しゃぶしゃぶを食べに行ったら、隣の席におじいさんとおばあさんが来店。店員さんの説明がロボットみたいな早口で、聞き取れず戸惑っている様子。「ゆっくりしゃべってくれんか…」と繰り返す声が聞こえてきて、聞いてるこっちがソワソワ。

あと、どうやら外で見たのはランチメニューで、店内はすでにディナータイム。
内容が違って余計に混乱していたみたいで、
「わからんな…」「もう帰ろうか…」のやりとりを繰り返して、そんな話に、聞こえてる私が落ち着かなくなってしまった。

野菜を取りに行くふりをして店員さんに「あそこの席、困ってるみたいですよ」とこそっと一言。そのあと来てくれてたんだけど、それでも理解が追いついていないようなので、

お節介かな…💦と思いながらも声をかけてみた。

「困ってることないですか？最初、私も全然わからなかったので。よかったら手伝いますよ」って。

断られたらどうしよう…と内心ドキドキした。

でも、「いいんですか？ほんとわからんもんで…」と受け取ってくれた。

タレの種類や野菜のこと、お肉はタブレット注文だと伝えたり、最初の注文を一緒にやってみたり…。

タレがよく分からないと言っていたので、
取り皿用・ごまだれ・ポン酢を2人分よそって持っていくと、「助かったわ」と笑ってくれた。おばあさんはずっとペコペコしてた。

もちろん、これは自分がスッキリしたい気持ちもあるけど、せっかく来たのに食べるの諦めるのはもったいないし、悲しい。
楽しんでほしい、そう思った。

最後に「おかげで食べられた、ありがとね」と言われてホッとした。「また何かあったら、店員さんでもいいし、隣だから言ってね」と言ってまた自分の席で家族と食べた。

隣からおじいさんがタブレットを操作しながら
おばあさんに「鶏肉頼む？寿司にする？」なんて聞いていて、ちゃんと楽しんでる姿が見えて嬉しかった。

初めてのお店って、きっとどこも分かりにくいよね。　
お節介だけど、勇気を出してみてよかったな、と思った。おしまい。 December 12, 2025