急逝 トレンド
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2025.12.06 06:00
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Noppoは、私にとっては20年来の親友であり、後輩であり、世話のやける弟のような存在でした。 今年10月、彼が37歳という若さで急逝した時、多くのメディアで取り上げられ、その死を惜しむ声をほうぼうで目にして「あぁ、こいつは本当に凄い奴だったんだなぁ」と、改めて思い知らされました。
その一方で、心ない憶測や、あまりに実態とかけ離れた言葉がネットの海に漂っているのも目にしてしまい、胸が張り裂ける思いでした。 これだけは、彼の近くにいた人間として否定させてください。彼は決して孤独な人間なんかじゃなかった。
たしかにアイツは、コロナ禍においては「レイさん、危険です」と言い出して1年間も家から一歩も出なくなったり、生成AIが流行り出した時には「レイさん、プロンプトには必ずお礼を書かないと、ターミネーターの世界が来た時に復讐されますよ」なんて真顔で言ってきたりする、なんかちょっとズレてる変な奴でした。
けれど、ひとたび「仕事」や「好きなこと」に向き合う時の眼差しは、そんな可愛げのある男とは別人のようでした。 ふざけたことは一切言わず、妥協を許さず、常に結果のみを追い求める。まだ倭国に「eスポーツ」なんて言葉が定着する遥か前から、道なき道を切り拓き、その礎を作ったのは間違いなく彼です。
ただ強くて偉業を残しただけの選手ではありませんでした。ファンとのシュートアウト(撃ち合い)イベントを企画したり、幾度となくesportsカンファレンスでは熱弁を振るってみたり、オフラインコーチングの旗振りなどを積極的にこなしていました。
自身のブランドのマウス開発では、1ミリの違和感も許さず「本物」を追求し続ける。 まさに倭国の esports の「伝道師」として、誰よりも泥臭く、現場を走り回っていました。私が彼と一緒に立ち上げたイベントの時もそうです。 裏方として誰よりも動き、参加者が楽しむことだけを考えて、妥協を許さず徹底的にやる姿勢は今でも印象深いものがあります。 対人関係においても、彼は常に「自分」より「相手」でした。決して出しゃばらず、相手の顔を立てる事を忘れず、誰かの悪口を言う姿など一度も見たことがない。
そんな、愛すべき不器用さと、底なしの優しさを持った男だったからこそ、これほど多くの人に愛されてきたし、影響を与えたんだと思っています。当然、私の人生において、彼は欠かすことのできない重要な存在でした。 彼と2度と会えない現実は今でも受け入れ難い事実です。そしてきっと、私だけじゃなく、多くの人にとってもそうだったはずです。
今のesportsシーンを追いかけている若い子たちは、Noppoの事については、その名前と「とんでもないプレイ」の動画しか知らないかもしれません。 でも、esportsの歴史の裏には、谷口 Noppo 純也という男の、好きなことにとことん向き合う「ストイックさ」と、周囲への深い「思いやり」があったことを知ってほしい。この会は、そんな彼が遺したものと、彼が愛した esports を、みんなで共有する場にしたいと思っています。
かつての戦友も、彼のプレイを見たことがない新しい世代も、どうか最後に彼に会いに来てください。
「すごい奴がいたんだな」と、彼の軌跡を記憶の片隅に残してやってください。
PS:このイベントは非営利かつ有志による自費運営という体制のもと実施いたします。ただ、趣旨に共感してくださった企業の皆様の温かいご支援によって大きく助けられています。この場をお借りして、心より感謝申し上げます。また、この想いを実現するため、皆さまからの引き続きのご支援もぜひお待ちしております。
#Noppoにありがとうを伝えよう December 12, 2025
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