コントラバス トレンド
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2025.12.09 05:00
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「絶対音感があるメリット」について書いてみよう。そもそも絶対音感にはレベルのようなものがあり、「絶対音感を持っている」と言う人も自身がどれだけのレベルのものを持っているか知らない人も多いようだ。まず最も多くの人が持っている絶対音感のレベルは「音名が判る」。絶対音感を身につける方法は、子供の頃にピアノの音を当てる訓練であることが多い。そのため、ピアノの音はわかっても歌や他の楽器などの音名がわからないという人も多いように思う。その他、「ドレミファ」式で音名を歌うため、♯や♭のついた半音がわからなかったりする人もいるだろう。
おそらく平均的に最も優れた絶対音感を持っているのは弦楽器奏者、というかバイオリン奏者達である(ヴィオラ奏者やコントラバス奏者の絶対音感を誰が信用するだろうか)。微細な音程の違いを聴き分けられるよう幼少期から訓練されていることが影響しているのかもしれない。ピアニストたちも絶対音感を持っているものが多いが、彼らは音名こそ判るが音程の微妙な違いを聴き分けられる耳を持っている人はほとんどいない。管楽器奏者達は楽器を始める年齢が比較的遅いためか、絶対音感を持っている人の割合はバイオリンやピアノ奏者たちに較べてかなり少ないだろう。
さて、音名が判る、あるいは音程が判るという絶対音感は実際のところほとんど演奏には役に立たない。なぜなら他の楽器と相対的に音程を取ることこそ、特にクラシック音楽の演奏においては重要であるからである。そして音程を取るための耳の訓練には絶対音感は必要ないどころか、むしろ邪魔になるときさえある。
しかし、絶対音感を持っているからといって必ずしも音感が悪いわけではない。自身の音感が正しいと傲慢にならず、しっかりと訓練を積めば正しい音程を取ることはそれほど難しくはない。また幼少期から音楽的な訓練を受けていることも、潜在的なポテンシャルとなっているだろう。
絶対音感の最も優れた点は、音や調性にそれぞれの個性を感じられることである。例えばドの音を黄色、♯ドは灰色、レは黄色、♭ミは赤、ミは青などといった色彩のように感じたり、ハ長調の音階は白いがト長調は緑色の中にキラキラした星が輝いている、などといったような感覚を持っている人もいる。あるいは温度や匂い、感触などといったものを感じられるのも、特定レベルの絶対音感を持っている人の特徴であるだろう。
絶対音感を詳しく知りたい人には以下の著書がおすすめである。最相葉月著「絶対音感」(https://t.co/qxbSI4islV) December 12, 2025
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