ジョディーズロマン25
父パンサラッサ

JRA現役3勝ジョディーズマロン、JRA2勝サバンナチャンス、JRA現役1勝キアヌの半妹。ジョディーズマロンは父ディスクリートキャットでNumbered Account＝プレイメイトの全姉妹クロス4×4を狙いすました配合でしたが、今回は初めてキングカメハメハ系種牡馬が配され、父パンサラッサの牝馬が産まれました。

ジョディーズロマンの父サムライハートは名牝エアグルーヴの息子で、この良血を買われて種牡馬入りしました。このエアグルーヴの牝系はキングカメハメハ系種牡馬との配合で大成功をおさめ、父キングカメハメハ×母エアグルーヴでルーラーシップ、父キングカメハメハ×母母エアグルーヴでドゥラメンテ、父キングカメハメハ×母母母エアグルーヴでジュンライトボルトとG1馬が続出しました。また父ロードカナロア×母母エアグルーヴで京王杯SCのレッドモンレーヴ、父ロードカナロア×母母母エアグルーヴで中京記念のグルーヴィットと、ロードカナロアとの配合でも重賞ウィナーが出ています。

パンサラッサは母系が重厚な欧州血脈で、ロードカナロア産駒でも中距離で活躍したので、ダート短距離を主戦場としたジョディーズロマンとの配合もセオリー通りといえます。実馬を見てもジョディーズロマン産駒にしてはしなやかな動きで、芝1600～1800mあたりをストライドで走りそうなイメージです。

解説文：望田潤 December 12, 2025

船橋1R スプリントDAY賞 3歳二（ダ1200m）
発走 14:40（晴・良）

◎ 10
◯ 5
☆ 8、1

【◎ 10】レトロブーム（指数98）
エスポワールシチー産駒に母父サウスヴィグラスの完全ダート短距離血統で、盛岡1200mを1分13秒2で逃げ切っているようにスピード性能は高い一頭。前走は水沢1400mでハナを切って2着と粘っており、行き脚の速さと先行力はこのメンバーでも上位。馬体重は前走480kg前後から今回476kgと絞れてきていて、良馬場の船橋1200mでよりキレのある先行が期待できるタイミング。内すぎず外すぎずの10番枠からスムーズに先手を取れれば、直線でもバテずに踏ん張れる血統・体つきで押し切りまで狙えると見て本命。

【◯ 5】ハイスピードバイオ（指数99）
マジェスティックウォリアー×マンハッタンカフェのパワー型ダート血統で、前走の船橋1200m（良）を1分15秒5で完勝している“コース実績馬”。そのとき573kgの大型馬ながら、今回は馬体重571kgとほぼ維持しつつ余分な肉だけ削れた印象で、状態面も引き続き良好と判断できる。中枠5番から好位の外目をスムーズに追走できる脚質で、山中騎手も船橋ダートで先行〜好位から長く脚を使わせるのが得意。能力だけを見ればメンバー最上位級で、素直に“軸級”の対抗。

【☆ 8】ウェカピポ（旨み指数94）
ルーラーシップ産駒にダート短距離寄りの母系という配合で、名古屋1500mで2勝・1400mでも好時計を持つ持久力型スプリンター。JRA札幌ダ1000mでも59秒8で走っており、テンの速さとトップスピードはここでも十分通用するレベル。前走まで491kg前後だった馬体が今回490kgとほぼ変わらず、輸送をこなしてもコンディションを保てている点も好印象。外目8番枠から先行勢の後ろでリズム良く運べれば、直線でジリジリと脚を伸ばしてきて、評価ほど力差はない“過小評価”気味の一頭。

【☆ 1】ラファエラエンゼル（旨み指数90）
アルアイン産駒で、母方にジャングルポケットを持つ中距離寄りの配合ながら、金沢1400mで1分28秒9・1分29秒6とまずまずのスピードを見せてきた牝馬。前走の船橋1500mはクラス上位相手に距離もやや長めで、終い甘くなった分の6着で度外視できる内容。馬体重は426→438→今回426〜430kg前後と大きな増減なく推移しており、細すぎない範囲での締まり方。最内1番枠でロスなく先行〜好位のインで立ち回れれば、直線で内ラチ沿いからしぶとく粘り込む余地があり、人気ほど能力差はない“過小評価”の穴候補として☆評価。 December 12, 2025