1
医療機関
0post
2025.12.03 06:00
:0% :0% (40代/男性)
人気のポスト ※表示されているRP数は特定時点のものです
2025年の流行語大賞 医療部門は、
そのポストがきっかけでがんの研究機関・医療機関への寄付が集まり、NHKや新聞も取り上げるほどの広がりとなった「グエー死んだンゴ」に決まりました!
受賞者はもちろん中山ニキ
成仏してクレメンス
https://t.co/SV25IWmjdy
↓に寄付先をまとめました https://t.co/EEV9HfUaJR December 12, 2025
16RP
精神科を受診するなら、
精神保健指定医を持っていない“開業医の精神科”は避けたほうがいい。
これは差別でもなくマウントでもなく、
“制度の構造”を知っている人間からすれば当たり前の話。
精神科は他科と違い、
入院・措置入院・診断の難易度・鑑別の複雑さ、そして誤診が患者本人の人生そのものを壊しうる領域。
そして素人相手に適当に話をしていれば、それらしく見えてしまうと言う危険性を孕んでいる。
指定医の有無は、単なる肩書きではなく一定の症例経験・責任能力・制度理解の証明 でもある。
こういう基本的スキルや経験がない医師が“自由に開業できる”構造そのものが、もはや限界に来ているということ。これが社会保険料抑制の大本丸である事は普通に考えて分かるだろう。供給側を抑えて仕舞えばお金が回らなくなる。それこそが財務省の狙いならばここしかない。
専門医制度や指定医制度が絶対とは言わないが、
資格も経験もない人間が簡単に開業できるから、
・精神科風クリニック
・オンライン診療のみの量産クリニック
・診断書ビジネス
・ADHD量産クリニック
が氾濫している。
さらに最悪なのは、
こういう インチキ医療機関で働いてしまった若いスタッフのキャリアまで破壊されている ことだ。
看護師・心理士・カウンセラー・事務員——
どれだけ真面目に働いても、
医師が明らかに医学的に破綻した診療をしている環境では
「次の職場」に行ったときに評価されないし、
“あのクリニックにいたのか”という烙印が残る。
厚労省は医師の偏在や直美問題には口を出し始めたが、
無資格レベルの精神科クリニックの量産が
医療人材のキャリアと社会の医療リテラシーを破壊している
という現実もそろそろ直視すべき。
もう「自由だから」「開業権があるから」で
片付けられる時代ではない。
#精神科 #開業規制 December 12, 2025
12RP
企業経営者の皆さんらとともに、不妊治療支援に関するフォーラムを開催しました。兵庫県は、全国で初となる不妊治療支援条例を今年7月に施行しました。県の先進医療費や交通費への助成実績は3,000件/年を超えており、多くの県民の皆さんが不妊治療に向き合っておられます。経済的な支援に加えて大切なのは、仕事との両立です。不妊治療には、タイミングに応じた柔軟な休暇取得が必要になります。不妊治療休暇の導入など、企業経営者や管理職の皆さんへの理解促進を図ってまいります。
実は、県の助成金をオンライン申請にしているのも、当事者の方から「治療時のみならず、役所に助成金申請に行くために休暇を取る必要がある」という切実な声をいただき、制度化したものです。交通費助成における隣府県医療機関への通院対象化など、これからも当事者の実情を踏まえた支援を着実に進めてまいります。 December 12, 2025
7RP
昨日から、ついに従来の健康保険証が完全に廃止され、
マイナ保険証への一本化が正式にスタートした。
「マイナカードがないと医療が受けられない!」と不安煽りをする人がいるが、
厚労省は 約5,200万枚の資格確認書 を全国に発送済みで、
当面は誰でも保険診療を受けられる。
“医療難民が出る”というのは、ほぼデマに近い。
ただしこれは 暫定措置 であり、
将来的にはマイナ保険証への統合は不可避。ここまでは事実。
問題はここから
医療従事者の一部がマイナ保険証に反対しているが、
正直なところ、医療者がこれに反対するのは 論理的に破綻している。
なぜか?バカでもわかるように数字を出してあげよう。
■【データ①】倭国の医療費はすでに限界を超えている
・医療費:約50兆円
・介護費:約13兆円
・合計社会保障費:約130兆円(国家予算の3分の2)
・高齢化率:29%(世界1位)
しかも2025年〜2040年にかけて、医療費は
毎年1兆円ずつ増える と推計されている。
この膨張を止める方法の一つが
医療DX(重複検査・重複投薬の削減、情報共有の効率化) だ。
⸻
■【データ②】重複検査による無駄は「年間1兆円規模」
厚労省・医療経済研究資料によれば、
・紹介状なしの重複検査
・画像検査の再撮影
・医療機関連携不足
これらによる 重複医療費の推計は約9,000億〜1.3兆円。
マイナ保険証で
・薬剤情報
・検査履歴
・過去の画像情報
が即座に確認できれば、この無駄はほぼ消える。
これを反対する医療者は
「無駄な医療を維持したいのか?」
と問われても仕方ない。
⸻
■【データ③】不正請求は“紙管理”時代の方が圧倒的に多い
厚労省の監査結果では、
毎年 1,000億円以上の不正請求 が確認されている。
しかも氷山の一角。
紙の保険証は、
・貸し借り
・なりすまし
・家族の保険証を流用
が容易で、これが医療費の無駄をさらに増やしている。
マイナ保険証は本人認証が必須なので、
不正利用をほぼ根絶できる。
マイナ保険証を嫌がる人は何か悪いことをしている人なのかなと疑われても仕方がないと思う。
⸻
■【データ④】医療機関の事務コストは年間“1兆円弱”
医療保険分野の事務系コストは、
・確認作業
・レセプト処理
・資格チェック
・紙書類管理
などを含め約 9,000億円規模。
マイナ保険証+オンライン資格確認は
この事務負担を大幅に削減する。
医療費を削れ、社会保障費を減らせ、と国民が求めている今、
マイナ保険証は 削減効果のある唯一の手段 なのだ。
我々が提出するレセプトのチェックもAIが行うことになるだろう。当然チェックは厳しくなる。なので我々の収入も当然多少減ると思われる。しかしそれでも我々は医療費を少しでも下げるためにマイナ保険証の推進は断行しなければならないと思っている。
⸻
■ここまでデータが揃っているのに、医療者が反対する理由は何か?
「政府が信用できない」
「個人情報が〜」
「なんとなく嫌だ」
こんな曖昧な理由で社会保障改革を邪魔するのは、
医療者として恥ずかしい。
本音を言えば、
情報が可視化されると困る医療機関が一定数存在する。
・重複検査を常態化
・不透明な診療内容
・患者データを院内に囲い込み
・“紙”の世界で好き放題やってきた
そんな施設は、情報連携が進むと一気に露呈する。
医療DXに反対する医療者の中には、
そうした事情を抱えるところもあるのが現実だ。
⸻
■結論
倭国の社会保障はもう限界。
医療費・介護費を抑えるにはDXしかない。
マイナ保険証は完璧ではないが、
「必要な改革」 であり、
反対する合理的理由はほとんど存在しない。多少の穴は端りながら埋めていくしかない。音楽
医療者こそ、未来の医療のために
社会保障費削減のための構造改革を支持すべき。
それを“感情論”で邪魔するのは無責任すぎる。
99%で100%絶対にマイナ保険証で統一化されるのだから、無駄に騒がず、他のことに時間や労力を費やしたほうがいいです。無駄なことする暇があったら、患者の話でも聞いてろ。
#中田賢一郎 #マイナ保険証 #医療DX #社会保障費削減 #医療政策 December 12, 2025
5RP
怖い話をします。2025年12月2日から医療機関を受診するときは「マイナ保険証」か「資格確認書」が必要になりました。「マイナ保険証」を持っていない方は「資格確認書」が申請なしで送られるはずですが、、、Yahooニュースに書かれていた「資格確認書」の落とし穴とは、、、 December 12, 2025
5RP
@tultukomisenmon >>マイナ保険証を提示したもののカードリーダーの不具合などで資格確認ができず、医療機関側が患者に対し「いったん10割請求」したケースが約3400件に上り
記事ぐらい読もう December 12, 2025
1RP
「地方の限界集落化──消える地域社会の行方」
倭国の高齢化は、都市よりも地方で急速に進行しています。今回の倭国でも別府や臼杵を訪れて特に感じました。
総務省の推計によると、全国の約4割の自治体が「人口減少による消滅リスク地域」に分類され、特に中山間地域では、高齢化率が50%を超える“限界集落” が増加しています。
この現象は単なる人口の問題ではありません。
地域社会の機能──消防団、商店、医療機関、交通手段、そして人と人のつながり──が次々と失われているのです。
かつて共同体の力で成り立っていた村落は、今や「公共サービスの限界」を超え、行政も維持できない領域 に入りつつあります。
一方で、この空洞化の中から新しい動きも芽生えています。
移住支援や地域起業、空き家再生、デジタル田園都市構想など、“人の少なさ”を前提にした新しい地域モデル が試され始めているのです。
AI・ドローン・遠隔医療などの技術によって、少人数でも社会機能を維持できる可能性が見えつつあります。
地方の高齢化は「衰退の物語」ではなく、「再設計の物語」へと転換できるかどうかの分岐点。
「人が減る中でどう生きる社会をつくるか」──この問いこそが、地方の未来の本質です。
今すぐに行うべきことは山ほどあるのに、高市内閣の予算の組み方を見ると残念ながら活かされていない。単なる無駄金が非常に多いようにみて取れるのが残念です。
#地方創生 #限界集落 #人口減少社会 #デジタル田園都市 #地域再生 #高齢化問題 December 12, 2025
1RP
いいねえ、佐々木先生。
実は PDハウスなど上場している大きなチェーン店に限らず、
中小規模のホスピス系施設で“医師に都合の良い病名をつけさせて保険金詐欺を強制する”構造はまあまあ聞く。
医師が拒否すれば、
「じゃあ主治医を変える」と言って、
施設側に都合の良い病名をつけてくれる医師を探しに走る——
そういう事例は全国で普通に起きている。
診断書ねつ造、看取り要件の偽装、
必要のない在宅末期診断、
“施設の収益モデルに合わせた病名”が要求されるという闇。
こうした行為は、
医療倫理の問題ではなく 明確な保険制度の犯罪領域 に足を踏み入れている。
そして佐々木先生が表に動き始めたということは、
すでに当局側(厚労省・地方厚生局・保険者)が“不正の構造”を把握したサイン なのかなと思っている。
この段階になると、流れはこうだ:
・保険医療機関指定の取り消し
・過去分返還(数千万〜数億)
・悪質なら詐欺罪での刑事告発
・医師の保険医停止
・運営法人の実質的崩壊
正直、ここまで来ると
「逮捕まで行くケースが出るのでは?」とすら思っている。
そして私はそれをワクワクしながら見守っている。
真面目に医療・介護をやっている現場が
こうしたインチキ施設のせいで傷つけられるのは
もう終わりにすべきだ。
不正の構造は必ず壊れる。
壊れるべきものが壊れ始めただけ。
#ホスピス #不正請求 December 12, 2025
1RP
直美(ちょくび)問題を「美容医療の話」と思っている人が多い
これは実は、医療供給体制・財政・自由診療市場 の三つが
同時に動き出している構造問題だ。
若手医師の美容偏在は海外でも大問題で、倭国でも国会で維新議員が取り上げ、厚労大臣が制度的見直しを示唆した。
この瞬間に、倭国は
「医師のキャリア配分に政府が介入するフェーズ」 に入った。
ここまでは多くの人が気づけるが、
医療経営者として真に重要なのは、
この動きが 既存医療機関の経営にも直撃する という点だ。
外科・麻酔科・救急など“病院の根幹”を担う医師が不足し、直美流出が続けば、救急告示・地域医療支援病院・DPC・病床機能など病院機能そのものが維持できなくなる。
これはもはや“美容の問題”ではなく、急性期病院の存続リスク の話だ。
■ 自由診療の高価格が可視化され、
「保険診療の価格の異常な安さ」が国民にバレ始めた
美容医療の価格がSNSで拡散され、
美容をはじめとした自由診療価格が
一般に広く共有された結果、
国民が気づいたことがある:
「保険診療の手術・技術料は桁違いに安すぎる」
これまで美容医療界だけが知っていた“歪み”が、
ついに臨床医だけでなく一般社会の議論になり始めた。
これを国がどう感じているか?
簡単だ。
面白くない。
なぜなら、保険診療の値段が安いと広く共有されるほど、
“医療費を上げるべき”という世論が形成されてしまうからだ。
■ 医療費の「値上げ圧力」が強まり、財務省ですら無視できなくなっている
本来、財務省は「医療費の抑制」が至上命題だが、
直美問題+自由診療市場の開示によって
次の力学が生まれている:
● 医師の供給不足(特に外科・救急)
● 保険診療の“異常な低価格”への社会的違和感
● 医師の働き方改革で診療量が減る
● 経営困難病院の増加
● 医療者の賃上げ要求の高まり
● SNSで可視化される自由診療の価格
これらが合わさり、
医療費(診療報酬)を上げざるを得ない環境 が形成され始めた。
厚労省としては
医療費適正化(=引き締め)を維持したいが、
人材流出と病院崩壊が目の前で起きているため、
“これ以上値下げは不可能”なところに来ている。
つまり財務省ですら、
「この流れは無視できない」と認識し始めている。
■ 総括:直美問題は“美容”の話ではなく
倭国の医療制度のバランスが崩れ始めたサイン
直美規制は避けられない。
しかしそれ以上に重要なのは、
その背景で医療費・人材・制度全体が動き始めていること。
厚労大臣の発言は、
既存の病院経営モデルすら揺さぶる政策シフトの始まりであり、
今後の数年で“勝つ病院”と“消える病院”が明確に分かれる。
医療経営者としては、
この流れを「美容の騒動」と軽視しないほうがいい。直美の先生も目を背けずに考えるべきだ。
これは制度全体の地殻変動だ。
#医療政策 #直美問題
https://t.co/fGTYnlzKRC December 12, 2025
1RP
インフルエンザの全国的な感染拡大を受けて、上野厚労大臣は基本的な感染対策を徹底するよう呼びかけた
▼手洗い
▼マスクの着用
▼予防接種
▼具合が悪い場合、早めに医療機関を受診する https://t.co/kFEwyOMJGQ December 12, 2025
1RP
@_kogax_ 厚労省が期限切れの保険証でも資格確認できればって医療機関に無茶押し付けてるでしょ
資格ない物でも資格ありになる不具合だらけなのにレセ返戻処理全部やってくれるの?って感じです
マイナがどういう物か熟知してるお役所勤務の方は殆どの方が資格確認書ですからね December 12, 2025
【🌸ツボケア注意事項⚠️】
ツボ押しはセルフケアですが安全第一💡
以下の点にご注意下さい
✅ 医師へ相談
妊産婦さん、妊娠の可能性、持病のある方(糖尿病など)は、ツボ押し前に必ず医師にご相談を🩺
✅ 痛みの基準
「ズキズキ」「ビリビリ」はNG🙅♀️ 「イタ気持ちいい」程度の心地よい刺激が適切です😊
✅ 症状悪化時の対応
万が一、ツボ押し後に症状が悪化したり痛みが長引いたら、無理せずすぐに医療機関を受診してください🚑
✅ 安全第一
セルフケアはご自身の責任で🙌 少しでも不安を感じたら、すぐに医師に相談して、安全を最優先してくださいね✨ December 12, 2025
おはようございます☀️
朝起きたら膝がこわばる...ランニング後の膝の痛みや、曲げ伸ばしにくさを感じたら😫
👍今日のツボ:犢鼻(とくび)
✨膝関節痛の緩和、膝の腫れ、動きの改善に効果的。特に外側の痛みに⚡️
💡膝のお皿の下、外側の深いくぼみにあります。親指で優しく押しましょう🌿
内側のツボ内膝眼と同時に押しても⭕️
⚠️炎症がある場合: もし膝が腫れて熱を持っている場合は、ツボ押しは避けアイシングを優先。適切に医療機関に診てもらって下さい。
#ツボケア #セルフケア #膝痛 December 12, 2025
溜息が悪阻になるツラさ
男の子でも吐き気する物
早く会いたく滅茶寂しい
MVや医療機関や役所に
行っても一時的対処療法
やはり本格的な解放には
未歩姉からの招集のみ!
早く会いたい頑張ったの
遺失物は宏知から受取を
早くしてくれ寂しかった
やっぱり阿安かまちょな
全ての元凶は岩高と西条 December 12, 2025
おはようございます。
本日は実家からの出勤です🍀 朝からしっかり朝食をいただいてしまいました😋
今日は医療機関を回って、救急車の受け入れ協力を依頼してきます🦭✨
夜中にタイヤチェーンを着けたくないので、雪積もらないといーな😅❄
今日も素敵な一日にしましょう🌈 December 12, 2025
交通事故の痛み!放っておかないで!!
「ぶつかったときは大丈夫だったのに、翌日から首や腰がつらくなった」というケースも多く見られます。
交通事故にあってしまったら必ず早期に医療機関へ受診しましょう!
https://t.co/33ngv1iqUB December 12, 2025
第3章 沈黙の廊下 — 保健省で見たもの
保健省の建物に足を踏み入れた瞬間、私は胸の奥が思わず強く締めつけられるのを感じた。
ロビーに漂う、消毒液と新しい書類の匂い。
そこで働く人々の表情は、冷たさではなく、何かを「隠しながら働く」者特有の張り詰めた硬さに満ちていた。
面会予定は、報道担当官のミサ。若くて優秀だと評判の女性だ。
私は取材申請のやり取りを何度も重ね、やっとのことで今日の面談を取りつけた。
案内されたガラス張りの会議室は、よくある役所の部屋だった。
だが、妙に静かだった。
人の気配はするのに、空気が音そのものを拒んでいるような沈黙が支配していた。
「本日はセレーネワクチンに関して、公式立場の説明をさせていただきます」
ミサは丁寧で、完璧な笑顔を崩さなかった。
言葉の端々には、徹底的にトレーニングされた印象があった。
彼女は論点を1つずつ整然と提示した。
「病原体による致死率は、現行の研究で安全性より重大な脅威である」
「セレーネワクチンの臨床試験では、致死性有害事象は認められていない」
「乳児期からの免疫獲得は、長期的健康戦略に資する」
そのどれもが、数字とスライドで裏付けられていた。
間違いがあるようには見えなかった。
けれど、ひとつ気になる欠落があった。
どの資料にも「不確実性」の文字がなかった。
どれほど新しい医療技術でも、本来なら「未知」や「未解明」は必ず存在するはずなのに。
私は意を決して切り込んだ。
「接種対象を生後6週間からに拡大する判断の根拠となった具体的データは、公開される予定はありますか?」
ミサは、笑顔を保ったまま数秒だけ沈黙した。
その沈黙の長さが答えになっていた。
「現在、公開予定は未定です。ただし、国民を安心させるための広報資料は準備中です」
安心させる——
それは「情報を共有する」とは違う意味だった。
私は続けた。
「乳児の親の不安の声については、保健省としてどう考えていますか?」
「不安は放置しません。正しいメッセージを強化していきます」
私の胸に、冷たいものが落ちた。
まるで、感情が“管理すべき対象”のような言い方だった。
面会が終わり、退出を求められた。
それだけのはずだった——しかし、その帰り道、ひとりの職員がそっと私の腕を掴んだ。
「……記者の方ですよね。声は大きく出せません。五階の統計室の廊下、右端の保管庫、鍵はかかっていません」
彼はそれだけを言い残し、すぐに離れた。
私は心臓が一気に早鐘を打つのを感じた。
五階の統計室——
もちろん行くか行かないかは私の判断だ。
違法にならない範囲で、視界に“偶然入るだけ”なら問題はない。
そう自分に言い訳をしながら、階段を上った。
保管庫の奥、古いキャビネットがひとつだけ鍵が開いていた。
引き出しを静かに開けると、紙の綴りが数冊入っていた。
1冊だけ、白紙のインデックスに鉛筆で書かれた文字があった。
《S12─乳児試験・追跡》
私はページをめくった。
すぐに、呼吸を失った。
そこに並んでいたのは、数値でも意見でもなく、
ただ静かに綴られた幼い命の経過——ひとつひとつの記録。
接種後の反応。
医療機関の対応。
追跡不能の印。
保留報告の印。
そして項目が途中で打ち切られているものもあった。
打ち切られた理由の欄には、短くこう記されていた。
「報告収束」
私は手が震えた。
そこには結論も断定もない。
ただ、事実らしき断片と、沈黙があった。
「何を見ているの?」
背後から声が落ちてきた。
ミサだった。
笑ってはいなかった。怖いほど無表情だった。
私はとっさに資料を閉じ、息をのみながら「廊下を探していた」とだけ告げた。
ミサは一瞥して言った。
「その引き出しには何もありません。何も“見なかった”し、何も“持ち帰らない”。それが今日は最善です」
脅しではなかった。
警告だった。
彼女自身も、沈黙の檻の中に閉じ込められている。
建物を出た瞬間、冷たい外気が肺に刺さった。
吐く息が白く揺れ、肩が震えた。
今日私は記事にできない。
でも、忘れることもできない。
セレーネワクチンをめぐる争いは、ただの賛成や反対ではなかった。
その裏側には、責任・恐怖・保身・忠誠・正義・そして沈黙が渦巻いていた。
そして私は気づいた。
真実は、肯定か否定かの二択のどちらかに眠っているわけではない。
その中間にあるグレーゾーンの奥——
そこに、もっとも触れてはいけない答えがある。
息子の顔が脳裏に浮かんだ。
小さな指、まだあどけない笑顔。
守るべき存在。
私は歩きながら自分に問いかけた。
——真実を知ったとき、私は何を選ぶのだろう。
その答えはまだどこにもなかった。
だが、逃げられないことだけは分かっていた。 December 12, 2025
>厚生労働省は出産にかかる標準的な費用の無償化に向け、現在は医療機関ごとに異なる分娩(ぶんべん)費を、全国一律で基本単価を決める方向で調整に入った。基本単価分は社会保険料から支出して自己負担は求めず、代わりに現在、出産した人に給付される出産育児一時金をなくす。 https://t.co/TTGgcLBvbz December 12, 2025
<ポストの表示について>
本サイトではXの利用規約に沿ってポストを表示させていただいております。ポストの非表示を希望される方はこちらのお問い合わせフォームまでご連絡下さい。こちらのデータはAPIでも販売しております。



