八十八夜 トレンド
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2025.12.09 10:00
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🏁 廃道サーキット物語②
☃️八十八夜商店街
「猫耳の真実を知る者達42」
駐車場の精算を済ませ、閑散となった寒い冬の夜を切り裂くようにヘッドライトを照らし、廃道サーキットの現場事務所に向かって走る🐱
綾香「リーニャさん、何の香水ですか?
全然ブランドが分からない香り🤔」
確かにほんのりと香る。
綾香さんの香りとは別物だ。
👷♂️「そう言えば…
さすが女性は敏感だな。」
リーニャ「Nina Ricciってやつだ。
香水は付けない主義だったんだが、妹のプレゼント🎁をきっかけにな。」
綾香「軍人は付けないんですか?」
リーニャ「ああ、臭いもだが、煙草も現場じゃあ御法度だ。
数キロ先でも暗闇で安心していても、敵からは丸見え。
木の上でも安心はできねぇ。
命取りになったヤツは何人も見た。
臆病な位がちょうどなのさ。」
信号を曲がり上りの新市道に入る。
パラパラと軽快に登るJimny。
綾香「リーニャさん、現場事務所の休憩室は2段ベットが一つあって、鍵がかけられるんです。
お風呂もまだ大丈夫なので、泊まりませんか?」
リーニャ「すまねぇ。
でもな、迷惑はかけられねぇ。
夜間作戦で慣れているから大丈夫さ。」
👷♂️「歴戦の猛者でも、夜の移動は私たちも心配になります。
所長には経緯を説明できますので、綾香さんと泊まってください。」
リーニャ「すまないな……
ああ、世話になるよ。
……マルの件、済まなかったな…」
ポツリとリーニャさんが呟いた。
猫耳が云々とは関係なく、人として付き合いができると感じた。
10分ほど市道を走らせると、廃道サーキット進入路の詰所前に到着した。
リーニャ「ここが入口か?」
👷♂️「此処で良いです。
施錠してますので、少し待って下さい。」
俺は助手席を倒し、ゲートを開錠した🔏🗝️
ゆっくりとゲートの通過を確認し、再び施錠した。
👷♂️「綾香さん、リーニャさん、風呂のボイラーが切られる時間が30分と無いです。
直ぐに風呂へ入りましょう。」
綾香「着替えは私が持ってますので、リーニャさん使って下さい😊」
リーニャ「タオルだけでいいよ。
おそらく服は入らない。
風呂に入れるだけ儲けもんさ👍」
現場事務所にほど近い飯場の奥には、この時間帯となると呑んで寝ている人たちも多い。
リーニャさんも心得ているのか、事務所手前でMTをNに入れ、スーッと駐車場に滑るようにJimnyを停めた。
リーニャ「車軸やエンジンからも異音がしない、改めて整備されている。
手をかけられた、良い車だ。」 December 12, 2025
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