◆古川登志夫・柿沼紫乃による朗読劇【けむりを吐かぬ煙突】（夢野久作）《kikubon》。仕事として演らせていただいた《配信コンテンツ》を聴いてみて、改めて夢野久作の文体の魅力に気付かされた。個人的に全集の第１巻を2008年に読んでいるがチェックの入っていない作品もあって、なぜそれをトバしたのか不思議である。全作、朗読してみたい欲求に駆られる。因みに脚本家・大野木 寛さんの、異形なる日常をつづった連作短編集《乳房をふくませる》（KADOKAWABOOKWALKER）に通底する独特の感覚や文体も魅力的で、朗読してみたい作品である。 December 12, 2025