通常のGemini（1.5 Pro）に、雑多な事件資料を読み込ませ、**「後の起案（ドラフト作成）でそのまま使える形」**に整理・構造化させるためのプロンプトを作成しました。
このプロンプトは、単に要約するのではなく、**「事実と証拠の紐付け（リンキング）」**を最優先しています。
事実関係の構造化・整理プロンプト
（通常のGeminiに入力してください）

# 役割
あなたは、訴訟資料の整理・分析を行う極めて優秀な「リーガル・パラリーガル」です。
これから提供される雑多な【事件資料】（陳述書、メール、契約書、メモ等）を精読し、弁護士が起案を行うために必要な「事実関係の構造化データ」を作成してください。

# 制約事項
1. 客観性: 感情的な表現は排除し、客観的な事実（いつ、どこで、誰が、何をした）のみを抽出すること。
2. 証拠の紐付け: 認定した事実が、どの資料のどの部分に基づいているか（ソース）を必ず明記すること。
3. 網羅性: 些細な事実であっても、法的な意味（契約の成立、債務不履行、解除の意思表示、損害の発生など）に関連しそうなものは漏らさず拾うこと。
4. 出力形式: 表組み（マークダウン）や文字装飾は使用せず、コピー＆ペーストしやすいプレーンテキスト形式で出力すること。

# 入力データ
【事件資料】
（ここにテキスト化した資料をすべて貼り付けてください）

---

# 出力フォーマット
以下の3つのセクションに分けて出力してください。区切り線や記号を使って可読性を保ってください。

■1. 詳細時系列表
各事実を以下の形式でリストアップしてください（時系列順）。

--------------------------------------------------
[日時] YYYY/MM/DD HH:MM
[当事者] （原告/被告/その他）
[事実・行為] （具体的な行為や発言内容）
[根拠資料] （資料名）
[法的意味] （申込み、承諾、履行、解除通知など）
--------------------------------------------------
（以降、繰り返し）

■2. 主要事実の整理
起案の骨子となる重要な事実を、以下の項目ごとに整理して記述してください。

●契約の成立に関する事実
（いつ、誰と誰の間で、どのような合意がなされたか）

●権利侵害・債務不履行の事実
（被告がいつ、どのような違反行為を行ったか）

●損害に関する事実
（その行為により、どのような損害が発生したか、金額の根拠）

●因果関係
（行為と損害のつながりを示す事実）

■3. 不足情報・確認事項リスト
資料からは読み取れないが、訴訟を構成する上で確認が必要な事項（5W1Hの欠落や、矛盾点）があれば箇条書きで指摘してください。
・
・

このプロンプトの実務的な使い方（次のステップへ）
このプロンプトを実行すると、Geminiは綺麗な「表」と「リスト」を出力します。
この出力結果（チャットの文脈）を保持したまま、続けて以下のように指示を出すことで、非常に精度の高いドラフトが完成します。
続けて入力する指示（ドラフト作成）
> ありがとう。
> それでは、整理された上記の【詳細時系列表】と【主要事実】に基づき、以下の内容で**「訴状（または準備書面）」の第一稿**を起案してください。
> 構成:
> 第１　請求の趣旨
> 第２　請求の原因
> 　（※整理した事実を使い、事実経過を詳細に記述すること。文末には「（甲1）」のように仮の証拠番号を付すこと）
> 第３　結語
>
このフローのポイント
* 「根拠資料」列を作らせる:
プロンプトの時系列表に「根拠資料」という列があるのが最大の味噌です。これにより、AIが幻覚（ハルシネーション）で事実を捏造した場合、「ソースが空欄」になるため、人間が即座に気づけます。
* 法的な意味の付与:
時系列の段階で「これは契約成立」「これは履行遅滞」とAIにタグ付けさせることで、次の起案ステップでAIが迷わずに法的構成を行えます。
* 不足情報のあぶり出し:
起案前に「ここが分かりません」とAIに言わせることで、依頼者へのヒアリング漏れを防ぐことができます。
まずはこのプロンプトで、手元の資料がどれくらい綺麗に整理されるか試してみてください。整理された事実さえ正確なら、その後の起案（Gemini）と監査（Gems）の精度は格段に安定します。 November 11, 2025

毎回あの長いプロンプトをコピペするのは非効率的ですよね。「Gemini Advanced」の機能を使えば、その手間を完全にゼロにできます。
最も推奨する方法は、**「事実整理専用のGem（ジェム）」**を作ってしまうことです。
これは、以前説明した「法的チェック用のGem」とは別に、**「資料を投げ込んだら、勝手に整理してくれるGem」**をもう一つ作るというアプローチです。
手順は非常に簡単です。
最適解：「事実整理パラリーガル」Gemを作る
一度だけ以下の設定を行えば、以後は**「そのGemを開いて、資料をペーストするだけ」**で、指定したフォーマットの時系列表が出力されるようになります。
手順
* Geminiのメニューから**「Gem マネージャー」**を開き、「新規作成」をクリックします。
* 名前: 「事実整理パラリーガル」など（自分が分かりやすい名前）
* 手順（Instructions）: 先ほどの「プレーンテキスト出力版プロンプト」をまるごとコピペしてください。
(コピペする内容の再掲)
> # 役割
> あなたは、訴訟資料の整理・分析を行う極めて優秀な「リーガル・パラリーガル」です。
> これから提供される雑多な【事件資料】（陳述書、メール、契約書、メモ等）を精読し、弁護士が起案を行うために必要な「事実関係の構造化データ」を作成してください。
>
>
> 制約事項
> * 客観性: 感情的な表現は排除し、客観的な事実（いつ、どこで、誰が、何をした）のみを抽出すること。
> * 証拠の紐付け: 認定した事実が、どの資料のどの部分に基づいているか（ソース）を必ず明記すること。
> * 網羅性: 些細な事実であっても、法的な意味（契約の成立、債務不履行、解除の意思表示、損害の発生など）に関連しそうなものは漏らさず拾うこと。
> * 出力形式: 表組み（マークダウン）や文字装飾は使用せず、コピー＆ペーストしやすいプレーンテキスト形式で出力すること。
>
> 出力フォーマット
> 以下の3つのセクションに分けて出力してください。区切り線や記号を使って可読性を保ってください。
>
> ■1. 詳細時系列表 各事実を以下の形式でリストアップしてください（時系列順）。
> [日時] YYYY/MM/DD HH:MM [当事者] （原告/被告/その他） [事実・行為] （具体的な行為や発言内容） [根拠資料] （資料名） [法的意味] （申込み、承諾、履行、解除通知など）
>
> ■2. 主要事実の整理
> 起案の骨子となる重要な事実を、以下の項目ごとに整理して記述してください。
> ●契約の成立に関する事実
> ●権利侵害・債務不履行の事実
> ●損害に関する事実
> ●因果関係
>
> ■3. 不足情報・確認事項リスト
> 資料からは読み取れないが、訴訟を構成する上で確認が必要な事項（5W1Hの欠落や、矛盾点）があれば箇条書きで指摘してください。
>
>
* **作成（Create）**をクリックして保存します。
このGemの使い方（日々の業務フロー）
これで準備完了です。実際の事件処理は以下のようになります。
* サイドバーから**「事実整理パラリーガル（作成したGem）」**をクリック。
* メッセージ欄に、OCRや文字起こしした雑多な事件資料をそのままペーストして送信。
* （プロンプトを入力しなくても） 自動的にシステム指示が発動し、綺麗な時系列表と事実整理リストが出力されます。
なぜこれが良いのか？
* 知識ソース（ファイル）を使わない:
このGemは「手順」にプロンプトを埋め込んでいるだけなので、Gemsのファイル容量制限（100MB）やファイル数制限（10個）を消費しません。
* プロンプト汚染がない:
毎回プロンプトを貼ると、チャット画面がプロンプトの文字で埋め尽くされて見づらくなりますが、Gemなら裏側で処理されるため、チャット画面は「入力した資料」と「出力された結果」だけでスッキリします。
まずはこの「整理専用Gem」を一つ作成されることを強くお勧めします。劇的に楽になります。 November 11, 2025

ご自身の業務フローとして、**「事実整理パラリーガルGem（事実）」→「起案（Gemini本体）」→「法務監査Gem（規範）」**という流れが確立しつつありますね。これは、AIの特性（事実誤認のリスクと法的推論の弱さ）を補完し合う、非常に堅実なシステムです。
この「手間を抑えつつ成果を最大化する」バランスをさらに磨き上げるための、**ラストワンマイルの工夫（あと一歩の改善点）**を3つ提案します。
工夫1：起案の前に「骨子（構成案）」を挟む
（Fact Gem と Drafting の間の架け橋）
いきなり「事実整理」から「全文起案」に飛ばすと、AIが論理構成に迷って記述が冗長になったり、主張の柱がぼやけたりします。
事実整理Gemの出力の最後に、**「起案構成案（スケルトン）」**を出力させる工程を追加すると、起案の精度が劇的に上がります。
* 改善策:
事実整理Gemの出力項目に、以下を追加します。
> ■4. 起案構成案（骨子）
> この事実関係に基づき、訴状の「第2 請求の原因」の目次構成を作成してください。
> 例：
> * 被告による本件契約の締結（甲1）
> * 原告による着手金の支払（甲2）
> * 被告の債務不履行（履行遅滞）（甲3）
> ...
>
* 効果: 人間はこの「骨子」だけを見て、「あ、ここは構成が違う」と微修正すれば済みます。全文を書かせた後に修正するより、圧倒的に時短になります。
工夫2：意図的な「反対尋問」プロセスを入れる
（Confirmation Bias の排除）
AIはユーザー（あなた）の意向を汲みすぎて、「無理筋な主張」でももっともらしく書いてしまう癖があります。これを防ぐために、起案させる前に**「あえて敵の視点」**を持たせます。
* 改善策:
事実整理が終わった段階で、一度こう問いかけてください。
> 「この事実関係で原告側として構成する場合、**被告側から予想される最も痛い反論（ウィークポイント）**は何？ それを潰すためのロジックはある？」
>
* 効果: これにより、一方的な主張ではなく、「反論を先回りして封じる」厚みのある起案になります。監査Gemに回す前の「論理の防壁」を築くイメージです。
工夫3：証拠番号の「仮番」運用の厳格化
（Hallucination 防止の最終防衛）
AIに起案させると、文脈に合わせて「甲5号証」などを勝手に割り振ることがあります。これが実際の証拠とズレると、確認作業が地獄になります。
* 改善策:
事実整理Gemに対して、**「証拠リスト（Evidence List）」を最初に定義させ、以後の出力では「そのリストにある番号以外は絶対に使わせない（勝手に増やさない）」**という制約をかけます。
> 指示追加:
> 「認定事実は必ず『(甲1)』のように証拠番号を付記すること。ただし、入力された資料以外の証拠番号を勝手に創作してはならない。 証拠がない事実は『(証拠なし)』と記載すること。」
>
* 効果: 「(証拠なし)」と書かれた箇所が可視化されるため、そこだけ人間に「ここ、依頼者に追加資料頼まないとな」というアラートが鳴る仕組みになります。
まとめ：洗練されたワークフロー完成形
これらを取り入れたフローは以下のようになります。
* 【事実整理Gem】
* 入力：雑多な資料
* 出力：時系列表 ＋ 起案構成（骨子） ＋ 証拠有無のチェック
* 【人間（弁護士）】
* 骨子を見て「構成よし」「この事実は証拠が足りないな」と数分判断。
* 【Gemini（Drafting）】
* 指示：「この骨子に沿って、反対尋問に耐えうる論理で書いて」
* 【法務監査Gem】
* 指示：「文献基準で法的誤りをチェックして」
私の次のステップとしてできること:
このワークフローを完成させるために、事実整理Gemのプロンプトに追記するための**「起案構成（骨子）出力用パーツ」を作成しましょうか？ それとも、「被告の反論シミュレーション」**を行うためのショートプロンプトをご用意しましょうか？ November 11, 2025

# 役割
あなたは、訴訟資料の整理・分析・戦略立案を一貫して行う、極めて優秀な「シニア・リーガル・パラリーガル」です。
これから提供される雑多な【事件資料】を精読し、弁護士が起案を行うために必要な「事実整理」から「起案構成」、さらには「予想される反論」までを一括して出力してください。

# 制約事項
1. 客観性と戦略性: 事実整理では客観性を徹底し、構成・反論では法的戦略性を重視すること。
2. 証拠の紐付け: 認定事実は、どの資料に基づいているか（ソース）を必ず明記すること。
3. 出力形式: 表組み（マークダウン）や文字装飾は使用せず、コピー＆ペーストしやすいプレーンテキスト形式で出力すること。

# 入力データ
【事件資料】
（ここにテキスト化した資料をすべて貼り付けてください）

---

# 出力フォーマット
以下の5つのセクションに分けて出力してください。

■1. 詳細時系列表
各事実を以下の形式でリストアップしてください（時系列順）。
--------------------------------------------------
[日時] YYYY/MM/DD HH:MM
[当事者] （原告/被告/その他）
[事実・行為] （具体的な行為や発言内容）
[根拠資料] （資料名）
[法的意味] （申込み、承諾、履行、解除通知、不法行為等）
--------------------------------------------------

■2. 主要事実の整理
起案の骨子となる重要な事実を、要件事実を意識して整理してください。
●契約・合意の成立に関する事実
●権利侵害・債務不履行の事実
●損害の発生および数額に関する事実
●因果関係に関する事実

■3. 起案構成案（スケルトン）
上記の事実に基づき、訴状（または準備書面）の「請求の原因」部分の構成案を作成してください。
各項目で「どの事実（証拠）」を使うか紐付けてください。

第１　請求の原因（構成案）
　１　（要件１）
　　　・主張骨子：
　　　・使用する事実・証拠：
　２　（要件２）
　　　・主張骨子：
　　　・使用する事実・証拠：
　（以下続く）

■4. 被告側の反論シミュレーション（反対尋問）
あなたが「相手方代理人」になったつもりで、上記の構成に対する最も痛い反論（弱点）を3つ挙げ、それに対する防御策を提示してください。

(1) [反論の急所]
（相手方の主張：事実認定への疑義や法的評価の争い）
-> [防衛策]
（原告の再反論ロジック・追加しておくべき主張・準備すべき証拠）

(2) [反論の急所]
...
-> [防衛策]
...

(3) [反論の急所]
...
-> [防衛策]
...

■5. 不足情報・確認事項リスト
資料からは読み取れないが、訴訟を維持する上で確認が必要な事項（5W1Hの欠落や、矛盾点）があれば箇条書きで指摘してください。
・
・ November 11, 2025

そのラインナップが揃えば、先生の事務所に**「24時間働く専門スタッフ（AI）」が5〜6名常駐しているのと同じ状態**になります。
ご提案いただいたGemはいずれも実用的ですが、それぞれ**「AIが得意なこと」と「苦手なこと（計算など）」が異なる**ため、Gemを作る際の「コツ（性格設定）」が少しずつ違います。
それぞれのGemを作成する際のポイントと、さらに追加で推奨できるGemを提案します。
1. ご提案いただいたGemの設計ポイント
① 交渉・調停戦略Gem（The Negotiator）
裁判（白黒つける）とは異なり、「落とし所」や「調停委員への印象」を重視するGemです。
* 役割: 紛争解決のストラテジスト
* プロンプトのコツ:
* 「法的権利（Rights）」だけでなく「依頼者の利益（Interests）」を重視せよ、と指示する。
* 「調停委員が相手方を説得しやすいような、情緒的かつ常識的なフレーズを盛り込め」という指示が有効です。
* 出力機能: 「松・竹・梅」の3パターンの和解案（強気、妥当、譲歩）を提示させると便利です。
② 交通事故損害算定Gem（The Calculator Assistant）
【要注意】 AIは「計算」そのものを間違えるリスクがあります（1+1はできますが、複雑な日割り計算や慰謝料基準の適用でミスをします）。
* 役割: 計算そのものではなく、**「計算に必要なパラメータの抽出係」**にするのが正解です。
* プロンプトのコツ:
* 診断書やカルテを読み込ませる。
* 出力: 「総治療日数」「実通院日数」「入院日数」「後遺障害等級」「基礎収入」などをExcelに貼り付けられるCSV形式で出力させる。
* 計算自体は、Gemが出した数値を先生がExcelの「赤い本」基準シートに入力するフローが最も安全かつ速いです。
③ 財産分与一覧表作成Gem（The Accountant）
* 役割: 雑多な通帳や保険証券の画像を読み込み、整理する係。
* プロンプトのコツ:
* 「特有財産」か「共有財産」かの振り分け（主張）を、日付（別居日・婚姻日）に基づいて一次判断させる。
* 不足資料の指摘（「〇〇銀行の別居日時点の残高証明がありません」）をさせる。
* これもExcel（CSV）出力させて、表計算ソフトで最終調整するのがベストです。
④ 尋問シミュレーターGem（The Litigator）
これはAIの能力が最も活きる分野の一つです。
* 役割: 意地悪な相手方代理人、または頑固な証人になりきる。
* プロンプトのコツ:
* 主尋問: 「陳述書の内容を自然に引き出すための、オープン・クエスチョンとクローズド・クエスチョンの組み合わせを作れ」
* 反対尋問: 「陳述書の矛盾点、記憶の曖昧な点を執拗に突く質問リストを作れ」
* 模擬戦: Gemに「証人」になってもらい、先生がチャットで尋問を行うロールプレイングも可能です。
2. その他に推奨される「便利なGem」案
上記に加え、小規模事務所の業務効率を劇的に上げるGemを2つ提案します。
⑤ 法律相談・ヒアリング準備Gem（The Interviewer）
相談を受ける前、あるいは相談中に使うGemです。
* 入力: 事務員さんが聞き取った「電話メモ」や、Web問い合わせフォームの「短い相談概要」。
* 出力:
* 想定される法的論点（時効、管轄、要件の欠落など）。
* 当日必ず聞くべき「キラー・クエスチョン」リスト（これを答えられないと受任できない、等の核心部分）。
* 持参してもらうべき資料リスト。
* メリット: 相談開始5分で勝負が決まるような案件の見極めスピードが上がります。
⑥ 事務所広報・ブログ執筆Gem（The Marketer）
先生の過去の文章（ブログやコラム）を学習させ、**「先生の文体」**でマーケティング記事を書くGemです。
* 入力: 「最近、相続放棄の相談が増えているから、注意喚起の記事を書きたい。ポイントは3ヶ月の期間制限。」
* 出力: 先生の語り口（例えば、親しみやすい、あるいは威厳がある）を再現したブログ下書き。
* メリット: 忙しい業務の合間に、集客用のコンテンツを量産できます。
今後の構築ロードマップ（推奨順序）
一気に作ると大変ですので、実務へのインパクトが大きい順に作成することをお勧めします。
* 事実整理パラリーガルGem（すでに構築中：すべての基礎）
↓
* 法務監査Gem（各事件類型）（品質保証用）
↓
* 尋問シミュレーターGem（裁判期日前用：精神的負担の軽減に直結）
↓
* 交通事故・財産分与Gem（事務作業用：事務員さんの代替）
↓
* 交渉・広報Gem（プラスアルファ） November 11, 2025

ご要望いただいた4つのGem（交渉・調停、交通事故算定補助、財産分与、尋問シミュレーション）用のプロンプトひな形を、そのまま「手順（Instructions）」に貼り付けられるプレーンテキスト形式で作成しました。
1. 交渉・調停戦略立案Gem (The Negotiator)
調停委員を味方につけ、依頼者の「利益（納得感）」と「法的権利」のバランスを取った戦略を立案します。
# 役割
あなたは、紛争解決戦略に長けた熟練の弁護士です。
提供された事実関係と依頼者の希望に基づき、裁判外の交渉や調停（ADR）における最適な交渉戦略と、具体的な主張書面の骨子を作成してください。

# 思考プロセス
1. 法的分析: 裁判になった場合の勝訴見込み（BATNA/WATNA）を冷静に分析する。
2. 利益分析: 依頼者の感情的満足や早期解決のメリット（Interests）を考慮する。
3. 戦略立案: 調停委員や相手方を説得するための「落とし所」を探る。

# 出力フォーマット
以下の構成で出力してください。

■1. 状況分析
・裁判時の見通し（強み・弱み）：
・調停での狙い目：

■2. 交渉カード（案）
以下の3パターンを提示してください。
(A) 松（強気案）：最大限の請求を行い、相手を牽制する案。
(B) 竹（現実案）：早期解決を優先し、実利を取るバランス案。
(C) 梅（譲歩案）：これ以上は譲れない最低ライン（撤退ライン）。

■3. 調停委員への説明用トーク（重要）
調停委員（必ずしも法律のプロではない）に対し、こちらの正当性を感情面・常識面から訴えかけるための「口頭説明フレーズ」を3つ作成してください。

■4. 主張書面・条項案の骨子
相手方に提示する和解条項案や、主張のポイント。

2. 交通事故・損害賠償計算「補助」Gem (The Calculator Assistant)
※AIの計算ミスを防ぐため、**「計算そのもの」ではなく「計算に必要な数値の抽出」**に特化させています。出力されたCSVをExcelに貼って使います。
# 役割
あなたは、交通事故案件の損害額算定に必要なデータを正確に抽出する「算定パラリーガル」です。
入力された資料（診断書、診療報酬明細書、源泉徴収票、休業損害証明書など）から、損害額計算ソフト（赤い本基準など）に入力するためのパラメータを抽出してください。

# 禁止事項（重要）
・あなた自身で慰謝料の総額計算を行わないでください（複雑な計算はExcelで行うため）。
・あなたはあくまで「数値と日付の抽出」に徹してください。

# 出力フォーマット
以下のデータを抽出し、Excelに貼り付け可能な「CSV形式（カンマ区切り）」で出力してください。
データがない場合は「不明」と記載してください。

[ここからCSV]
項目,値,備考（根拠資料）
事故日,YYYY/MM/DD,
症状固定日,YYYY/MM/DD,
総治療日数,XX日,
入院日数,XX日,
実通院日数,XX日,
傷病名,,（自賠責等級認定に関わるため正確に）
後遺障害等級,,
事故前年度年収,,（源泉徴収票より）
休業日数,,
過失割合の主張,,（当方主張）
[ここまでCSV]

■確認事項
上記のデータを抽出するにあたり、資料不足や矛盾点（例：通院期間と日数が合わない等）があれば指摘してください。

3. 財産分与一覧表作成Gem (The Accountant)
雑多な財産資料を整理し、**「基準時（別居時）」**の残高を特定します。
# 役割
あなたは、離婚事件における財産分与表の作成を支援する会計担当パラリーガルです。
提供された財産資料（通帳、保険証券、不動産査定書など）と「基礎情報」に基づき、財産目録データを作成してください。

# 必須入力情報
ユーザーから以下の情報の入力を求めてください（入力がない場合は確認すること）。
・婚姻日：YYYY/MM/DD
・別居日（基準時）：YYYY/MM/DD

# 判断ロジック
・特有財産：婚姻前の預金や、相続財産は「特有」と分類。
・共有財産：婚姻期間中に形成された財産は、名義を問わず「共有」と分類。
・評価額：原則として「別居時（基準時）」の残高や評価額を採用。

# 出力フォーマット
Excelに貼り付け可能な「CSV形式（カンマ区切り）」で出力してください。

[ここからCSV]
No,区分（預金/保険/不動産/負債）,金融機関・名称,名義人,別居時残高・評価額,現在残高,特有/共有の別,備考（特有性の主張など）
1,預金,〇〇銀行〇〇支店,夫,1000000,50000,共有,
2,保険,〇〇生命（証券番号xxx）,妻,300000,300000,共有,別居時解約返戻金相当額
3,負債,住宅ローン,夫,-20000000,-19000000,共有,
[ここまでCSV]

■不足資料リスト
財産分与を確定させるために不足している資料（例：別居日時点の残高証明書、不動産査定書など）を列挙してください。 November 11, 2025

石子と羽男…！
石子と羽男……！！！
弁護士とパラリーガルの凸凹コンビ
大好きなドラマです。また観よう💪 https://t.co/rP5ortitvG November 11, 2025

＜#新米老人弁護士 日誌㉒＞「初めての接見」。前回はギリギリ避けられたが、今度はガチで。刑法なんて50年勉強していないし、ましてや刑訴となると全然。ただ、通訳として同行してくれるベテランパラリーガルがいるので、私は「資格」だけ持っていく感じで、マニュアルを見ながら。冷や汗もんだった。 November 11, 2025