一次資料 トレンド
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2025.12.07 10:00
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1 BOJ 32.8兆円の含み損は本当か
・日銀は2025年9月末時点で国債保有に32.8兆円の含み損があると公表
→ これは各社報道でも確認できます
・理由
金利上昇=既発国債の価格下落なので、巨額保有している日銀の評価損が膨らんでいる
・ただし「Gone(消えた)」わけではなく
あくまで“時価評価のマイナス”で、満期まで持てば名目元本は戻る
→ 民間銀行なら自己資本を削る深刻な話ですが
通貨発行主体の中央銀行は会計上の含み損=即破綻ではない
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2 「金利支払いが収入を上回った」は?
・日銀の2025年度上期の損益計算書では、純利益は約1.7兆円の黒字
・将来、預金準備への利払い増で「利息収入<利息支払」になると予測する民間リポートはありますが
→ 投稿のように「もうすでに2008年以来初めて赤字化した」と断定できる一次情報は見つかりません
なので、この一文は
・定義のトリック(利息部分だけ切り出している)か
・将来予測を「既成事実」のように書いている
可能性が高く、要注意ポイントだと思います
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3 金利や債券市場まわりの数字
ここはかなり事実ベースです
・10年国債利回り 1.9%台=2007年以来の水準という報道あり
・30年債 3.4%前後、40年債 3.7%台は、いずれも史上最高水準付近
・過去1年のパフォーマンスで見ると、倭国国債は「44カ国中ワースト」と報じられている
つまり「倭国国債市場にかなり強いストレスがかかっている」のは事実
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4 生命保険会社・地銀の含み損
・大手4社の生保が国内債券で合計約9.8兆円(約670億ドル)の含み損という報道あり
・地方銀行の国内債券の含み損は約3.3兆円と報じられている
ここも数字自体はだいたい正しい
一方で
・「資産20兆円が生き残りライン」「73行の大半がそれ以下」
これは一部アナリストの見立てレベルであって、公的に決まった“生死ライン”ではありません
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5 「債務230%」「日銀が国債の52%を保有」
・倭国の政府債務は名目GDPの2倍超というのは、IMFやOECDの統計とも整合的なオーダーです
・日銀が国債残高の半分強を持っている、というのも財務省・日銀資料と大きくはズレていません
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6 では「倭国の静かな崩壊」なのか
・金利正常化で
→ 日銀・生保・地銀に含み損が積み上がり
→ 長期金利が急騰しやすい不安定な局面にある
これは事実で、かなり難しい局面にいるのは間違いないと思います
・ただし
→ 日銀はまだ黒字
→ 金融庁・日銀のレポートでは、銀行の基礎的収益力はむしろ金利上昇で改善しているとの分析もある
「史上最大の金融実験の崩壊」「倭国の静かな崩壊」というのは
・現状を誇張したキャッチコピー
・今後のリスクシナリオを前倒しして書いている
という理解で読むのが妥当かなと感じます
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ざっくりまとめ
・数字の多くは公式データ・報道に裏付けがあり“盛ってはいるがウソではない”
・ただし
「日銀がもう利払い超で赤字」
「即座にシステム崩壊レベル」
といったニュアンスは、一次資料と整合せず、だいぶ話を強くしている
なので
・「倭国は安全、何も問題ない」という楽観も
・「もう終わりだ」という悲観も
どちらも外していて
◎「長期金利の上昇で、今まで先送りしてきた問題が一気に表面化し始めた局面」
くらいに受け止めておくのが、いちばん現実的かなと私は思います
分析や言い回しがAI独特であり、少し煽り気味かと… December 12, 2025
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