プーチン大統領のインド訪問　米国と中国のメディア反応は真逆

ニューデリー 2025年12月5日　ロシアのプーチン大統領が約27時間という短時間のインド訪問を行い、モディ首相自らが空港で抱擁する異例の歓迎を受けた今回の首脳会談は、米国と中国のメディアで全く対照的な報道となっている。

米国メディア**（ワシントン・ポスト、ニューヨーク・タイムズ、CNN、ウォール・ストリート・ジャーナルなど）は一斉に「インドにとって極めて難しい綱渡り外交」と強調。ロシアはインド最大の兵器供給国であり、割安なロシア産原油の主要輸入先である一方、トランプ政権による対インド関税や制裁圧力が高まる中、モディ首相がプーチン氏をターマックで出迎えしたことは「米国を刺激しかねない」と警鐘を鳴らしている。ロシア産原油のインド向け輸出が3年ぶりの低水準に落ち込んだことや、米国が「インドがウクライナ戦争の資金源になっている」と非難している点も大きく取り上げられた。

一方、中国メディ（環球時報など）はこの訪問を極めて肯定的に報道。専門家を引用し、「インドとロシアは広範な相互支持関係にあり、どちらも孤立していないという明確なメッセージだ」と評価した。プーチン大統領が事前インタビューで「インドと中国はロシアの最も近い友人」と発言したことも強調され、「西側の制裁や孤立政策は成功しない」との論調が目立つ。中国外務系の大学教授は「この訪問は象徴的な意味が非常に大きい。外部からの圧力に屈しない」と指摘した。

米中両国の報道は、ウクライナ問題や対露制裁をめぐる地政学的亀裂をそのまま映し出している。昨年680億ドルを超えた印露貿易や、エネルギー・兵器・労働力移動に関する新たな合意が今回の会談で進んだこともあり、インドの「多角外交」が今後、米中どちらの不興を買うのか、注目が集まっている。 December 12, 2025

石油、防衛、地政学：プーチン大統領がデリーのモディ首相を訪問する理由
➡️https://t.co/N78dcEgkzr
1日前
12月5日(金) 17:26:31 GMT
スティーブ・ローゼンバーグ ロシア編集者、インド編集者
BBCニュース

ロシアのウラジーミル・プーチン大統領は2日間のインド訪問のため到着し、両国による年次首脳会談を前に
ナレンドラ・モディ首相と抱擁を交わした。

米国がインドに対しロシア産原油の購入停止を迫る圧力を強めてから数カ月後の今回の訪問で、デリーとモスクワは数多くの協定に署名すると予想されている。

また、ドナルド・トランプ米大統領の政権は、戦争を終わらせるためにロシアおよびウクライナと一連の協議を行っている最中でもある。

インドとロシアは数十年にわたり緊密な同盟関係にあり、プーチン大統領とモディ首相は温かい関係を築いています。両国がなぜ互いを必要とするのか、そして会談で注目すべき点について見ていきましょう。
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石油、防衛、地政学：プーチン大統領がデリーのモディ首相を訪問する理由
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1日前
12月5日(金) 17:26:31 GMT
スティーブ・ローゼンバーグ ロシア編集者、インド編集者
BBCニュース

ロシアのウラジーミル・プーチン大統領は2日間のインド訪問のため到着し、
両国による年次首脳会談を前にナレンドラ・モディ首相と抱擁を交わした。

米国がインドに対しロシア産原油の購入停止を迫る圧力を強めてから数カ月後の今回の訪問で、デリーとモスクワは数多くの協定に署名すると予想されている。

また、ドナルド・トランプ米大統領の政権は、戦争を終わらせるためにロシアおよびウクライナと一連の協議を行っている最中でもある。

インドとロシアは数十年にわたり緊密な同盟関係にあり、プーチン大統領とモディ首相は温かい関係を築いています。両国がなぜ互いを必要とするのか、そして会談で注目すべき点について見ていきましょう。
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