今季放送のアニメの中でも人気No.1と呼び声の高い『ユーリ!!!on ice』。劇中のリアルなフィギュアスケート描写から、登場する個性的なキャラクターたちにもモデルがいるのではないかと囁かれている。
ただ、この作品がやはり一筋縄ではいかないのは複数のスケーターの要素を組み合わせて、キャラクターを創造していると思しきところ。
そこで、『ユーリ!!!on ice』のモデルではないかといわれているスケーターを「どこが似ているのか」と一緒にまとめてみた。

勝生勇利

主人公、勇利の第一話での「GPFで惨敗し、その勢いで倭国選手権でも惨敗。世界選手権の代表を逃した」という経歴が町田樹選手の2012-2013シーズンの戦績と一致する。また、世界選手権の代表に初めて選出されたのが23歳という選手として遅咲きなキャリアも勇利に重なるところがある。さらに、原案を担当した久保ミツロウ先生は町田樹選手のファンを公言している。また、勇利とヴィクトルの関係性が後述する振付師だったステファン・ランビエールさんとの関係性に似ているという意見も。



ちなみに、町田選手は全倭国選手権で突然引退を発表したので、物語のラストで勇利も引退するのではないかと恐れている方が多数。

また、「難易度の高いステップを得意とする」という演技の特徴、「非常にポテンシャルが高いのにメンタルが弱い」ところ、「普段はどこか癒し系なのにリンクの上ではセクシーに変貌する」辺りが高橋大輔選手に似ているという声も。



さらに、これまでにない要素に挑戦するところが羽生結弦選手、ヴィクトルと組む前の演技スタイルが端正できっちりした感じだというところが小塚崇彦選手を思わせるところがあり、「町田選手と高橋選手をベースに倭国人男子選手の様々な要素にインスパイアされた」のだろうと思われる。

ヴィクトル・ニキフォロフ

ヴィクトルの外見に関しては米国の俳優、ジョン・キャメロン・ミッチェルさんがモデルだと原案担当の久保ミツロウさんがインタビューで明かしている。


また、「ロシア人スケーター」「絶対王者で天才」「中性的な演技」「外見に反して変人」などの共通点からエフゲニー・プルシェンコ選手がモデルなのではないかと囁かれていたが、それに関してはヴィクトルの担当声優、諏訪部順一さんが否定している。


さらに、元世界王者で五輪銀メダリストのステファン・ランビエールさんがNHK杯でのリンクサイドにいる姿がヴィクトルに似ている、勇利とヴィクトルの関係性が町田選手との関係性に似ていると話題になっている。

ユーリ・プリセツキー

ユリオことユーリのモデルは、女子フィギュアスケート選手のユリア・リプニツカヤ選手だと久保ミツロウ先生が明かしている。

また、回想シーンで現れる子ども時代のユリオがプルシェンコ選手の子ども時代に似ているという指摘も。

ピチット・チュラノン

フィギュア不毛の地、東南アジア出身のスケーターという所から。フィリピン代表のマイケル・クリスチャン・マルティネス選手がモデルなのではないかといわれている。

ちなみにマルティネス選手は倭国とフィリピンのハーフ。

本人も「これ僕なんじゃないの？」と思っている様子。

また、両親がベトナム系とミャンマー系という出自、笑顔がキュートで明るく人懐こいキャラクターからカナダのナム・ニューエン（グエン）選手もモデルなのではないかといわれている。

JJ（ジャン・ジャック・ルロワ）

「カナダ人スケーター」「ビッグマウスかつ有言実行」なところが共通するパトリック・チャン選手がモデルなのではないかといわれている。一方、あまりのキャラの濃さから「JJはJJでしょ」という声も。

ジ・グァンホン

外見は似ていないが、SNS中毒で自撮り大好きなところがハンヤン（閻涵）選手に似ているといわれている。

クリストフ・ジャコメッティ

見る者を悩殺するセクシーさ、同じスイス国籍、「シーズン序盤は慣らし運転で、終盤の世界選手権にピークを合わせてくる」調整スタイルなどが2度の世界王者に輝く、トリノ五輪銀メダリスト、ステファン・ランビエール選手に似ている。



ランビエール選手の現役時代の演技。

ミケーレ・クリスピーノ

「イケメンでイタリア人なのに硬派」なミケーレに対し、「イケメンでフランス人なのに純朴で硬派」な所、シスコンのミケーレに対し、母親思いで知られている所、衣装センスが独特な所などが元世界王者、ブライアン・ジュベ―ル選手に似ているといわれている。



どことなくミケーレっぽい、ジュベ―ル選手の衣装の一例。




（2016．12.8　倭人速報編集部　霜月）