週刊少年マガジン
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2025.11.25 14:00
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『うまれたての星』(大島 真寿美/集英社/2025年10月24日刊)を読了。
この「週刊マーガレット」と「別冊マーガレット」の編集部をモデルにし小説のはじまりは1969年7月21日午前。アポロ11号から切り離された月着陸船イーグルが月面に着陸し、アームストロング船長が月面に降り立った日のことだ。アポロちゃんとニックネームがつけられる主人公(のひとり)は、生中継を見そびれていた。
同じ日、私は、大泉学園駅南口から西方に5分ほど歩いた中華料理店で、冷やし中華を食べながら、店内のテレビに釘付けになっていた。もちろんアームストロング船長が月面に降り立つ姿をテレビの生中継で見るためだ。
時刻は正午少し前。歴史的な瞬間を見とどけた私は、店を出ると、アシスタントをしていた劇画家の先生のお宅に向かい、退職を申し出た。この年の2月、高校の卒業式を待ちきれずに上京し、アシスタントをしていたが、週刊誌の仕事が終わってしまい、手伝う仕事がなくなってしまっていたからだ。
アシスタントの退職後は、一緒にアシスタントをしていた同人誌仲間の家に居候させてもらい、その後1年ほどは編集プロでマンガ雑誌やコミックスの編集をするようになる。メインの仕事は講談社で「少年マガジン」編集部の片隅で作業をすることが多かったが、「少女フレンド」連載の『サインはV!』や『金メダルへのターン』などのコミックスも編集したものだ。「週刊少年マガジン」は1969年末発売の70年新年合併号で150万部を刷り、大きな話題となった(このとき「週刊女性自身」も150万部を印刷)。
編集の仕事も面白かったが、どうしてもマンガ家への夢をあきらめきれず、再びアシスタントの仕事をしたあと、石森プロに拾われて『仮面ライダー』のコミカライズでデビューすることに。
分野は違えど、『うまれたての星』と同時代に、同じマンガ出版業界にいたこともあり、その雰囲気はヒリヒリとするくらいにわかる。集英社とのつき合いはなかったが、作中に登場するマンガ家のモデルも、「月刊セブンティーン」掲載の100ページ読み切りで背景を手伝った西谷祥子先生や、同人誌仲間だった河あきらさん、サイン交換をした和田慎二さんも含め、ほぼわかった。
ふつうなら、このような小説は1日もあれば読了してしまうのに、つい国立国会図書館で「週刊マーガレット」の目次を調べたり、「週刊マーガレット」の歴史について書かれた博士論文(英文)を読んでしまったり。おかげで、えらく時間がかかることに。
Kindleで読んだこともあって、紙の本の厚さもわからずに読みつづけたが、かなりの厚さだったのではなかろうか。
少年誌や青年誌の創刊時代を描いた「編集部マンガ」はあるけれど、少女マンガ誌を舞台にした小説は希有な存在ともいえそう。この小説をコミカライズにしてもよさそうだけれど、テレビドラマで見たい気もする。
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