世界保健機関 トレンド
0post
2025.12.01 23:00
:0% :0% (-/男性)
人気のポスト ※表示されているRP数は特定時点のものです
マスクに意味はあるのか?
まず最初に結論です。
マスクだけで完ぺきに感染を止めることはできません。
それでも、「しないよりずっとマシ」
で、感染の広がりをはっきり減らす道具です。
これは、理化学研究所のスーパーコンピュータ「富岳」の計算、倭国や世界中の実験・調査を合わせて見ても、同じ方向の結果になっています。
1. そもそも、どうやって感染が広がるのか
風邪・インフルエンザ・コロナなどの多くは、
●話す
●咳をする
●くしゃみをする
こうしたときに、口や鼻から出る小さな水や唾のつぶ(しぶき・細かいつぶ)に、ウイルスが乗って飛び出します。
このつぶは、目に見える大きめのしぶき(近くに飛んで落ちる)空気の中をしばらくフワフワ漂う、とても細かいつぶ
の両方があります。症状が出る前や、本人が気づいていないときでも、これらのつぶは出ています。
2. マスクは何をしてくれるのか
マスクの役目はシンプルです。
1. 自分の口・鼻から出るつぶを減らす(他の人を守る)
2. 相手から飛んでくるつぶを、ある程度減らす(自分も守る)
理研「富岳」の計算では、不織布マスクや布マスクで、口から出るしぶきの量が 約70〜80%減るという結果が出ています。
また、実験室でマネキンを使って空気中のウイルスを調べた研究では、
●布マスク
●不織布(サージカル)マスク
●N95マスク
いずれも、ウイルスを含むつぶの「出る量」「吸い込む量」をはっきり減らすことが示されています。
もちろん「100%ゼロ」にはなりませんが、「量を大きく減らす」=感染のチャンスも減る、という仕組みです。
3. 世界の研究ではどうなっているか
世界中の研究をまとめたグループ(アメリカ・イギリスなど)が、マスクをよく使っている地域とほとんど使っていない地域を比べたり、たくさんの研究をひとまとめにして解析しています。
その結果、
マスクをする人が多いほど、コロナなどの呼吸器の感染が少ない。
正しく・早い時期からマスクを使うと、流行の波が小さくなるという傾向が繰り返し報告されています。
倭国でも、マスク・手洗い・人との距離を組み合わせた時期には、子どものインフルエンザ、突発性発しん以外の多くの「飛沫でうつる感染症」がまとめて激減したことが報告されています。
つまり、現実の世界でも「マスクには効果があった」と読むのが自然です。
4. よくある疑問への一言
①「ウイルスは小さすぎてマスクの目をすり抜けるから意味ない」
ウイルスはたしかにとても小さいですが、空中を単独でふわふわ飛んでいるわけではなく、「水や唾のつぶ」にくっついて飛びます。
マスクは、細い繊維が何層にも重なって空気の流れを曲げたり、くっつけたりしながら、この「つぶごと」つかまえるフィルターです。
だから、「ウイルスの大きさだけ」を見て「意味がない」と言うのは間違いです。
②「マスクしていても感染しているじゃないか。だから効果ゼロだ」
マスクはシートベルトとよく似ています。
シートベルトをしていても、事故が起きることはあります。
でも、ケガや死亡のリスクははっきり減るから、世界中で義務になっています。
マスクも同じで、リスクを下げる道具であって「これだけで絶対に感染しない魔法」ではありません。
だからこそ、世界保健機関(WHO)や各国の公的機関は、
「マスクは、手洗い・換気・人との距離・ワクチンなどと組み合わせて使うこと」と説明しています。
5. まとめ
●呼吸器の感染症は、口や鼻から出る小さな水のつぶに乗って広がる。マスクは、そのつぶの「出る量」と「吸い込む量」を大きく減らす。
●理研「富岳」の計算や、世界中の実験・調査は、「マスクは効果がある」方向でほぼ一致している。
ただし、マスクだけでは足りず、
ワクチン・換気・手洗い・人との距離とセットで考えることが大事ですので、
「マスクにはまったく意味がない」というのは、現在までの科学・医学のまとめとは合いません。
正しく使えば、「自分も相手も守る」ための大事な道具の一つです。
●ですから、宅配便の方にマスク外してくださいというのは、かなり理不尽なことであり、あなたの行為は個人の判断の侵害になります。
●政府が「マスクは個人の判断」としたのは、外すだけではなく、着用することも任意としていることに注意が必要です。 December 12, 2025
<ポストの表示について>
本サイトではXの利用規約に沿ってポストを表示させていただいております。ポストの非表示を希望される方はこちらのお問い合わせフォームまでご連絡下さい。こちらのデータはAPIでも販売しております。



