劇場版『呪術廻戦』と劇場版『鬼滅の刃』を徹底比較!乙骨は何億の男になれるのか? 2021.07.30 17:00 UP

3月27日に『劇場版 呪術廻戦 0』の公開が発表された『呪術廻戦』。
今回映画化されるのはアニメの続きではなく、『呪術廻戦』が連載される前に書き下ろされた原作ストーリーの前日譚となっている『呪術廻戦 0巻 東京都立呪術高等専門学校』だ。


現2年生たちが1年生のときの物語で、主人公はアニメには名前しか出ていない特級呪術師である乙骨憂太(おっこつ ゆうた)。
彼が呪術高専に来るところから始まる本作は、乙骨と、乙骨に取り憑いている特級過呪怨霊・折本里香(おりもと りか)の愛の物語。そして、PVにて明言されているが、アニメではまだ謎多き存在の夏油傑(げとう すぐる)が百鬼夜行を決行し、自身の野望を叶えようと画策する物語でもある。
6月13日に開催された『じゅじゅフェス』にて、上映日が12月24日であることが発表されたが、作中で百鬼夜行が決行された日にちが12月24日なのもあり、その日のTLは大いに盛り上がった。

そんな『呪術廻戦』だが、掲載雑誌が同じジャンプなこともあり、テレビで取り上げられる際にネクスト『鬼滅の刃』(以下、『鬼滅』)と紹介されることがある。
劇場版『鬼滅』は最高興行収入記録を塗り替え400億を突破するなどコロナ禍にも関わらず異例の数値を叩き出し、劇場版のメインキャラである煉獄は400億の男と呼ばれ、社会現象となった。
では、『鬼滅』と同じように劇場版が決定した『呪術廻戦』はどれほど話題になるのだろうか。

『呪術廻戦』は潜在的ファンが多数?


今回倭人速報では、アニメ放送開始からの『鬼滅』と『呪術廻戦』のアニメ放送開始からのツイート数推移をグラフにし、『鬼滅』のような大ヒットをするのかを分析していく。



赤が『鬼滅』、青が『呪術廻戦』となっており、ツイート数に大きな差はないが、アニメ放送中のツイート数は『鬼滅』より『呪術廻戦』の方が多かった。しかし、劇場版決定が発表されたアニメ最終日のツイートは『鬼滅』の方が多く、424,984tweetとなった。
これは、放送後半に向けて着実にファンを増やしていった『鬼滅』の注目度の高さを物語っているのではないだろうか。
また『鬼滅』は、劇場版決定の約一か月後にPV第2弾を公開し、146,373tweetされたのに比べ、『呪術廻戦』は『じゅじゅフェス』にて公開日決定と同時にティザービジュアルを公開し196,936tweetをされている。続報に関しては『呪術廻戦』の方がツイート数が伸びており、こちらも注目度の高さが伺える。

また、抽出した期間を比較した際に一番多いツイート数を誇っているのは現段階では『鬼滅』となっているが、公式劇場版関連の発表ツイートの反応を見てみると、劇場版決定ツイートは『鬼滅』が12.6万RT、22.2万いいね。『呪術廻戦』は、23.7万RT、41.6万いいね。(7月30日時点)





『鬼滅』PV第2弾は11.4万RT、20.3万いいね。『呪術廻戦』のティザービジュアル公開は18万RT、32.2万いいねという『呪術廻戦』の方が公式への反応が多い結果となっている。(7月30日時点)
この結果から、実際のツイート数には表れていないが『呪術廻戦』の潜在的ファンは多い可能性が高いのではないだろうか。






『劇場版 呪術廻戦 0』公開まで残り約5カ月!今後の展開は?


続いて、『鬼滅』は劇場版決定から放映まで1年期間が開いたが、『呪術廻戦』は劇場版決定から放映まで約9カ月とタイトなスケジュールとなっている。
ここからはアニメ放送後のツイート数の変化をよりわかりやすくため、各タイトルの月ごとの総ツイート数推移を比較してみた。



月ごとで比較するとよくわかるが『呪術廻戦』のツイート数は放送初月から多く、放送が進むにつれて着実にツイート数が増えている。それに比較して、『鬼滅』は放送4カ月目から伸び始め、アニメ放送終了月である2019年9月は1,339,943tweetとなった。
また、アニメ放送中より放送後のツイート数が多く、アニメからファンになった層が多くいることがわかる。

『鬼滅』の劇場版公開が大きくヒットした要因として、主題歌を歌うLisaさんが紅白に出場したことやジャンプでの連載終了など、劇場版公開までの期間中も大きな話題が多く、離れていくファンが少なかったことが考えられる。
コロナ禍で自宅時間が増えた結果、ビデオオンデマンドサービスでの視聴、連載終了にあたりコミックスを全巻揃える人が多かったりと、時世にマッチしたことや、家族で共有しやすかったことも大きな要因だろう。
実際『鬼滅』はアニメ放送中の4月から9月末までの期間の平均ツイート数は1日約16,000tweetだが、アニメ放送終了後である10月から劇場公開までの翌年9月末までの1年間の平均ツイート数は1日約30,000tweetとなっている。これはこの1年間話題に事欠くことがなかったことを意味しているのではないだろうか。

▶映像サブスクTwitter分析!『鬼滅の刃』ブーム最盛期はどこ?

『呪術廻戦』は原作者である芥見先生の休載などもあり、今月は現時点でアニメ放送後最もツイート数が少ない月となった。
6月15日に主人公である乙骨のビジュアル公開、7月19日には2年生たち(『劇場版 呪術廻戦 0』では1年生)のビジュアル公開がされたものの、乙骨の声優が未発表など『鬼滅』に比較し未公開情報が多いこともツイート数が少なくなってきた要因ではないだろうか。






そんな中、7月29日18時に突如『呪術廻戦』公式アカウントが謎のカウントダウンをツイート。




そして、カウントダウンが0となった7月30日0時。劇場版のアニメ映像PVと乙骨の声優がついに発表!
3月から公開され興行収入100億を突破した、『シン・エヴァンゲリオン劇場版』で主人公・碇シンジを演じた緒方恵美さんに決定した。




アニメ放送が終了してから声優発表まで期間があいたこともあり、多くのファンが待ち望んでいた情報の解禁で『呪術廻戦』関連のワードが多くトレンド入りをする盛り上がりを見せた。



この反響の大きさと、8月からジャンプでの連載再開もされることから、この勢いでいけば『呪術廻戦』も大きくヒットする可能性が高いのではないだろうか。
公開まで残り約5カ月間、ファンを飽きさせないようなイベントや施策が多くあることが予測されるが今から楽しみだ。

▶「呪術廻戦」今の話題はこちら
▶「鬼滅の刃」今の話題はこちら
(倭人速報編集部:ゆりかわ)

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