DISORDER ゲーム
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2025.11.25 04:00
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【オフィスの頸肩腕症候群 人間工学介入の効果は不確か 15試験を精査したCochraneレビューが突きつけた疑問】
🟥 概要
🔹このCochraneレビューは、オフィスワーカーに多い 上肢(肩・腕)および頸部の作業関連筋骨格障害(MSD) を予防するために、各種の人間工学的(エルゴノミクス)介入が有効であるかを評価したものである。
🔹レビューはランダム化比較試験(RCT)を対象とし、合計 15研究・2,165名のデータを分析している。
🟥 目的
オフィスワーカーにおける MSD(肩こり・首の痛み・腕の痛み等)の発症や不快感を、物理的・組織的・認知的・トレーニング・多面的介入によって予防できるかを検討すること。
🟥 方法
🔹RCT を中心に文献検索を実施。
🔹対象者はオフィスワーカーで、ベースラインで MSD の既往割合が一定以下の集団。
🔹証拠の質は GRADE により評価。
🟥 主な介入タイプと結果
🔹物理的人間工学的介入
🔸アームサポート+中立姿勢を保ちやすい代替マウス → 首・肩の MSD を減らす可能性がある(中程度の質の証拠)
🔸右上肢(腕)の MSD → 有効性は不確実(信頼区間が広く効果の判定が困難)
🔸立ち机(Sit-stand desk)やワークステーション調整 → 痛み・不快感軽減に対する明確な改善効果は確認されず。
🔹組織的介入
🔸休憩の追加(短い休憩を頻回に挟むなど)→ 首・肩や前腕・手部の不快感軽減の可能性あり → しかし 証拠の質は非常に低い。
🔹認知的人間工学的介入
🔸該当する RCT が存在せず、結論は出せない。
🔹トレーニング介入
🔸参加型トレーニングや姿勢教育などが含まれるが、→ MSD 予防効果の確立には至らず、効果は不確実。
🔹 多面的介入
🔸物理・組織・教育を組み合わせた介入が1件あったが、→ 痛みの改善効果は示されなかった。
🟥 証拠の質と限界
🔹多くの研究が サンプルサイズ不足・バイアスリスク高。
🔹結果が不一致で、確かな推奨につながるエビデンスは不足。
🔹多面的・実用的な高品質研究の不足が顕著。
🟥 実務への示唆
🔹アームサポート+特定マウス:首・肩の予防策として一定の有用性がある。
🔹立ち机導入だけでは MSD 予防効果は明確でない。
🔹休憩増加:不快感に対し効果の可能性はあるが、エビデンスは弱い。
🔹トレーニングのみで MSD を予防できるとは現時点で言いがたい。
🔹現場での導入は、コスト・実行可能性とあわせ慎重に検討すべきである。
🟥 まとめ
🔸オフィスワーカーの上肢・頸部の MSD に対する 明確に有効といえる人間工学的介入は現時点では限定的である。
🔸比較的有望なのは アームサポートと中立姿勢マウスの併用だが、全般的にはエビデンス不足。
🔸立ち机、ワークステーション調整、トレーニング、多面的介入はいずれも 確固たる裏付けは不十分。
🔸今後は大規模で質の高い研究が必要であり、実務での導入には慎重な判断が求められる。
🔗https://t.co/bgoEUCC7dJ
Ergonomic interventions for preventing work‐related musculoskeletal disorders of the upper limb and neck among office workers November 11, 2025
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