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イスラエルはパレスチナ人の出国のためにラファ検問所を開放すると発表 一方エジプトはいかなる調整も否定
- イスラエルはラファ通行点を近日中に再開すると発表したが、パレスチナ人はガザから出る目的に限られ、往復や再入国については言及がなく移動はイスラエルの承認を必要とするとしている。米国仲介の停戦合意は双方通行を定めているが、エジプトはイスラエルと連携して再開する事実を否定している。ラファはイスラエル経由でない唯一の出入口で、戦前はパレスチナとエジプトが連携して運営していたが、昨年イスラエル軍がパレスチナ側を占拠して施設を破壊し閉鎖した経緯がある。

- ガザの住民には強い不安と絶望が広がっている。停戦で大規模爆撃は一部止まったが、重砲やドローン、局地的な掃討、内部避難など地上での暴力や生活破壊は続いており、ここに「出るだけ」の通行が加わると戻れない恐怖と家族の分断が拡大する懸念がある。既に多数が外に脱出して足止めされており、往復を保障しない運用は事実上の人口流出・非自発的移住を加速させる可能性がある。

- エジプトや調停関係国は国連安保理決議や既存合意に従い通行点は双方通行であるべきだと主張している。エジプトは欧州連合やパレスチナ自治当局、米国、カタールと調整しており、欧州監視団や国際安定化部隊（ISF）による監視・治安確保を含む枠組みを想定していると説明している。医療搬送など人道的移動は受け入れる立場を示しつつ、決議履行をイスラエルに求める姿勢を示している。 December 12, 2025