AI時代のマーケティングについて。
私が思うこと。

AIが一気に全領域へ浸透し、マーケティングのプロセスが根本的に変わりつつある。この環境変化の中で私が強く実感しているのは、「AIが高度化すればするほど、人の明るさや元気さの価値はむしろ上がっている」という逆説的な現象。効率化と自動化が当たり前になった今、企業や顧客が本当に求めているものは、計算式には収まらない“温度”の部分だと感じる。

AIは大量のデータ処理、予測、スコアリング、パーソナライズでは圧倒的に強い。だが、BtoBの意思決定という極めて心理的負担の大きい場面では、機能的価値だけでは不十分になる。「この判断は正しいのか」「このプロジェクトは本当に成功するのか」という、誰もが抱える不確実性への不安に対して、AIは“正しい情報”は提供できても、“前に進む勇気”は提供できない。ここに、人の明るさや前向きさの力が立ち上がる。

特にBtoBマーケティングでは、製品価値だけでなく、提供側のエネルギーや姿勢そのものが、顧客の意思決定に影響する構造がある。数字や資料では伝えきれない“このチームとならやれる気がする”という印象は、最終的なコンバージョンに直結する無形資産。元気で明るいコミュニケーションは、顧客側の心理的ハードルを取り除き、意思決定のスピードを上げる。これは感覚値ではなく、営業プロセスの実務を見ても明らかな現象だと思う。

さらに、AI導入によってマーケティングのワークフローは最適化され、企画から実行、検証までのPDCAが極端に短縮された。この環境では、人の役割が“作業”から“洞察やストーリーデザイン”にシフトする。顧客の行動データや購買プロセスを分析し、そこに潜むインサイトを捉える力。戦略的にナラティブを構築し、一貫したメッセージとして届ける力。この文脈設計の領域では、AIだけでは完結しない「解釈力と関係性の理解」が必要になる。

元気で明るいという特性は、単なるキャラクターではなく、こうした文脈の質を上げる機能として作用する。顧客との対話の温度が上がると、表面化していない課題が顕在化し、解像度の高いヒアリングにつながる。雑談が価値創造の起点になるシーンは、BtoB現場では日常的に起きている。この“余白のコミュニケーション”を自然につくりだせるのは、明るさやポジティブさを持つ人の強さだと思う。

私はAI時代のマーケティングを、二つのレイヤーが明確に分離していく時代だと見ている。
AIが担うのは「精度」「効率」「再現性」のレイヤー。一方、人が担うのは「関係性」「信頼」「未来志向のエネルギー」のレイヤー。どちらが欠けても成果は出ないが、AIが進化すればするほど、人のレイヤーが相対的に重要になる構造は揺るがない。むしろ、人の魅力がクリティカルな差分として機能していく。

だから私は、元気で明るいという、人が持つ最もプリミティブな価値が、このAI時代においてビジネスの競争優位性として再評価されていくと考えている。合理性が極限まで洗練されると、次に価値が移るのは合理では測れない領域だ。信頼とは、効率の対岸にある体験価値。

AI時代のマーケティングは、テクノロジーの進化を背景に、人の魅力と企業の人格がこれまで以上に問われる時代でもある。誰が届け、どんな空気感で語り、どんな熱量で伴走するのか。そこにこそ、AIでは代替できない本質的な競争力が生まれる。
のかな？ November 11, 2025

カンパニョーロが43億円の損失で4割の人員削減 https://t.co/6UzNmYGdMu
ずっと前からあるユーザー置き去りの意味も無く高価すぎ問題が自転車ブームが去って顕在化した感じ？ November 11, 2025

@kikumaco おバカすぎだと思いますね。
その先に待ってるのは、チャイナ・リスクのさらなる顕在化なので、中国を依存すべきマーケットとして見ている企業は別として、生産拠点としているような企業を中心として脱中国をさらに加速することになるだけだと思うのだが。 November 11, 2025