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2025.12.01〜(49週)
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文アルは、以前は前段階にあったまんが、アニメなどの二次派生創作物、アダプテーションにおける扱いにカウンターしていくともとれる言及(例えば採用頻度にかんするものなど)がPのインタビューにあったりしますが、 December 12, 2025
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@mizukami_jidai ありがとうございます。で、なんか文劇9で、また泰江和明さんの多喜二が主役?になるようで。書いた者としてはこんな嬉しいことはないし、多喜二アダプテーションの、また一歩進展のような気がします。 December 12, 2025
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村井理子さんのエッセイのような、ルポのような、いわく形容し難い不思議な本が『兄を持ち運べるサイズに』という映画になった。いいタイトルだと思う。
劇場で予告編を見たとき、絶対にいいじゃんと確信持てた。
村井理子さんが翻訳して本を何冊も読んできたけど、ご自身が書かれているものは読んだことがなかった。だから、こんな劇的な経験をしていたなんてと驚いた。
公開まで時間があったので原作本を購入。先に読んでおくことにした。
これがめちゃくちゃよかった。
まず、疎遠になっている親族が亡くなった場合、こんな風になるんだ……という情報が普通に興味深かった。うちはちょっと前まで父親が失踪状態にあり、きっと、死んだら警察から連絡が来たりするんだろうなぁと考えていた。もちろん、ケースバイケースだとわかりつつ、やっぱりあっけないんだなぁと読みながら心がざわいついた。
でも、そんな精神的な戸惑いがどうでもよくなってしまうほど、目がまわるほど忙しい日々が待っているとは! 現地に向かい、警察署で遺体を引き取り、葬儀会社と契約を交わし、火葬し、賃貸なら部屋の片付けをしなくちゃいけない。
村井さんのお兄さんには息子がいて、離婚後、二人で暮らしていたという。要するに甥っ子なんだけど、彼は児童相談所が預かっていて、どうしましょう? という問題も生じていたから半端なく大変。両親はすでにお亡くなりになっていたので、喪主にならざるを得ないわけで、忙しいにもほどがある。
嵐のようにタスクの山が突然やってきて、限られた時間の中で適切にこなしていくわけだから、悩んでいる暇はない。しかも、村井さんのお兄さんはどうしようもない人で、マジか……って問題を遺していった。ただ、そうじゃなかったら関係性は違っていたはず。こうなってしまった以上は受け入れるしかないかと覚悟を決めるところがリアルだった。
一方で、そんな風に予期せぬ形の再会がお兄さんの知らなかった面を明らかにしてもくれる。部屋に置いてあった履歴書を読み、こんな資格を取っていたんだと感心してしまう。引き出しを開けると村井さんが過去に発表した文章の切り抜きが保存されている。離婚した元妻たちや親戚となんだかんだ頻繁にやり取りしていたんだなぁとか、たしかに、そういう人だったなぁと嫌いになる中で忘れていたお兄さんの表情が蘇ってくる。
読み終わったとき、これはいい映画になるぞと確信が深くなった。それぐらい楽しみに待っていたので、公開されるや否や、早速劇場に行ってきた。
結論から言うと思っていた感じとは違った。違ったけれど、これはこれでよかった。いい映画を見たなぁって静かにしみじみ満たされた。
意外だったのはファンタジー色が足されていたこと。具体的には、村井さんの頭の中の存在として、死んでしまったお兄さんが眼前に現れる演出が多用されていた。初めはちょっとやり過ぎじゃない? と疑ったものの、終わってみれば、このための設定だったんだなぁと腑に落ちた。
特に、このお兄さんを演じているのがオダギリジョーなので、何度もしつこく変な格好で出てくるところが最高だった。あの飄々とした雰囲気でどうしようもない言動を繰り返すんだもの。クズなのに人たらし。イライラしつつも大好きになってしまう。
また、甥っ子さんとお兄さんの元妻の関係性にも原作よりフォーカスが当てられていた。血がつながっているけど、離婚にあたって、離れて暮らすことになった母と息子。再び一緒に暮らすのがいいとわかってはいても、乗り越えなくちゃいけないものは確実にある。
満島ひかりがこの元妻なんだけど、本当に上手くって、親権を手放してしまった後悔が目線だったり、タバコを吸う仕草だったり、言葉のたどたどしさだったり、一挙手一投足で饒舌に示されていた。
>「今日はりょうちゃんに話したいことがあります。残念だけど、お父さんは亡くなってしまいました。これから先、お母さんはりょうちゃんと暮らしたいと考えています。りょうちゃんはどう思いますか?」
村井理子『兄の終い』96頁
原作のフレーズに血が通い、ああ、これってこういう気持ちで発せられていたんだろうなぁと、自分一人で読むだけでは気づかなかったニュアンスが見えてきた。
ちなみにラスト、原作を出版してからのことが語られていた。これもすごく嬉しかった。元妻のカッコいいけど、どういう真意なんだろう? と気になっていた一言の謎が解き明かされていた。
映画版は舞台となる多賀城市の話もうまいこと物語につながっていた。復興のエピソードがお兄さんの再起をかけた移住と呼応し、そのことがさらにお兄さんを失った村井理子さんのレジリエンスと重なっていく。これによって、「兄の終い」という個人的な事象が普遍性を帯び始め、観客である我々もその中に入っていける。作者と読者がマンツーマンに購入する本という媒体から、一対多の映画に見事なアダプテーションがなされていた。
なんだか、自分の身近で起きたことのような気持ちになれた。そのせいか、鑑賞後、家で夕飯を食べながら『兄を運べるサイズに』の話をたっぷりとしてしまった。YouTubeの予告編を見せながら。そんでもって、あなたもたぶん好きだから、ぜひ見てきてと大いに勧めた。なんなら、わたし、もう一回見てもいいし! って。
要するに、すごくよかった。 December 12, 2025
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#ドラマ25時赤坂で s2
芳醇な最終回であった…30分枠の1/3を「雨と懺悔」に使い、同じ役を獲り合う過去(ドラマアダプテーション)を経て「同じ役者として負けたくない」へ帰結する…けれどふたりの起点は互いの芝居への惹かれであり、互いになくてはならない存在=恋人というのが鮮烈に伝わるepでした December 12, 2025
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映像と舞台の違い、演じることと自分を表現すること、メタ的には原作(漫画)を映像化することやそのアダプテーション、作品の受容、世界への拡がり……等々、エンタメとして"ドラマを作ること"への製作陣の愛と気概が伝わるプロダクションだったな、赤坂…… December 12, 2025
ハゲ繋がりでは無いが『アダプテーション』を見た(劇場の場合「観た」、劇場以外の場合「見た」で統一したい)作品に自分を出す事は確かにウロボロス(自食蛇)であり持続可能でない為忌避される(動画配信の過激化もこれに原因がある)しかし「この劇映画を作る事についての劇映画」は確かに盲点だ。 December 12, 2025
うわー「文学とアダプテーション」って本出てる!ヨーロッパの名作がどう変わっていくか読みたい…欲しすぎて泣ける😂
文学とアダプテーション ヨーロッパの文化的変容
https://t.co/9CZRuBBNXT December 12, 2025
いや、藤本洸大くんのアダプテーションがうますぎるよな…。
少女マンガという謎ディレクションをさておき、きちんと日置というキャラクターを自分の中で落とし込んだ結果の振る舞いがすごく魅力的である。
すげー…。すげー…しか出てこない。
#ドラマ修学旅行 December 12, 2025
#ドラマ25時赤坂で
芳醇な最終回であった…🥹30分枠の1/3を「雨と懺悔」に使い、同じ役を獲り合う過去(ドラマアダプテーション)を経て「同じ役者として負けたくない」へ帰結する…けれどふたりの起点は互いの芝居への惹かれであり、互いになくてはならない存在=恋人というのが鮮烈に伝わるepでした… December 12, 2025
静かな布袋劇いうと本当に大正大学さんの異文化アダプテーションが最高で〜とポストしようとしたら今年の公演と申し込み始まってた!
今年は来年1月11日(日) と3月8日(日)、大正大学さんと田端文士村記念館さんであるらしい
芥川龍之介原作『創作布袋戯 地獄変』
https://t.co/UwgBtkxUa4 December 12, 2025
映画見る頻度が乏しくなって寂しい限りなのだが、
今まで観た作品の視聴回数ランキングwでいうと
一位『パルプフィクション』
二位『アダプテーション』
の二つが真っ先に思い浮かぶ。
この2作品に共通するエッセンスは"メタな視点"。
自分は映画はそこを重視してるっぽい。
で、三位の選出で急に悩む December 12, 2025
先週末くらいに日大英文学会でバートルビーの映画について話をしてきた。2月末にはアメリカ文学会中部支部で『バートルビーと仲間たち』の話をする予定。昨年度授業でバートルビーのアダプテーションたくさん読んだり見たりした成果が出始めてる December 12, 2025
ダルミ, カタリン「アダプテーションとして読む漫画『かえるくん、東京を救う』 -原作からの逸脱と物語の再文脈化を中心に」『早稲田大学国際文学館ジャーナル』2、2024年3月。https://t.co/kctiGnxgIS December 12, 2025
日出処の天子、観て来ました。
原作漫画を思い浮かべながら観る能狂言へのアダプテーションはとても興味深く、すでにまた見直したくなってます。舞台奥に置かれた衝立ての使い方がポイントになっており羽生結弦ファンの私の脳は一幕と二幕の始まり方や、衝立が紗幕に見える事からRE_PRAYを思い出す等 https://t.co/NbVWaT2Pu9 December 12, 2025
■第3部 アダプテーション・文劇・朗読
・多喜二転生──あるプロレタリア文学者をめぐるアダプテーション / 島村輝
・演じられた文学者──近代文学と演劇が織り成す世界 / 赤井紀美
・「文豪とアルケミスト」における「朗読」の可能性──横光利一「春は馬車に乗って」を聴くという経験 / 芳賀祥子 December 12, 2025
「消滅世界」観れた!
村田ワールドを映像で摂取できてすごく新鮮だった。雨音と朔役がハマっていて、あの唐突なラストにはうまく緩衝材が挟まれていたのでショッキング度はやわらげられていると感じた。
文芸作品のアダプテーションだとどうしても限界を感じる中、適当に改変せず原作に寄せていた映画 December 12, 2025
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