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2025.12.08〜(50週)
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創作という営みを、しばしば人は「物語を作り出す技術」だと考える。だがそれは、本質から少し外れている。創作とは、他でもない自分自身と向き合うことであり、自分の内側に潜むあらゆる声と時に苛烈なまでに交渉を続けることなのだ。
先日、『ヴィンランド・サガ』の作者・幸村誠さんと対話する機会を得た。彼の創作論に触れたとき、僕はあらためてその事実を痛感した。
幸村さんは、キャラクターを自らの脳内に召喚し、「議会」を開くという。議長を務める幸村さんは、登場人物一人ひとりの意見を聞き、全員が納得するまで執筆を始めない。狂気と誠実さが奇妙に同居した、創作者の極北のような作法である。
興味深いのは、彼が「主人公に近い自分」だけを描いているのではない点だ。彼は、トルフィンという理想を投影できる人物と同じだけ、イーヴァルという「嫌悪すべき自分」の一部もまた、正面から物語に据える。それは、自分の醜さを切り捨てずに凝視する覚悟を意味している。
創作者というのは、どうしても自分を良く見せたくなる。「立派な思想」や「正しさ」を、キャラクターの口を借りて語りたくなる。しかし、そこには必ず嘘が混ざる。悪役を「悪」として処理し、倒してしまうのは容易だ。だがそのとき物語は、読者の魂に届くべき震えを失うだろう。
物語が生身の痛みを持つためには、嫌悪し、忌避し、封印してきた自分の闇にも血を通わせなければならない。僕たちはそのとき初めて、読者の痛みとつながることができる。
思い出すのは、『宇宙兄弟』の小山宙哉さんの言葉である。
「キャラと出会う感覚がある」
多くの人は、それを「キャラクターが勝手に動き出す現象」のように理解するだろう。だが、幸村さんの語りを踏まえるならば、それは自分でも気づいていなかった自分との遭遇のことなのだ。
創作とは、自分の中に潜む死角に、恐る恐る光を当てる行為である。見たくなかった自分と出会い、その声に耳を傾ける覚悟の旅である。
……と、ここまで偉そうに言語化してみたけれど、この長文投稿自体が、僕の中の「賢く見られたい、かっこいい自分」だけで構成されているという矛盾については、どうか目をつぶってほしい。
最後に、この学びの場を与えてくださった幸村誠さん、木村さん、ゲンロンカフェの皆さまに心から感謝したい。ありがとうございました。
幸村さんと対談の記念写真を撮り忘れてしまった。 December 12, 2025
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世の中の物語の多くは、「夢を成し遂げる」「復讐を果たす」、あるいは「恋を成就させる」までで終わる。
なぜなら、その先にある「リアリティのある生活」からドラマを掬い上げ、エンタメとして成立させるのは、作家にとってあまりに過酷で難しい作業だからだ。
僕自身、『宇宙兄弟』という作品に関わる中で、「夢を叶えた後の日常」を描き続けることの難易度を小山さんが感じているのを、ずっと見てきた。
だからこそ、一ファンでしかないけど、『ヴィンランド・サガ』が到達している領域には畏怖すら感じる。
ヴァイキングの物語と聞けば、僕たちはつい「力」と「征服」のイメージを思い浮かべる。しかしこの作品は、その中心に「戦わないこと」を選ぶ勇気を据えた特異な物語だ。
主人公トルフィンは幼少期に父を失い、復讐だけを支えに育つ。だが、その復讐心こそが彼を戦場に縛りつけ、人間性を殺していく。憎しみによって生きる者は、相手を否定することでしか自分を肯定できなくなる。そこにあるのは「戦う者の論理」への従属でしかない。
面白いのは、彼の人格を形成したアシェラッドという男が、暴力に最も精通しながら、最後の瞬間に暴力の物語を裏切る点だ。暴力の果てには虚無しかないことを、彼は知っていた。アシェラッドを失い、復讐の軸が消えたとき、トルフィンは再び考え始める。「人は何のために生きるのか」と。
父トールズの言葉がそこで再び響く。「お前に敵などいないんだ。誰にも敵などいないんだ」
これは単なる平和主義ではない。敵を想定しなければ自己を保てないという、近代社会の脆さを射抜く視線だ。
他者を排除して成立する強さは、結局のところ常に敵を探し回らねばならない。
今のSNSの議論。毎日、誰かがフォロワーを増やすプロレスだとしても新しい議論をしてる。
トルフィンが辿り着いたヴィンランドは、暴力の物語を降りた者たちが、傷だらけのまま「共に生きる道」を試みる場所だ。争わずに存在するという、極めて困難な哲学実験である。
作品は問いかける。「あなたが『敵』と呼んでいるものは、本当に敵だろうか」と。
この物語構造を見ていて思う。
僕たちは今、「勝つことを目指す時代」から「継続することを目指す時代」の転換点にいる。この作品を20年描き続けた幸村さんは、思想的に時代の最先端にいる。古い時代を描きながら。
遠藤周作が描いた愛は、幸村さんに影響を与えていたのだろうか?
『ヴィンランド・サガ』は、単なる歴史漫画ではなく、この新しい時代をどう生きるべきかを示す、教科書のような作品だと思う。
戦いを捨てることこそが、最も困難で、最も高貴な選択なのだと、この作品は教えてくれる。
月曜日の対談を前に読み直しているのだが、静かな興奮が止まらないし、心の中で作者とたくさん話してる。
対談の時間が足りないが、楽しみすぎる。 December 12, 2025
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昨日は #せりか基金 賞授賞式でした。
列席された研究者の皆さん、患者さんと関係者のみなさま、せりか基金・宇宙兄弟を支えてくださっている方々
そして支援者の皆様、ありがとうございました!
宇宙兄弟は来年で完結を迎えます。
支援が続けられるよう引き続きよろしくお願いします。 https://t.co/cdEqidClVf https://t.co/uJ2pZQpCXb December 12, 2025
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編集者の本分とは、「好き」のおすそ分けに尽きる。
自分が心から良いと思えるもの。自分の心が動いたもの。それをもっと多くの人に届けたい。その純粋な気持ちこそが、編集という仕事の原点にある気がしてならない。
才能を惚れ込んだ作家と時間を重ねていく中で、こちらの想像を超えるような作品を仕上げてくる瞬間がある。そのとき、作家への惚れ込みと作品への惚れ込みがピタリと重なり、「好きのおすそ分けをしたい」という感情が一気に湧いてくる。
『宇宙兄弟』の最初のネームが届いた時は、まさにそんな瞬間だった。
そして今、あの時と同じような感情が、再び自分の中に訪れている。そんな瞬間と出会えるのが編集者という仕事の醍醐味であり、その興奮を共有したくて、今週のnoteはそのことを書いてみた。 December 12, 2025
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宇宙兄弟にハマってNASAを訪れました。
果てしなく遠いと感じる夢🚀
それを出来ないだろうで終わらせず、
実現させるべく努力する人たちがいます。
やりたいなら何でもやるべき!と感じた1日。
#BestBrosUSA #ChocoPro
メイはやりたいことが沢山あります。
ベスブロも夢ばかり追ってます。
中々形に表せてない中で、
海外遠征は分かりやすく私たちの挑戦です。
だから応援してくれてありがとう。
ブーケの想いも届いてます。
いい遠征にするね💫
チョコプロの為にも、自分たちの為にも!
🚀応援クルー🚀
💐https://t.co/jww8W9afKY December 12, 2025
36RP
🕘今朝も9時までありがとうございました!
明日、12月10日(水)は…
宇宙兄弟の作者、🧑🚀👨🚀
#小山宙哉 さんをお迎えします!🚀
最終回に向けての心境について伺います!🔍
@uchu_kyodai
#ohayomorning #jwave #radiko https://t.co/aQ5JMT4Dre December 12, 2025
25RP
【今年も第九回せりか基金授賞式に登壇させて頂きました!拡散お願いします!】
ALS最前線で日々治療方法の研究開発に取り組まれている医師や研究者の皆様の生のお話を伺って、確実にALSが治せる未来に近づいてきているのだと希望を感じれました!
今年もいつも僕らWITH ALSを応援してくださる皆様の想いも込めて、せりか基金に寄付させて頂きました!
これからもWITH ALSはせりか基金と共にALSが治せる未来の実現に向けて挑戦を続けて参ります!
是非ALS啓発音楽フェスMOVE FES.2026にもお越しください!応援どうぞよろしくお願いいたします!
https://t.co/T7YIvbb729
#宇宙兄弟 #WITHALS #MOVEFES2026 #ALS #武藤将胤 December 12, 2025
25RP
講談社のベストセラー漫画を、文京区のふるさと納税返礼品に出品開始しました📚
『ドラゴン桜』『インベスターZ』『あさきゆめみし』『宇宙兄弟』『ちはやふる』『税金で買った本』と豪華ラインナップ✨
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【ふるさとチョイス】
https://t.co/a8F1gqSuYS
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【ふるなび】
https://t.co/HcEfUsLCOV December 12, 2025
20RP
紗花ちゃんに誘っていただいて、「第9回せりか基金賞授賞式」に出席させていただきました。
宇宙兄弟を愛するみなさんと一緒にALSという難病について考える時間。
知らないことばかりで勉強になったり、未来が少し楽しみになったり。
あたしもあたしにできること探さなくちゃ。
#せりか基金
#宇宙兄弟 https://t.co/OeTg7NdfHk December 12, 2025
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「自分の人生が92歳までだと仮定してみよう」
今年の誕生日にふとそう思ってから、数ヶ月が経った。
終わりを意識したことで、僕の中で思考法が少しずつ変わり始めている。「とにかく長く続けよう」と漠然と考えていたものに対して、あえて終わりを決めて行動しようという意識が芽生えてきたのだ。
具体的には、これまで続けてきた読書会の文学サークルや、コルクラボでの活動。終わりを決めていなかったそれらの場所に、自分で「結び」の時期を決めようと考え始めた。
「終わりを決める」というのは、なんとも不思議な作法だ。
僕たちは普段、仕事でも楽しいイベントでも、「できれば長く続けたい」「まだ終わらせたくない」と思いながら取り組むものだ。だが面白いことに、人間は“終わりが決まっている”ものにこそ本気になれる。むしろ終わりがあるからこそ、そこに向けて「よし、やるぞ」という緊張感と集中力が湧いてくる。
終わりを決めるというのは、未来に向けて一本の線を引くことである。
線が引かれると、そこまでの時間が急に意味を持ち始める。
締切のない仕事がいつまでも前に進まないのは、その時間がまだ物語になっていないからだ。逆に「ここで終える!」と宣言した瞬間、時間は“節(ふし)”を持ち始め、僕たちはその節に向かって歩き出すことができる。節のない竹が強く育たないのと同じで、時間にも節がないと、なかなか良い形には育たないものだ。
さらに言えば、終わりを決めるというのは、自分自身との“距離”をとるテクニックでもある。
何かの終了時刻を自分で決めるとき、人は「この活動を、将来どんなふうに思い出したいかな?」と、未来の自分の視点を一瞬だけ先取りする。つまり、終わりを決めることで、僕たちは自分の活動を客観的に外から眺める目を手に入れるのだ。これは、自分を見つめ直す一番シンプルな方法かもしれない。
人生においても、プロジェクトにおいても、大事なのは「どこまでやるか」を自分で引き受ける勇気だ。
終わりを決めることは、決して可能性を閉ざすことではない。むしろ、なんとなく流れていってしまう日常の時間を、もう一度自分の手に取り戻すための技術なのだろう。
連載作品は、最後がどうなるかは書かないとわからない。だから、次が最終巻と宣言する例はかなり珍しい。小山さんが、宇宙兄弟で次で最終巻と宣言したのは、最後の巻をまとまりとして考えるための作家としての直感的な勘だったのだろう。 December 12, 2025
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「中高年を魅力的に描く」は(オタク向けでない)青年誌なら普通にあるが、アニメ化するようなオタク的消費の系譜と合流してないというか
ただ、青年誌でも中高年かつ年相応の見た目で魅力的な"女性"が描けているはあんま知らん
読んでないけど宇宙兄弟とか?
藤田和日郎とかどの年代も魅力的だけれど… https://t.co/OiCZUz2lNE December 12, 2025
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【俺部屋ch📺現場レポートvol.2】
2回目の配信機材トラブルで音声が聞こえづらくなっており大変申し訳ございませんでした🙇💦(生配信の為アーカイブも音声聞きづらくなっており申し訳ありません💦)
前回に引き続き松本岳さんのプライベートに迫る後編🙋♂️
『葬送のフリーレン』や『転スラ』、学生時代から欠かさず録画していた『宇宙兄弟』、懐かしのサッカー漫画のお話しから、ペットの"おこめ"ちゃん(ヒョウモントカゲモドキ)や"むすび"ちゃん(猫)の育成状況、出身地である富山のおすすめのお店イタリアンレストランの『エルバッチャ』(※松本岳さんのご実家)を切り盛りされてるお父様の作るジビエ料理のお話し、イギリスへサッカーでの短期留学など、またしても1時間では足りない配信となりました👀💦
次回12/26金曜日の俺部屋chは松本岳さんに大変縁のあるスーツアクター中田裕士さんがゲストとして遊びに来ていただきます🐻❄️
松本岳さん、スーツアクター中田さんへの質問も大募集🙌
#俺部屋ch のタグを付けてXへの投稿からお願い致します🙇♂️
次回の俺部屋chお見逃しなく👏
俺部屋YouTubeチャンネル登録&コメント感想よろしくお願いします🙇♂️
#俺部屋ch
#新橋特撮BAR俺の部屋
#ニンニンジャー
#松本岳
#中田裕士
#スーツアクター December 12, 2025
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昨日は #宇宙兄弟 #せりか基金 「第9回せりか基金受賞式」にきみコさんをお誘いして出席してきました。
ALSは昔の職場の先輩も罹っていた病気で
今回研究者の先生方の医療側の話と
吉田オリィさんの工学側の話
どちらも心底未来の希望を感じて感動…!
ぜひ知ってみてね↓
https://t.co/e5ubKgVnkS https://t.co/ErPXRQjKxP December 12, 2025
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昨日、小山宙哉さんや漫画家仲間と会食したときのこと。
話題はいつの間にか、「キャラクターの名付けににじむ、作家の無意識の癖」に移っていった。
小山さんいわく、『宇宙兄弟』に登場する外国人キャラ――エディ、アンディ、フレディ、バディ――の名前には、自分でも気づかないうちに「外国人なら“ディ”だろ」という思い込みが作用していたらしい。
そして今朝、その会話をふと思い出し、試しにAIに聞いてみた。「この“ディ”という名前の並びに、どんな傾向や意味があると思う?」と。
するとAIはこんな分析を返してきた。「彼らは皆、主人公たちの“相棒”であり、絶対的な肯定者。信頼でき、背中を預けられる人物に“ディ”がつく傾向があります」
その画面を見て、僕は思わずニヤッとした。というのも、僕が小山さんから呼ばれているあだ名が「サディ」だからだ。
もしAIの分析が本当なら、小山さんは無意識のうちに僕を“信頼できる相棒カテゴリ”に入れてくれていたことになる。これは、素直に嬉しい。
……ただ、同時にこうも思う。
僕のあだ名なんて知るはずもないのに、ここまで絶妙に僕を喜ばせる解釈を提示してくるとは。AIの「ユーザーへのヨイショ」スキルも、いよいよここまで来たか、と(笑)。 December 12, 2025
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累計3400万部超え!
『#宇宙兄弟』🚀🪐
アニメ化、実写映画化もされた大ヒット漫画!
2026年 夏頃に最終巻を発売予定📕
宇宙飛行士の兄弟「ムッタ」と「ヒビト」が月に挑む物語🌕
https://t.co/mVP52SMRWU
#まんが王国 #せかまん https://t.co/VC4M1OwSJQ December 12, 2025
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🎬 #めちゃコン 公式YouTube 最新話配信‼️
今回は、審査員 #佐渡島庸平 氏 の密着回・第2弾📹
仕事風景を追いながら、じっくりインタビューさせていただきました。
【ルームツアー】『宇宙兄弟』立ち上げ漫画編集者【1日密着】 #9
https://t.co/vK9qs4Bfkj
👇コンテスト詳細は特設サイトから😉
https://t.co/eMxPNB76g5
#佐渡島庸平
#めちゃコン #めちゃコミック漫画コンテスト #漫画オーディション December 12, 2025
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フォルクスワーゲン×宇宙兄弟🚗👩🚀
この名言ポップを企画した企画者さん!
最高にいいよ!よくわかってる!!
ボーナスたくさんもらってください!
#フォルクスワーゲン #宇宙兄弟 #Volkswagen https://t.co/ER9o0jJ3xJ https://t.co/uBnOmW1UMh December 12, 2025
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毎日10名様に💬サイン入り✍️
『別所哲也 格言クリアファイル』をプレゼント!🎁
そして『宇宙兄弟』クライマックス記念!🚀
作者の #小山宙哉 さん“直筆サイン入り”コミックを
毎日1名様にプレゼント!🎁
①住所②氏名③電話番号 もお忘れなく⚠️
🔗 https://t.co/MGZwvg8BeX
#ohayomorning #jwave https://t.co/ur20EB7BQj December 12, 2025
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