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光ファイバー
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2025.11.27 11:00
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①光トランシーバーとは何に使われるのか?
光トランシーバーは、電気信号と光信号を相互に変換するデバイスのことを指し、現代の高速通信ネットワークの基礎となる光ファイバーによる通信を支える重要な役割を果たしています(参考(https://t.co/7tfJJhCEQ2))。具体的には図2の通り、光ファイバーとネットワーク機器が繋がる場所に使用されており、大容量のデータの伝送は伝送スピードやロスの観点から、Wi-Fiのような無線ではなく有線で行われます。
図2:光トランシーバーが使用されている箇所
(出所:EE Times Japan(https://t.co/TBHKjJu0n7))
私どもはAIデータセンターにとって、光トランシーバー・ファイバーは必要不可欠なものだと考えています。現在AIデータセンターでは、長距離伝送・高速効率的通信・省電力化が大きな課題となっており、その解決に資するものだからです。
AIデータセンターは分散立地する傾向にあるため、データを高速かつ長距離でやり取りすることが必須になってきます。また、AIサーバーは高発熱となるため、なるべく電力損失を回避し冷却システムの負荷を減らしたいほか、データセンターの電力消費量は2030年までに現在の倭国国内の電力消費量をも上回るとされており、それだけ省電力化が求められます。(参考1(https://t.co/08Tav6NqJM)、参考2(https://t.co/ebxEnHp5sh))
その課題を解決するのが、光トランシーバー・ファイバーです。主な競合として銅線がありますが、光ファイバーによる通信の方が高速、且つ、減衰が起こりづらい特徴を持ちます。そのため、長距離でも効率よく伝送できるほか、余分な電力損失を抑え、節電にも寄与します。その際に、電気信号と光信号を相互に変換するトランシーバーの性能は通信全体の質に大きく左右する重要な役割を担います。(参考(https://t.co/Oi7moSSW9g))
実際、光ファイバー大手で「電線御三家」と呼ばれる古河電気工業(5801)、住友電気工業(5802)、フジクラ(5803)は2024‐2025年にかけて、大きな期待とともに株価の急騰を見せています。3社の年初からの騰落率は以下の通りです。なお、フジクラは2024年の東証プライム上場企業騰落率ランキングでも第1位にランクイン(https://t.co/q9cJOy0jwX)するなど快進撃が続いています。
図3:電線御三家の騰落率
(出所:四季報オンライン、株探)
また、光ファイバー市場が伸びれば、光トランシーバーを含むコネクター市場も同様に成長します。実際、コネクタ・アダプタのメーカーであるサンコール(5985)も、今年8月にデータセンター向け需要を背景に大幅な業績予想上方修正(https://t.co/GQlIoDRpOG)したこと等を受け、24年末の278円から25年10月末1,012円と約264%の株価上昇を見せています。精工技研(6834)も、23年末終値1,380円から25年10月末終値9,600円と600%近い上昇を見せたほか、11月13日発表の第2四半期決算を受けて前日終値から20%を超える更なる上昇に転じています。精工技研で注目すべきは、2024年に見せた実績を先取りする株式の値動きです。同年5月に発表された24/3期通期決算(https://t.co/4CughnnSki)は前年よりも売上高が低下、営業利益は過去5年間で最低となりました。しかし、想定よりは利益が上振れした点や決算説明会資料(https://t.co/OuKUiEYJ5M)記載の光コネクター等を主軸とする光製品部門の強気な見通し等から成長転換への期待が膨らみ、株価は大幅な上昇に転じました。実際、25/3期(https://t.co/cCNrHX9KZK)の売上は前年の158億円から200億円、営業利益は11億円から28億円とV字回復を見せ、先行していた期待に応えて見せました。急速な拡大を示す領域においては、業績が実際に大きく伸びる前にその潜在性を見抜いた投資家がその果実を享受することが出来る典型的な事例だったと感じています。
光ファイバー、コネクターが伸びるのであれば、JPCがめっき薬品を納品する光トランシーバー市場も同時に伸びると考えるのが自然であり、JPCには着実に案件を積み重ね、この大きな波に乗っていただくことを期待しています。
尚、JPCは基板表面処理に使われるめっき薬品メーカーという性質上、基板の多層化トレンドの恩恵を十分享受することができず、昨今の半導体市場の好調にもかかわらず成長面で乗り遅れてきたという経緯があります。しかし、光トランシーバーに関しては、各サーバーで大量の本数を利用するという特性からも、当社業績伸長に向けた鍵となる、数量面に効いてくるため、またとないビジネスチャンスだと考えています。
(続く) November 11, 2025
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