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2025.12.09 07:00
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キリスト教のビジョンを背負ながら「教皇が語る」ことの意味を知った。ぼくは思わず広報的な観点でも読んでしまった。「会社を代表する社長に、今度の取材で何を語ってもらうか」を広報は考えるわけだけど、その文脈で読んでも本書は面白い。たとえば──教皇フランシスコは、新型コロナウイルスのパンデミック発生直後の2020年3月に「ウルビ・エト・オルビ(「都市(ローマ)と世界へ)」のメッセージを送っている。その件についての本書のくだりが興味深い。
「この『ウルビ・エト・オルビ』をはじめ、(2020年)4月後半までになされた講話や執筆された書簡など八つの文書を収めた書籍が2020年6月にバチカン出版局から出版され、倭国語訳も7月に『パンデミック後の選択』というタイトルでカトリック中央協議会から刊行された。その中に含まれている『再起計画』という論考の中で教皇は次のように述べている。
「私たちは、保身のために逃げ出した人のようにではなく、懸命に、犠牲を払って在宅指示を守り続け、そうしてパンデミックを食い止めようとする地域の人たちや家族の姿を目の当たりにしています。
いかに多くの人が、排斥と無関心のパンデミックに襲われてきたか、そしてなお苦しんでいるかに気づくことができました。もがきながら、助け合い、どうにか堪えてきたから、今の状況の苦しみを和らげることができる(できた)のです。(「再起計画」、教皇フランシスコ『パンデミック後の選択』所収、カトリック中央協議会、2020年、51~52ページ)」
この箇所をなぜ引用したのかというと、この書物のキーワードである『無関心のパンデミック』という表現が登場する箇所だからである。教皇フランシスコは、教皇就任当初から、『無関心のグローバリゼーション』という言葉を使って現代世界に対する根本的な批判を展開してきた。現代世界においては、情報や文化、政治経済の動向などが国境を超えて地球規模で瞬時に影響を与え合う一方で、一人ひとりの個人や共同体が自己利益を最優先させ、弱い立場の人々や世界の周縁に置かれてしまっている人々の苦境に対して無関心になってしまう傾向が強まっている。『政治』や『経済』や『文化』のみではなく、『無関心』というのもまた世界規模で広がってしまっている。教皇フランシスコはそう警鐘を鳴らし続けてきた」
「無関心のパンデミック」という言葉のチョイスに、もういろんな意図が内在している。
山本芳久@201yos1 『ローマ教皇 伝統と革新のダイナミズム』文藝春秋@bunshunshinsho December 12, 2025
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文藝春秋社の会議室で「風街さんぽ」200冊にサインした。途中、遊び心で名前の上に「風をあつめて」と1冊だけ書き足した。200分の1の大当たりクジである。さて誰の手元に行くのだろう。とっても楽しみ https://t.co/wd7n0U5xBC December 12, 2025
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【書評】今週の読売新聞書評コーナー
『もうしばらくは早歩き』(新潮社)
『龍の守る町』(講談社)
『見知らぬ人を認識する』(みすず書房)
『玉三郎の「風を得て」』(文藝春秋)
『豊臣家の女たち』(岩波新書)
『江戸の刑事司法』(ちくま新書)
『ニッポンの移民』(ちくま新書)
などございます。 https://t.co/eM1DFmJiug December 12, 2025
\✨第6話予告映像公開✨/
「ゴミみたいな女」なんて言っちゃいけません🙅♀️
📺第5話見逃しは12/8(月)深夜まで配信中
https://t.co/uJEOXHoxI8
W主演 #工藤美桜 #山中柔太朗
#小川史記 #加藤史帆 #高田里穂
🫵🏻『 #悪いのはあなたです 』🔥
読売テレビ ドラマDiVE枠
毎週月曜 深夜1時29分~
放送後はTVerで無料見逃し配信あり👀
原作:ふせでぃ「悪いのはあなたです」(文藝春秋)
#悪あな
#ドラマDiVE December 12, 2025
2025/12/8 #めえめえ新入荷
#青幻舎 #筑摩書房 #大修館書店 #白澤社 #現代書館 #本の雑誌社 #慶應義塾大学出版会 #左右社 #創元社 #ミネルヴァ書房 #玉川大学出版部 #文藝春秋 #東京堂出版 #法政大学出版局 #地平社 #KADOKAWA https://t.co/AM321wbB2Y December 12, 2025
「ナチの専制、アメリカに復活しあるなり。民主主義を大事にせよ。」
大岡昇平
『成城だより』
(1981年 文藝春秋)
所収
「辞退の秋」
#読了 https://t.co/Az42QpsMHI December 12, 2025
キリスト教のビジョンを背負ながら「教皇が語る」ことの意味を知った。ぼくは思わず広報的な観点でも読んでしまった。「会社を代表する社長に、今度の取材で何を語ってもらうか」を広報は考えるわけだけど、その文脈で読んでも本書は面白い。たとえば──教皇フランシスコは、新型コロナウイルスのパンデミック発生直後の2020年3月に「ウルビ・エト・オルビ(「都市(ローマ)と世界へ)」のメッセージを送っている。その件についての本書のくだりが興味深い。
「この『ウルビ・エト・オルビ』をはじめ、(2020年)4月後半までになされた講話や執筆された書簡など八つの文書を収めた書籍が2020年6月にバチカン出版局から出版され、倭国語訳も7月に『パンデミック後の選択』というタイトルでカトリック中央協議会から刊行された。その中に含まれている『再起計画』という論考の中で教皇は次のように述べている。
「私たちは、保身のために逃げ出した人のようにではなく、懸命に、犠牲を払って在宅指示を守り続け、そうしてパンデミックを食い止めようとする地域の人たちや家族の姿を目の当たりにしています。
いかに多くの人が、排斥と無関心のパンデミックに襲われてきたか、そしてなお苦しんでいるかに気づくことができました。もがきながら、助け合い、どうにか堪えてきたから、今の状況の苦しみを和らげることができる(できた)のです。(「再起計画」、教皇フランシスコ『パンデミック後の選択』所収、カトリック中央協議会、2020年、51~52ページ)」
この箇所をなぜ引用したのかというと、この書物のキーワードである『無関心のパンデミック』という表現が登場する箇所だからである。教皇フランシスコは、教皇就任当初から、『無関心のグローバリゼーション』という言葉を使って現代世界に対する根本的な批判を展開してきた。現代世界においては、情報や文化、政治経済の動向などが国境を超えて地球規模で瞬時に影響を与え合う一方で、一人ひとりの個人や共同体が自己利益を最優先させ、弱い立場の人々や世界の周縁に置かれてしまっている人々の苦境に対して無関心になってしまう傾向が強まっている。『政治』や『経済』や『文化』のみではなく、『無関心』というのもまた世界規模で広がってしまっている。教皇フランシスコはそう警鐘を鳴らし続けてきた」
山本芳久@201yos1 『ローマ教皇 伝統と革新のダイナミズム』文藝春秋@bunshunshinsho December 12, 2025
「マルチな才能の持ち主」我孫子武丸読むならコレ。
①あまりにも有名なエログロ衝撃作!
→殺戮にいたる病(講談社)
②読みやすいったらありゃしない
→8の殺人(講談社)
③容疑者リストあるのに解けん
→0の殺人(講談社)
④登場人物一覧に「連続殺人犯」ってあるんですけど?
→メビウスの殺人(講談社)
⑤隠れた名作ここに発見!
→探偵映画(文藝春秋)
⑥人形が推理…おもろいやんか
→人形はこたつで推理する(講談社)
⑦人気コミックの原作をみずから小説化
→監禁探偵(実業之倭国社)
⑧純粋に楽しんでみたら?
→我孫子武丸犯人当て全集(星海社)
我孫子武丸(あびこたけまる)さんは、1962年生まれで兵庫県出身。島田荘司さんが命名して『8の密室』でデビュー。大ヒットしたサウンドノベルゲーム『かまいたちの夜』のシナリオを書いた以外にも、マンガ『半熟探偵団』の原作担当や、クイズ番組の問題作成など多彩な能力を発揮。最近では「凛の弦音シリーズ」など、青春小説の執筆もされています。 December 12, 2025
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