず読んで欲しいですし、
むしろ年齢を重ねた方ほどおすすめです。
ご自分の人生体験から感じ取れることがたくさんあるはずですし、
何より自分自身の深みが増します(読めば分かる)。
写真はちくま文庫の4巻本ですが、
はじめて読んでみる方は、ソポクレスの作品(第2巻・右上)をおすすめします。
『オイディプス王』とか『アンティゴネー』とかですね。(岩波文庫でもOK) November 11, 2025
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納富先生の『パイドン』新訳をついに入手!
ピュタゴラス派やオルフェウス教の影響を受けて輪廻転生論が展開される箇所を、高校時代から読み親しんできた岩田訳(岩波文庫)と比較してみました。
流れとしては、この議論をアルキノオスが解説し、『ヨハネのアポクリュフォン』の転生論へ接続します。
「即ち、魂は長い時間存続するもので、肉体はより弱く、より短い時間存続するものだが、しかしながら、とその人は言うでしょう、それぞれの魂は多くの肉体を着つぶしていく。とりわけ長年生きるとそうなのだが、それは人間が生きている間もなお肉体は流動し滅びつつあり、魂はつねに着つぶしたものを織り直すからである」(納富訳、87D-E、p.140)
「[…」すなわち、魂はより長命であるが肉体はより弱くより短命であると語るとすれば、かれは適切なことを語っている、と僕には思われる。だが、実際は、とこの人は続けるだろう、一つ一つの魂は多くの肉体を着潰してゆくものなのだ。とくに、人が長い年月を生きる場合には、そうなのだ。というのは、人間がまだ生きている間にも、肉体は流れ去って滅びゆくのだが、魂はつねに着潰された肉体を新しく織り直しているからである」(岩田訳、87D-E、p.97)
ちなみに、訳注、解説、年譜などを含めると納富訳の方が分量的に100pほど多く、最新研究も踏まえたものになっていますので、これからじっくり熟読したい方は納富訳がオススメです。
#読書好きな人と繋がりたい
#読書記録 November 11, 2025
20RP
さて何を読もうかと周りを見渡すと目についたのが中村邦生「月光の仕事」。国書刊行会、良い本出し続けています。中村さんは岩波文庫の編者としても翻訳家としても知られていますが小説もまとめられました。善行堂、ビリー・ストレイホーンのピアノを聴きながら開店中、もちろん他のメンバーも名人揃い https://t.co/e2r86ZrKbs November 11, 2025
13RP
「だんだん寒くなって来ると、人間は誰彼といわず、火を懐かしむ心が湧いて来る。田舎では炉傍、都会ならばストーヴの前、長火鉢の周囲、野外ならば焚火を囲んで、ふだんは散らばりがちな人々の気もちを、赤々と燃える温かい火が媒になって結びつける。」(『鏑木清方随筆集』岩波文庫、P254) https://t.co/p5nAggDZcB November 11, 2025
9RP
アナトール・フランスの『エピクロスの園』は岩波文庫で出てました(古書で1000円くらいで買えます)。Le Jardin d'Epicure 仏語版はなんと734円です!倭国語とフランス語を対比させて読んでみてください。味わい深い時間が過ごせますよ!あの、アナトール・フランス、誰に似ているかというと、 November 11, 2025
9RP
自省録(岩波文庫)
マルクス・アウレーリウス
神谷美恵子 訳
普遍的物質を記憶せよ。そのごく小さな一部分が君なのだ。また普遍的な時を記憶せよ。そのごく短い、ほんの一瞬間が君に割りあてられているのだ。さらに運命を記憶せよ。そのどんな小さな部分が君であることか。
#自省録 #読了 https://t.co/EeQfd5Ar9c November 11, 2025
8RP
剛がシッダールタを演じると、原作(私が読んだのは岩波文庫版)のシッダールタのクズさ加減が薄れて尊い人に見えてたわ。酒寄進一さんの訳はとても読みやすそうなので復習は光文社文庫版で。主な登場人物の紹介しおりとか親切で有り難いよね📕 https://t.co/0uvD1A373s November 11, 2025
7RP
勝手に『K-BOOKフェスティバル』!
神保町へ行きたい気持ちを抑えつつこちらをご紹介します。
◯朝鮮短篇小説選(上)(下)/岩波文庫
朝鮮の近代小説が歩んだ道筋を概観できる短篇選。下巻では李箱の『翼』も収録され、奥付をみると84年に1刷となっており、個人的に興奮します。 https://t.co/EpkxYHWuB3 November 11, 2025
6RP
ちくま文庫の今月の新刊が充実している。菊池寛『半自叙伝』はもっと読まれていい本だと思うが岩波文庫版は品切れ。宮崎智之編『精選倭国随筆選集 孤独』は収録作がシブく「随筆」なのがミソ。木内昇『転がるように 地を這うように』は作家デビュー前に刊行した文学作品をめぐるエッセイ集。 https://t.co/AoipYLBWJi November 11, 2025
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精神哲学(岩波文庫)
ヘーゲル著
習慣
自己感情は諸感情(単純感覚、ならびに欲望・衝動・情熱およびこれらのものの満足)の特殊性に沈潜してしまうと、諸感情から区別されない。
#精神哲学 #ヘーゲル #読書 https://t.co/NZBxU6fHTe November 11, 2025
4RP
★大長編!マルセル・プルースト
『失われた時を求めて』
(宮本さん)
岩波文庫版で14巻まであるんですが
ついに14巻まで来ました!
非常に長くて、ただ強引に文字を追うだけに
なってしまう時間もあるんですが、
時折、凄くいいシーンにも巡り合えるので
それを探すために読んでいます。
#宮本浩次 https://t.co/KzfczUt14C https://t.co/SDiEi5yvcd November 11, 2025
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今週読んでいる本ズ📕
神秘の詩の世界(講談社文芸文庫)
茨木のり子詩集(岩波文庫)
オリエンタリズム(平凡社)
なつかしい時間(岩波新書)
ベーコン随筆集(中公クラシックス)
ランボー全集(雪華社)
エリオット伝(みすず書房)
内的獨白(河出書房新社)
#読書 #読書日記 #読書記録 https://t.co/Hs60lfUpu7 November 11, 2025
3RP
鳩摩羅什の漢訳は正しいのに、漢文の曖昧さから読み下しが間違っていたことも、サンスクリットの原典に戻って確認すると、明らかになりました。岩波文庫の現代語訳は、489箇所も致命的誤りがありました。 November 11, 2025
3RP
〈若い時に若かった人は仕合せである。よい時期に成熟した人は仕合せである。人生の冷たさを年とともにだんだん我慢することのできた人、風変わりな夢に打ち込まなかった人、社交界の衆愚を避けずに暮らせた人、また二十歳では、伊達者よ、おっちょこちょいよ、と言われ、三十歳で有利な結婚をし、五十歳で公私の義務から解き放たれた人、名誉と金と官位を順ぐりに、おだやかに手に入れた人は仕合せである。〉(プーシキン『オネーギン』岩波文庫 1962年 p.138)
年齢と人間的成長、あるいは加齢について考えている。
つらつら考えるに、大事なのは「歳なりに歳を取る」ということなのかもしれない。
若いうちに変に大人びたり、逆に歳をとって変に若ぶったりするというのは、どこかしら歪みを生む。
その歪みこそが「個性」と呼ばれるものだったりもするから一概にいいとも悪いとも言わないが、もし何も考えずに「仕合せ」になりたければ、若い時には若く、大人になれば大人として、高齢になれば高齢なりに自然に生きていくのがよいのかもしれない。
行き先も決めずに書いている。
先日、「高校生の時から毎月数千円を貯めて運用していけば、社会人になったときには◯◯万円になる」というようなツイートを見かけた(元ツイートはうまく見つけられない)。
それに対し、「大人から見ればバカバカしいムダ使いでも、高校生のころ数千円をケチってバカバカしい体験をしないほうがはるかにもったいない」というような反論が湧き、もっともだと思った。
高校生にとって数千円は大金だ。その数千円で友だちと遊びに行ったりすればその体験はプライスレスだが、大人になると時間が無かったり体力がついていかなかったり、とにかく若い時にお金で出来る体験をしないのはもったいない。ぼくなんかもこの間、ミスタードーナツの食べ放題に誘われたけど、全く心が動かなかった。エンゼルフレンチ一個でいいです…。
インフレ傾向の社会とデフレ傾向の社会ではまた違うのかもしれないけれど、若いときにバリバリ稼いでセイブマネーして早めに引退するというFIREとかもどうなんすかね。若い時にしか出来ないこともやっぱりあるよなあ…。
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「反省はしろ。後悔はするな」
世界のシューゾー松岡の言葉らしい。
過去の失敗を反省しないのはいけないけれど、クヨクヨと後悔していても仕方ないということだろう。良い言葉だと思う。
「歳なりに歳を取る」という話をしている。
反省はしていないけれどちょっとだけ後悔していることがある。若い時に若くなかったことだ。
20歳を越えるまで『ライ麦畑でつかまえて』を封印していたし、25歳を越えるまで『エヴァンゲリオン』を観ていなかった。
村上春樹を自らに解禁したのは30歳のときだったし、いわゆる自己啓発本的なものは40歳手前まで避けてきた。
いずれも引力が強そうで、自分がその世界に取り込まれそうな恐怖心があったからだ。
その結果、それらのものを「情報」として処理してしまい、「体験」と出来なかったのではないかという疑念がある。
たとえば10代や20代前半のときに『ライ麦畑』や『エヴァンゲリオン』、村上春樹の世界と触れていれば、どっぷりとその世界にはまり込むことが出来、また別の人格が形成できたのではないか。反省はしていないがちょっぴり後悔している。
しかしながら「他人と過去は変えられない」。
そのちょっぴりのほろ苦い後悔を次に活かすにはどうするか。
やはり次は、あるべき「おじさん」の姿を追求すべきではないか。
本来、自称としての「おじさん」というのは好きではない。
「おじさん」というカテゴリーに逃げ込んで、「オレもおじさんだからさー。仕方ないか」という言い訳をして自己変革を拒否し現状に安住しようとする響きを感じるからだ。
「おじさま」とでも呼ばれれば、やつはとんでもないものを盗んでいきました、あなたの心です、なんて展開もあるかもしれないが、何言ってんだ銭形。
呼び名の良し悪しはともかく、あるべき「おじさん」の姿とは何か。
〈「少年である僕がいるとする。僕は両親が押しつけてくる価値観や物の考え方に閉じこめられている。(中略)ある日ふらっとやってきて、両親の価値観に風穴をあけてくれる存在、それがおじさんなんです」と、伊丹十三は言った。
あぁ、私が、若かった頃、どれほどたくさんのおじさんがふらっとやってきて風穴をあけてくれたことか。親戚のおじさん、学校の先生、仕事場の先輩、飲み屋のマスター、旅先ですれちがったおっちゃん……。〉(金井真紀『パリのすてきなおじさん』柏書房 二〇一七年 p.2)
(続) November 11, 2025
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『芥川龍之介と英米文学』、無事に終わりました。イベントにお越しくださった皆さま、ありがとうございました。翻訳・創作に携る御三方とともに語る芥川龍之介、新しい発見がいろいろで、メモがたくさん捗りました☺️『芥川龍之介選 英米怪異・幻想譚』(岩波文庫)がきっかけで実現した企画でしたが→ https://t.co/L7zBX55UO2 November 11, 2025
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【関連情報】現在刊行されている武者小路実篤の著書は、新潮文庫『友情』『愛と死』『お目出たき人』『真理先生』『武者小路実篤詩集』『人生論・愛について』、岩波文庫『友情』、角川文庫『馬鹿一』、集英社文庫『友情・初恋』・・・続く
#帝國図書館レファレンス November 11, 2025
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先々々週の読書日記です。
「アルテミオ・クルスの死」フェンテス 作
(岩波文庫・木村榮一 訳)
革命期メキシコ。貧困から身を起こして財を成した男の人生を、破格で自由な表現で綴る。ラテンアメリカ幻想文学を牽引する名作。 https://t.co/dcsXrFVfGn November 11, 2025
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