まんが倭国昔ばなし アニメ
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2025.12.06 10:00
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#まんが倭国昔ばなしホラー回
安珍とかいう ドクズ外道坊主に怒りを禁じ得ない!!😡
イケメンなら何やってもいいってわけじゃ ないんだよ!!😡
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『安珍清姫』
イケメン坊主安珍、熊野大社までお参りに行く
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予定していた宿に行く前に日が暮れてきたから途中にあった庄屋の屋敷に凸
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泊めてもらった末にそこの娘、清姫と恋仲に
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「熊野大社に行ったら帰りに絶対寄るから待っててクレメンス」と約束する
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次の日、屋敷を出て熊野大社に辿り着くも、うかれまくってたので心が乱れてる事を他の僧侶たちにバレてこってりしぼられ、賢者モードに
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「修行中の身で何やってんだ俺ゎ」と我に返って帰り道はあの庄屋屋敷を通らないようにすることに決める安珍
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事情を知るわけもない清姫は、待ちまくってるけど現れない安珍に居ても立ってもいられず出発
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途中に出会った旅人に「こんな感じのイケメン坊主知らんー?」と聞くと、
「あー、そいつなら別の道歩いてたよー」
と言われる
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道先々の色んな人に聞くたびに「あー、そいつなら別の道歩いてタワー」と言われるので清姫は「なんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんで」
となって、狂ったように街道を駆ける
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しばらくして、日高川の岸辺の舟には、乗り込んで今まさに行こうとしている安珍の姿があった
「あんちんさまぁぁぁぁぁぁ」
遠くから清姫の声が聞こえたので「やべぇ!」と思って慌てて船頭に「はよ!舟出して!はよ!!」と急かす
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話し合い一切拒否の完全逃亡を企てる安珍
清姫からしたら全く事情がわからないからパニック
「なんでよ、、、なんでなんだよぉぉぉぉぉぉ!!!!!」
舟の消えた日高川にそのままダイブ
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清姫、恐ろしい大蛇にクラスチェンジ
川を泳いで安珍の追っかけを再開
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陸につき必死で走る安珍
大きな寺、道成寺に逃げ込む
「恐ろしい者に追われています!どうか!どうか助けてクレメンス!!」
寺の住職に土下座して全力で懇願する
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「そんなら釣鐘を下すからそん中に隠れたらいいよ」
安珍→IN釣鐘
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火を吐きながら寺に来る大蛇
安珍の姿を探す
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釣鐘から安珍のお経イケボが聞こえたので「あ、ここか」と居場所がわかる
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釣鐘に巻き付く大蛇
真っ赤な炎が辺りを包む
今まで培った信心をお経に込めて唱え続ける安珍
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離れたところでお経を唱える和尚や小僧たちに見守られながら無事焼きコロされる✌️
道成寺に今も残っているお話でした🫡
おわり December 12, 2025
41RP
#まんが倭国昔ばなしホラー回
『夜中のおとむらい』
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むかしむかし、今の山形県鶴岡に大場宇平というお侍がいた
ある夜、寄り合いが遅くなり、宇平は真夜中の帰宅の路を1人歩いていた
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もう少しで自分の屋敷が見えてくる、という所で道の先から何かがこっちに歩いてくるのがわかった
それは白装束の葬列だった
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その葬列は道の端で立ち止まる宇平の脇を通り過ぎていくのだが、誰も言葉を発することなく草履の『ざっ、、、ざっ、、、、』という音が立つだけなのでかなり不気味だった
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よく見ると、その葬列は武士のものだという事がわかった
「、、こんな夜更けに武士の弔いの列とは妙だな、、、藩庁で不幸の話は聞かなかったぞ、、、」
不審に思い、宇平は過ぎゆく1人に誰の弔いか聞く
「これは、どなたのお弔いの列なのですか?」
「、、、おうままわり二百石、、、おうば、、うへいさまの、、、、おとむらいに、、ございます、、、」
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、、、、拙者の弔いだ、、、
戦慄しながらそう思い、顔を上げると、過ぎ去った葬列の白装束たちが全員立ち止まってこちらをじっとで見つめていた
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ゾッとした宇平は慌てて駆け出す
屋敷の前まで辿り着いて驚いた
門の下に、つい今しがた焚いたばかりのお弔いの送り火の跡が残っていたからだ
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「おい!帰ったぞ!」
宇平は屋敷の中に入るも、そこには家人が誰もおらず、この不可解な状況を聞く事が出来なかった
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「、、、これは一体どういう事だ、、、?」
宇平はわけがわからないまま屋敷を出ると、当て所なく辺りをさまよった
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どれくらい歩いたのか、、、
気づくと宇平はお城のお堀端まで来ていた
「大葉殿ではござらぬか?かような時刻にいかがなされた?」
急に声をかけられ灯りで照らされた
見ると、見回りをしていた宇平と親しいお侍、横山太左衛門だった
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宇平はホッとしながら太左衛門にすがると、これまでの経緯を話した
そして太左衛門を連れて、屋敷に戻ると、なんと家の明かりがついていた
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「お帰りなさいまし」
2人で中に入ると、家人たちが帰りの遅い宇平を気にしながら何事もなく待っていたのだった
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宇平が尋ねても家人たちはキョトンとした顔で、家にずっといた、と言う
唖然として立ち尽くす宇平だったが、何かの勘違いだったのだろう、と太左衛門がなだめてこの場は終わった
そして釈然としない様子の宇平に見送られながら、太左衛門は屋敷を後にした
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太左衛門としても、宇平が嘘を言っているようには思えなかったが、だからといって彼の奇妙な体験を立証することもできない
モヤモヤしたまま何日かが経った
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そしてある早い朝、太左衛門の屋敷にお侍が2人訪れた
「朝早くにごめん このたび、大場宇平殿がお亡くなりになられたのでお知らせに参った」
驚く太左衛門
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大場宇平はある夜中、屋敷に押し入った賊にあっけなく斬りコロされてしまったそうだ
屋敷に物を盗られた被害はなく、犯人もわからずじまいだった
太左衛門は、宇平の葬儀に出席しながら、あの夜中に彼から聞いた奇妙な葬列の話を思い出していた
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葬儀が終わり、墓場まで列をなして進む間も太左衛門はあれこれまとまらない考えを思い巡らせていた
すると、道の脇で自分たちが向かう方とは反対を向く黒い影が、列の1人に声をかけていた
「、、、これは、、どなたの、、、おとむらいなの、、ですか、、、?」
「お馬廻り二百石、大場宇平様のお弔いにございます」
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太左衛門はギョッとしてやりとりの方を向く
「これ、誰と話している、、、?!」
やりとりした者に声をかけると、
「そこのお侍様で、、、」
「どこの!?」
「え、、、、」
見るとそこには誰もいなかった。
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お弔いの列は立ち止まり、一同で元来た宇平の屋敷の方を見つめる
「、、、、大場宇平殿が見たと言うのは、このお弔いの行列だったのか、、、、、」
おわり
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ストレートな怪談話
しかも主観が途中で変わる高度なホラー
絵も色鉛筆で描かれたようなタッチが不気味で開始1秒からずっと怖い、、、
まんが倭国昔ばなしのバリエーションの豊富さが伺えられる
謎はもちろん宇平が何故自分のシ後の葬列に遭遇してしまったのかその意図さえもわからずじまいなのも恐ろしさに拍車をかけている、、、 December 12, 2025
4RP
#まんが倭国昔ばなしホラー回
『キジも鳴かずば』
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むかしむかし、犀川という川のほとりに小さな村があった
毎年秋、雨の季節になると川が氾濫して多くの家や人が流されるので、みんな大層困っていた
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そんな村に、弥平という父親と千代という小さい娘が暮らしていた
弥平が外に働きにいっている間、千代は家の外で大好きな手毬をしながら歌を歌って待っているのが常だった
千代の母親は先の洪水で亡くなってしまっていた
2人の暮らしはかなり貧しかったが、それでも慎ましく幸せに日々を送っていた
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次の雨の季節がやってきた頃、千代は重い病にかかる
本当は医者に連れていってやりたかったがそんな金はないので、弥平は家で必死に看病していた
だが病いはどんどん悪くなる一方で千代の命は明日をも知れぬ状態だった
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「おっとぅ、、」千代は病床で弥平に声をかけた
「あずきまんまが食べたいな、、」
それはかつてたった一度だけ母親と三人で食べた千代が知るこの世で一番のごちそうだった
金のない弥平は返す言葉がなくうなだれるしかなかった
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その夜、雨の降りしきるひとけのない村を走る弥平がいた
「、、、地主様の蔵にはあずきがある、、」
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大屋敷の蔵に忍び込んだ弥平は震える手でひと掬いのあずきを袋に入れた
それはたった一度犯してしまった盗みだった
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そして何とか家に戻ると鍋に火をかけてあずきを入れる
「千代や、あずきまんまだよ お食べ」
弥平に食べさせてもらうと千代は一粒のあずきを噛み締める
「、、、あずきまんま、おいしいなぁ」
「そうかそうか、よかったよかった」
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あくる日、地主の屋敷ではあずきが少量盗まれていることがすぐにわかった
大した被害ではないが一応番所に届出をする
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それから何日経ち、あずきまんまと弥平の看病の甲斐があってか、重かった千代の病は日毎に良くなっていき、起き上がれるまでに回復した
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「まだ布団から出ずに寝ているんだよ」
次の日、弥平は仕事に行く時に千代に声をかけて出ていった
「はーい」
と言ったものの、身体の調子が良くなってきた千代はじっとしておれず家の外に出た
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「と~んと~んと~~ん♪
おいしいおいしいまんま食べた~♪
あずきの入ったまんま食べた~♪
と~んと~んと~~ん♪」
大好きな手毬唄をうたって遊ぶ千代。
それをすぐそばの畑で農作業をしていた村人が聞いていた
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それから2日ほど経って、しばらく穏やかになっていた天気だったがまた雨足が強くなってきた
犀川の水かさはどんどん増し、今にも氾濫しそうだった
今年も被害に遭ってしまうのか、、、村人たちは不安な面持ちで川を見ていた
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そんな中、何人かで村長の家で話し合いが行われた
「、、、、、、やはりここは人柱を建てるしかないのかのぅ、、、」
『人柱』とは、生きたまま人を土に埋めて神様に捧げる恐ろしい因習だった
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人柱になるのは、何か悪いことをした咎人が一般的だったので、そんな者はいないか?と村長がみんなに聞いたところ、
「実は、、、、、、」
声を上げたのは弥平の家の近所の者だった
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その夜、弥平の家の戸を番所の役人が叩いた
「弥平!先日地主の蔵からあずきを盗んだだろう!
娘の千代が手毬唄であずきを食べたことを歌っていたぞ!観念しろ」
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身を寄せ合って震える弥平と千代だったが、
「、、、おっとぅはじきに帰るから、おとなしゅうして待ってるんだよ」
千代の頭を優しくなでると弥平はお縄につき、役人たちと去っていった
「おっとぅ、、、、おっとぅ、、、、!」
千代は雨の降りしきる家の外で泣き崩れるしかなかった
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弥平はそのまま帰ってくることはなかった
犀川の氾濫を食い止めるために人柱として埋められてしまったからだ
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それから人柱の効果があったからなのか、雨をおさまっていき、その年、犀川が氾濫することはなかった
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泣き暮らす千代だったが、村の人に千代があずきまんまを食べた手毬唄を歌っていたことから弥平の盗みが発覚したことを聞かされる
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千代の泣き声は村人たちの心に突き刺さり、何日も何日も村中に響き渡った
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ひとしきり泣き続けると、千代はぴたりと泣き止み、それ以来言葉を一切発さなくなる
それから何年か経ち、千代の姿はどこかに消えてしまう
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そしてある年、猟師がキジを撃ちに山に入っていた
「ぴぃーーーー」
大きく鳴いて飛び立つキジに狙いを定めて猟師は鉄砲を撃ち込めた
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落ちた獲物を取りにすすきの原をかき分けると、そこにはキジを抱える成長した千代が立っていた
「キジよ、おまえも鳴きさえしなければ撃たれずにすんだものを、、」
ボソリと呟く千代に「、、、しゃべれるようになったのか、、、、」と驚く猟師
千代はキジを抱えたまますすきの荒野に消えていった
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それから千代の姿を見た者は誰もいなかった
ただ、千代の発した後悔の念に駆られたような重い言葉は、村人たちの間でいつまでもいつまでも悲しみを込めて語り継がれたという事だ、、、、、
おわり
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ただただやるせない話、、、、、
柔らかいタッチの絵柄からは想像できないような重い展開
常田富士男さんの優しい弥平の声と、市原悦子さんの千代の父親を想う泣き声が心に残り続ける、、、、
派手さはないが、この話もまんが倭国昔ばなしの名作の一つとして印象深い、、、、 December 12, 2025
2RP
#まんが倭国昔話ばなしホラー回
『飯振山』
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むかしむかしある山に3人の尼さんが修行に入った
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仏門に入った者はあらゆるセッ生を禁じられていた為、山の中での食糧確保は大変
だが、尼さんは3人共とても人間ができていたので助け合って生活していた
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山の近くの村の男がそんな3人を敬い、目をかけて時々食料を分け与えていた
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ある時、一番末の尼さんが空から一筋の光が降りるのを見る
行ってみると切り株の上に3つの握り飯があった
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3人は驚くも、神様からのお恵みだと受け取り、その握り飯を頂戴する
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それから毎日握り飯が同じ切り株の上に3つ置かれるようになる
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やがて1日1つの握り飯じゃ足りないと思った上の尼さん2人は、共謀して末の尼さんをコロす
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次の日、期待して切り株へ行くも握り飯は2つしか置いていなかった
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ショックを受ける尼2人だったが、「握り飯が2つでもあるという事は、神様は私たちがやった行為を赦しているという事だ」と自分たちを正当化する
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秋から冬になろうとしていたある日、真ん中の尼さんが、末の尼さんをコロした事を後悔している、と言う
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上の尼さんは、どんな事をしてでも生き抜く事が一番御仏に近づけるのだ、と言って真ん中の尼さんをコロす
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次の日、上の尼さんが切り株のところへ行くと、そこには握り飯が1つも置いていなかった
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村の男は尼さん達が気がかりではあったが、冬の間は山には行けず、季節は春になった
男が家の前で作業をしていると茂みから山姥のようにボロボロになった上の尼さんが出てくる
男が驚いていると上の尼さんは狂気的な笑みを浮かべながら、
「私です、、、私ですよぉ、、、」
と拝む
そんな事があってこの山は、飯の降る山、と書いて『飯降山(いぶりやま)』と呼ばれるようになった、、、、、
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直接的なホラー描写はないものの、簡素な絵で淡々と進んでいくストーリーが不気味すぎる(荒涼としたススキの景色が印象的)
人の業をとてつもなく残酷に描いた回だが、この話はまんが倭国昔ばなしの最終回というのが何より残酷で恐ろしすぎる!
制作に、ぼのぼのを描いたいがらしみきおさんが携わっているのに驚いた(絵柄やどす黒い話の内容を思うと納得できる)
とにかく怖い今作だが、行間も多く、考察のしがいがある話だと思う December 12, 2025
#まんが倭国昔ばなしホラー回
『吉作落とし』
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むかしむかし、原生林が広がるそそり立つ山の麓の里に、吉作という若者が住んでいた
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吉作は身寄りのない独り者だったが、身も心もたくましい山の男に成長して、山の岩壁に群生する希少なキノコの岩茸を採って生活していた
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ある秋の日、いつものように山に入る吉作だったが、普段登っている岩壁より深い所へ行ってみる事にした
頂上まで登り松の根に縄を結びそこから絶壁を少しずつ降りる
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未開の場所だったので予想通り沢山の岩茸を発見
夢中になって採集する
すぐに腰のカゴは満杯になったので心が躍る吉作
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ふと見ると、すぐ下に人1人分立つ事が出来る棚がある
吉作は大きく背を伸ばして棚に降り立つ
そして上の松の根から垂れる縄を離す
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常に縄で体重を支えていないといけない片手が解放されて楽になる
この棚に腰を下ろしてしばらく休憩しようと決める
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空でトンビが旋回して鳴いている
のどかな時間が流れる
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さて、そろそろ作業を再開するか、と見上げると、あったはずの縄が吉作の手の届かない上方に行ってしまっていた
今まで吉作の体重で沈んでいた縄は、手を離した事で上がってしまったのだった
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上に見えている縄まで、絶壁を掴んで上がろうにも岩肌は脆く、ボロボロと崩れる
唯一持っていた岩茸を採る為の竹ヘラもすぐに壊れる
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吉作は、上る事も下りる事も出来ない人1人が立てるだけの小さな棚に取り残される事となる
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もう助けを呼ぶ以外に吉作に出来る事はない
「おーーーい!助けてくれぇぇーーー!!!」
遥か下には原生林が広がっている
この声に気づく者がいるとすれば、峠を行く旅人くらいだった
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「おーーーい!誰かぁぁーーー!!!」
だが、吉作の声は深い緑に溶けるだけだった
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秋は日が落ちるのが早く、すぐに辺りを夜の闇が包んだ
吉作は、寒さと空腹と恐ろしさに必死で耐えながら岩肌を伝う夜露を吸ってしのいだ
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次の日も朝から何度も何度も叫んだ
「おーーーい!おーーーい!おーーーい!」
だが、声は秋晴れの空に吸い込まれるだけだった
2日経ち、3日経った
「おーー、、い!おーー、、い!」
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声が峠を行く旅人の耳に届いた時があった
だがいくつもの岸壁に跳ね返って旅人の元に来る頃には、その声は化け物の叫びになっていた
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「●●山から化け物の声がするそうだ」
「何でもその化け物は人を取って喰うそうだ」
噂が噂を呼んで、峠を通るものはいなくなった
里にもその話が伝わったが、独り身の吉作とこの化け物の噂を結びつけて考える者はいなかった
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何日経ったのか、、、
夕暮れ
岩壁の棚に取り残された吉作の意識はほとんどなくなっていた
それでも落ちなかったのは、岩茸採りの仕事で身体が岩壁を覚えていたからだろう
トンビが旋回していたがその鳴き声を聞いてものどかな雰囲気は微塵もなかった
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「おれも鳥のように飛べないものかな、、、」
吉作は何とか立ち上がると宙に身を踊らせた
涙を流して落ちていく吉作の身体は燃えるような紅葉の秋の山に消えていった、、、
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つづら越えの峠道に旅人達が行き来をするようになったのは秋の終わり頃だった
ほんの少しの気の緩みが命取りになる
その後、吉作の悲劇を知った人々は、その絶壁の岩場を『吉作落とし』と名付け、山に登る時の戒めにしたという、、、、
おわり
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オバケも出なければサイコな人も出てこない、、、それなのにこんなに恐ろしい話がほかにあるだろうか、、?
これを教訓話と片付けるにはあまりにも吉作が可哀想すぎる、、、
助けを呼ぶ常田富士男さんの獣の咆哮をバックに淡々とナレーションを進める市原悦子さんのコントラストに胸が張り裂けそうになる
この話は間違いなく、まんが倭国昔ばなしのキングオブ鬱回といえよう、、、、、 December 12, 2025
小泉八雲やセツさんが好きだった怪談は、まんが倭国昔ばなしなどで我々は学習しているのでお話がどう転ぶかは推測できるけれど、今の子供達はその辺どうしてるのだろう。いつか驚異の倭国の物語として再発見されるのだろうか。 December 12, 2025
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