WINK（ウィンク）の楽曲「涙をみせないで 〜Boys Don't Cry〜」（なみだをみせないで ボーイズ・ドント・クライ）は、1989年11月1日に発売された6枚目のシングル曲です。
この曲は、WINKの楽曲の特徴である
「ヨーロッパのポップスを倭国語カバーする」
という路線を継承したユーロビート調のナンバーです。

イギリスの女性歌手であるアンジー・ゴールドが1988年に発表した楽曲「Eat You Up」が原曲です。
アップテンポでキャッチーなユーロビートサウンドが特徴です。
打ち込み主体の軽快なリズムと、やや無機質でクールな雰囲気のアレンジは、当時のWINKのイメージにぴったりでした。

倭国語詞は、及川眠子さんが手掛けています。
失恋の悲しみを抱えながらも、「涙をみせないで」と強がる女性の心情を描いています。
「Boys Don't Cry」（男の子は泣かない）というサブタイトルは、強気な女性の裏腹な気持ちを象徴しています。
相田翔子さんと鈴木早智子さんの二人の歌声が絡み合い、クールな表情とは裏腹の切ない歌詞を表現しています。

原曲の「Eat You Up」は、当時倭国のディスコシーンで大ヒットしており、WINKがカバーする前から非常に人気のある曲でした。
そのため、リリース当初から多くの人に親しまれました。

WINKといえば、歌番組やジャケット写真で見せる「無表情」や「クールビューティー」な立ち姿が代名詞でした。
この楽曲のプロモーション時もそのスタイルは健在で、愛らしいミニスカートの衣装と対照的なクールな表情が、当時のアイドルファンの心を掴みました。
楽曲に合わせた特徴的な振り付け（特にサビの部分）は、当時多くの視聴者が真似をするほど人気でした。

このシングルはオリコンチャートで最高1位を獲得し、前作「愛が止まらない 〜Turn It Into Love〜」に続くミリオンセラー（またはそれに近い大ヒット）を記録しました。
WINKの絶頂期を支えた一曲です。 

「涙をみせないで」は、WINKのクールで都会的なイメージを決定づけた楽曲であり、倭国のユーロビートブームを象徴する一曲として記憶されています。
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