2023年の春季クールアニメの放送が終了した。
倭人速報では、前回記事（2023年春アニメ 注目作品は？）に続き、放送開始4月1日から放送終了7月2日までに投稿された春季クールアニメタイトルを含むツイートを集計。ランキング形式で発表しつつ、作品の注目度やトピックを分析する。
四期目にして根強い人気を感じさせた『ゴールデンカムイ』ほか、ミニシリーズながら春季全期間を通して印象を残した『ウマ娘 プリティーダービー Road to the Top』の大健闘に目を見張る。
しかしながら特筆すべきは、『推しの子』『機動戦士ガンダム 水星の魔女(以下、水星の魔女)』のツートップだろう。他作品を突き放して春季を並走したが、人気原作、主題歌の爆発的拡散、プロモーションなどの効果もあるだろう『推しの子』が話題の首位をさらった結果となった。
春季全期間を対象にすると『推しの子』に軍配が上がったが、放送終盤では逆転劇が起こっていた。
下図は6月以降の話題作品のツイート数推移をグラフ化したもの。
放送終盤、シナリオの緊張感高まる『水星の魔女』。20話放送の6月4日・23話放送の6月25日の作品ツイート数は17万の大台に乗り上げた。『推しの子』最終回放送の6月29日は、作品ツイート数が16万台だった。
決定的なのは『水星の魔女』最終回放送の7月2日だ。前日からTwitterでは閲覧に厳しい制限が敷かれ、タイムラインの読み込みや検索が出来ないなどの不具合報告が相次いでいた。
この状況にも関わらず(むしろ、この状況でユーザーの魂に火がついたか？)、7月2日の『水星の魔女』作品ツイート数は419,599件となった。勿論、春季クール中でこの数字を出した作品は他に無い。
この日のツイート数推移をグラフにした。時間帯での盛り上がりを観察しよう。
Twitterの悲惨な制限下でも、放送の17時を皮切りに実況ツイート投稿されたことが分かる。放送後のツイート数平均も高く保ち、配信を待っての投稿や、視聴後の感想に溢れた。
それまでの凄惨で緊張したシナリオ展開も、最終回で大団円に結実し「ガンダムシリーズでは稀に見るエンディング」とするツイートも見られた。
最終回での『水星の魔女』盛り上がりを見るに、『推しの子』にそう差を付けられたとはあまり感じられない。そこで、『推しの子』『水星の魔女』の作品ツイート数を、各話放送から3日間で比較してみる。
春季全期間ツイート数で首位となるだけあり、『推しの子』作品ツイート数の平均値は高い。特に放送初期の伸びがよい。対して『水星の魔女』は放送終盤に差し掛かるにつれツイート数を伸ばした。
第1話にボリュームを割き全11話となった『推しの子』は一足先に放送が終了。『水星の魔女』二期は12話編成、さらに放送延期となった回もあり、長い放送期間をかけてファンの雰囲気を醸成したともいえる。
作品としての『見せ場』を放送期間のどこに据えるか？のスタンスがはっきり分かれた二作品が話題を席巻する、興味深いクールとなった。
▶「推しの子」今の話題はこちら
▶「機動戦士ガンダム 水星の魔女」今の話題はこちら
(倭人速報編集部：ニシノ)
倭人速報では、前回記事（2023年春アニメ 注目作品は？）に続き、放送開始4月1日から放送終了7月2日までに投稿された春季クールアニメタイトルを含むツイートを集計。ランキング形式で発表しつつ、作品の注目度やトピックを分析する。
- 【推しの子】3513144ツイート
- 機動戦士ガンダム 水星の魔女2,916,800ツイート
- 鬼滅の刃 刀鍛冶の里編1,196,320ツイート
- アイドルマスター シンデレラガールズ U149846,748ツイート
- 地獄楽803,537ツイート
- 僕の心のヤバいやつ646,619ツイート
- ゴールデンカムイ520,408ツイート
- 異世界でチート能力を手に入れた俺は、現実世界をも無双する ～レベルアップは人生を変えた～474,153ツイート
- ウマ娘 プリティーダービー Road to the Top330,342ツイート
- マッシュル-MASHLE-331,233ツイート
記事内のツイート集計範囲：角川アスキー総合研究所が独自に定義したエンタメ関連全量ツイート
集計期間：2023/4/1～2023/7/2 ※2023年春アニメとして放送開始の作品のみ対象
集計方法：Realtime trend analyticsを利用
四期目にして根強い人気を感じさせた『ゴールデンカムイ』ほか、ミニシリーズながら春季全期間を通して印象を残した『ウマ娘 プリティーダービー Road to the Top』の大健闘に目を見張る。
しかしながら特筆すべきは、『推しの子』『機動戦士ガンダム 水星の魔女(以下、水星の魔女)』のツートップだろう。他作品を突き放して春季を並走したが、人気原作、主題歌の爆発的拡散、プロモーションなどの効果もあるだろう『推しの子』が話題の首位をさらった結果となった。
『水星の魔女』大団円に熱狂
春季全期間を対象にすると『推しの子』に軍配が上がったが、放送終盤では逆転劇が起こっていた。
下図は6月以降の話題作品のツイート数推移をグラフ化したもの。
放送終盤、シナリオの緊張感高まる『水星の魔女』。20話放送の6月4日・23話放送の6月25日の作品ツイート数は17万の大台に乗り上げた。『推しの子』最終回放送の6月29日は、作品ツイート数が16万台だった。
決定的なのは『水星の魔女』最終回放送の7月2日だ。前日からTwitterでは閲覧に厳しい制限が敷かれ、タイムラインの読み込みや検索が出来ないなどの不具合報告が相次いでいた。
#G_Witch #水星の魔女
— 阿座上洋平 (@azakami_youhei) July 2, 2023
API制限というデータストームの中、俺にできる事...#水星の魔女最終回
この17時から放送！！見届けてください！！
この思い、誰かに届けー！！！
この状況にも関わらず(むしろ、この状況でユーザーの魂に火がついたか？)、7月2日の『水星の魔女』作品ツイート数は419,599件となった。勿論、春季クール中でこの数字を出した作品は他に無い。
この日のツイート数推移をグラフにした。時間帯での盛り上がりを観察しよう。
Twitterの悲惨な制限下でも、放送の17時を皮切りに実況ツイート投稿されたことが分かる。放送後のツイート数平均も高く保ち、配信を待っての投稿や、視聴後の感想に溢れた。
それまでの凄惨で緊張したシナリオ展開も、最終回で大団円に結実し「ガンダムシリーズでは稀に見るエンディング」とするツイートも見られた。
水星の魔女。
— ヨッシー (@yoshigunpura) July 2, 2023
今までずっとトゲトゲした内容だったのに、最終回は優しさが溢れててすごくよかった。
(自分でも何言ってるかわからんけど超よかったってこと)
ガンダムについては基本的にいつも「富野ガンダム以外はあんまり肌に合わないんよな…」って言ってる側なので、今回水星の魔女が「肌に合ってしまった」ことについては、ちょっと色々複雑に思うところはある。ただ、水星の魔女でガンダム初めて見た人には、Gレコやターンエーを観てほしいなあ。
— 不見湍 (@futsumi_tan) July 2, 2023
最終回での『水星の魔女』盛り上がりを見るに、『推しの子』にそう差を付けられたとはあまり感じられない。そこで、『推しの子』『水星の魔女』の作品ツイート数を、各話放送から3日間で比較してみる。
春季全期間ツイート数で首位となるだけあり、『推しの子』作品ツイート数の平均値は高い。特に放送初期の伸びがよい。対して『水星の魔女』は放送終盤に差し掛かるにつれツイート数を伸ばした。
第1話にボリュームを割き全11話となった『推しの子』は一足先に放送が終了。『水星の魔女』二期は12話編成、さらに放送延期となった回もあり、長い放送期間をかけてファンの雰囲気を醸成したともいえる。
作品としての『見せ場』を放送期間のどこに据えるか？のスタンスがはっきり分かれた二作品が話題を席巻する、興味深いクールとなった。
▶「推しの子」今の話題はこちら
▶「機動戦士ガンダム 水星の魔女」今の話題はこちら
(倭人速報編集部：ニシノ)
＜ツイートの表示について＞
本サイトではTwitterの利用規約に沿ってツイートを表示させていただいております。ツイートの非表示を希望される方はこちらのお問い合わせフォームまでご連絡下さい。
＜分析レポートの新着記事＞
＜最新トピックス＞
倭人速報公式アカウント
