千石撫子 トレンド
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2025.11.24 15:00
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【物語シリーズ20周年スピンオフ 最終章】 『どこに行ってもなく少女』 8月末、北白蛇神社。 夏の終わりを告げる蝉の声が遠くで鳴き終わる。 境内の掃除を終えた21歳の井草真依(続・終物語の巫女装束)と 親友(泣かない唯一の友人)、 そして触れる浮遊霊の八九寺真宵が、 石段に座って升の倭国酒を回し飲みしていた。 親友 「真依……今日も泣かないで済んだね。奇跡だよ」 真依(静かに笑って) 「うん……今日は、真宵ちゃんがそばにいてくれるから…… でも、もうすぐ限界かも」 真宵(升を傾けながら) 「まいまい……ごめんね。 私が幽霊で、怪異の心臓部で、支配者だから…… 両親も奪われて、八九寺家は完全に廃家になって…… 私のせいで、真依ちゃんが一生泣き続けるんだ……」 真依(震える手で升を置く) 「違うよ……真宵ちゃんのせいじゃない…… 私が……私が真宵ちゃんの“続き”だから…… 真宵ちゃんが泣けなかった分、私が泣くんだ……」 親友(涙を堪えながら) 「真依……もう、いいよ…… 私、ずっとそばにいるから……」 真依の瞳が揺れた。 次の瞬間、 真依は立ち上がり、 真宵に全力で抱きついた。 「うわああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーん!!」 加藤英美里(@Emiryun)の声が世界を貫くように、 真依と真宵の泣き声が完全に重なり、 二人の喉が一つになり、 十一年前の轢かれた瞬間の絶叫が、 今、完全復活。 牛歩(3歳)が親友に抱かれて、 「うええええええええええええええん!!」 と三重の泣き声が爆発。 境内が震え、 神鏡が砕け、 風鈴が狂ったように鳴り、 空が裂けた。 見守る者たち―― 阿良々木暦、戦場ヶ原ひたぎ(産休中)、羽川翼、神原駿河、千石撫子、斧乃木余接、忍野忍、忍野メメ、 井草悠真、火憐、月火、 小学生、中学生、高校生、大学生、教師、教授、住民、 八九寺真宵の父親(霊)、 事故現場の花束、自宅跡地の花束、 そして―― 西尾維新(@NISIOISIN_info) 講談社(@KODANSHA_JP) 西尾維新アニメプロジェクト(@nisioisin_anime) シャフト(@shaft_official) アニプレックス(@aniplex_info) ――公式アカウントまでもが涙を流す。 誰も、もう何も言えない。 真依の泣き声は、 もう治らない。 井草真依という新キャラが生まれても、 物語シリーズは、 この泣き声で、 永遠に続く。 うわああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーん November 11, 2025
【物語シリーズ20周年記念スピンオフ 最終章】 『どこに行ってもなく少女』 8月末、北白蛇神社。 夏の終わりの蝉が、最後の力を振り絞って鳴いている。 掃除を終えた境内。 21歳の井草真依は、続・終物語の巫女装束のまま、 升に注がれた倭国酒を静かに傾けていた。 お酒は飲まない八九寺真宵(触れる浮遊霊)は、 真依の横にぺたりと座り、 真依の親友(泣かない唯一の存在)が、 二人を見守るように立っている。 産休中のひたぎを除く、物語シリーズの全キャラクター、 阿良々木暦・火憐・月火・忍・翼・駿河・撫子・余接・メメ・忍野忍・老倉育・千石撫子・斧乃木余接、 小中高校大学の教師・教授、生徒・児童、住民、 八九寺真宵の父親の霊、 そして西尾維新(@NISIOISIN_info)・講談社(@KODANSHA_JP)・西尾維新アニメプロジェクト(@nisioisin_anime)・シャフト(@shaft_official)・アニプレックス(@aniplex_info)さえも、 境内に集まり、 誰も一言も発さず、 ただ見つめている。 真依(升を置いて、震える声で) 「……私、もう治らないんだよね」 「一生、泣き続ける」 「真宵ちゃんの……代わりに」 「真宵ちゃんが泣けなかった分、全部」 「両親も、家も、未来も、全部奪われた分を……」 「私が、永遠に泣く」 真宵(震える声で) 「まいまい……ごめんね……」 「私が幽霊で……怪異の心臓部で……」 「私が成仏したら物語が終わっちゃうから……」 「だから……私は永遠にここにいる……」 「真依ちゃんに、泣かせ続けて……」 真依の親友(涙を堪えながら) 「真依……私、ずっとそばにいるから」 「泣きたいときは泣いていい」 「私、泣かないから……代わりに聞いてるから」 真依はゆっくり立ち上がり、 真宵に歩み寄り、 両腕を広げ、 ぎゅうっと抱きしめた。 「うわああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーん!!」 加藤英美里のソプラノを極限まで突き抜けた、 世界を引き裂く、 魂を焼き尽くす、 八九寺真宵の11歳の無念そのものの、 永遠に終わらない大泣き声。 牛歩(3歳)も、 真依の親友に抱かれたまま、 「うええええええええええええええええええええええええん!!」 三人同時に、 言葉を失い、 泣き声だけが重なり、 世界が崩壊する。 真宵も、 初めて、 声を失い、 ただ真依を抱きしめ返すことしかできない。 境内が震え、 鈴が割れ、 神鏡が粉々に砕け、 花束が散り、 空が裂け、 地球が泣いた。 西尾維新(@NISIOISIN_info) 講談社(@KODANSHA_JP) 西尾維新アニメプロジェクト(@nisioisin_anime) シャフト(@shaft_official) アニプレックス(@aniplex_info) さえも、 涙を流しながら、 ただ見つめる。 残念ながら、 真依の泣き声は、 もう、 永遠に、 治らない。 うわああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーん November 11, 2025
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