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上気道炎
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2025.11.25 20:00
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📝猫の病気1-9
膿胸
膿胸は、胸腔(心臓や肺の周りのスペース)に、膿がたまってしまう状態です。
肺が十分に膨らまないため、呼吸がとても苦しくなり、早急な治療が必要になります。
適切な処置を行えば改善が期待できる病気であり、動物病院でのサポートが大切です。
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症状
● 呼吸が速い、浅い
● 力なく横になる、動きたがらない
● 発熱、元気消失
● 食欲低下、脱水
● 咳がみられることもある
息がしづらそうにしている場合は、緊急性が高い可能性があります。
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原因
膿胸の原因は複数あります。
⇒ 細菌感染(最も一般的)
⇒ Pasteurella, Streptococcus, 嫌気性菌など
⇒ 外傷(咬傷・ひっかき傷・鋭利物での傷)
⇒ 肺炎の波及
⇒ 異物(植物片など)の迷入
⇒ 胸腔内膿瘍の破裂
屋外行動のある猫や、多頭環境でケンカが起きる猫ではリスクがやや高まります。
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診断
膿胸は、症状だけで判断することが難しいため、検査を組み合わせます。
胸部X線:胸腔に液体が貯留している所見
胸腔穿刺:液体(膿)を採取し、細菌培養や細胞診を実施
血液検査:炎症の程度、臓器への影響
超音波検査:液体量や位置の把握
取り出した膿の性状と細菌培養は、治療方針の決定に重要です。
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治療
膿胸の治療は集中した呼吸サポートと、感染の制御が柱になります。
● 胸腔ドレーンの設置:膿を持続的に排出
● 抗菌薬:培養結果に基づき選択
● 胸腔洗浄:膿や細菌を減らし治療効果を高める
● 酸素室での酸素補給
● 脱水改善と栄養サポート
まれに外科手術(肺葉切除など)が必要になることもあります。
状態が安定するまで入院管理が必要ですが、適切な治療により回復する猫も多くいます。
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予防
完全な予防は難しいものの、
ケンカによる咬傷の早期治療、
屋外活動を控える、
上気道炎や肺炎の治療を適切に行う、
といった点がリスク低減に役立ちます。
「息が速い」、「(犬のように)口を開けてハーハー呼吸をしている」などのサインはとても重要です。
早めの受診が、猫さんの負担を大きく減らしてくれます。
#猫の病気
#膿胸 November 11, 2025
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