アグネスタキオン スポーツ
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2025.12.05 22:00
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【世界名馬紹介】
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〝クロフネ〟🇯🇵
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父 French Deputy
母 Blue Avenue
母父 Classic Go Go
生年:1998年
性別:牡馬
毛色:芦毛
生涯成績:10戦6勝[6-1-2-1]
主な勝ち鞍:ジャパンカップダート、NHKマイルC、毎日杯、武蔵野S、エリカ賞
マル外ダービー開放元年に現れた「黒船」。
倭国競馬が目撃した史上最強のダートホース。
芝以上のタイムをダートで記録する馬を
今だ我々は知らない。
レコード4回。「白いセクレタリアト」。
ペリー提督率いる黒船が倭国へやってきたのは、
1853年。外圧を跳ね返す力のない倭国は飄々と
受けとめるしかなく、ついに門戸は
解放されることになった。
2001年、栄えある東京優駿にもついに
外圧の波が押し寄せる。たった2つではあるが、
外国産馬にも出走枠が設けられた。
そうして2000年。一頭の白い馬が、
門戸解放の命を受ける。地味な母の血と、
短距離血統の父からはとても2400mは
意識できない。しかし、“黒船”と
名付けられたこの馬は、母方から
潜在的大海のスタミナを。父方からは
御しきれないほどの有り余るスピードを
受け継いでいた。
倭国ダービーに外国産馬枠が設けられた
とはいえ、ハードルは高かった。
GIホースかトライアル青葉賞で結果を
出した(1or2着)馬、NHKマイルCで連対した
馬にしか権利が与えられない。
どれだけ名前で門戸解放を訴えたとしても、
この条件をクリアーしなければ、
出走さえままならない。
クロフネは浦河…ではなく、京都でデビュー。
その巨体からはとても想像できないフワフワと
浮くようなフットワークを見せ、猛然と
追い込むもエイシンスペンサーを鼻差
捕らえられず2着惜敗。折り返しの新馬は
超のつく楽勝で2:00.7という2歳馬の
倭国レコードを計時。つづくエリカ賞も
レコード2:01.2で楽走。
2歳最終戦はラジオたんぱ杯。クロフネは
ここで、現代の倭国に外圧を跳ね返す力が
存在したことを知る。アグネスタキオンと
ジャングルポケットである。
2頭にひねられたクロフネではあったが、
大仕事が控える春までゆっくり静養に入る。
運命の春を迎えたクロフネはさらに充実。
白い幽玄とした馬体とマッチする
青いブリンカーを装着し、阪神競馬場に襲来。
まるで絶海を泳ぐ巨大なカジキのように、
悠然と仁川を駆け抜け、1:58.6。
とてもこの時期の3歳馬とは思えない、
驚異のタイムだった。
皐月賞前に58秒台をマークしたのは、
つい近年まではクロフネのみであった。
NHKマイルC。雄大なる足取りで1着となり、
ついに歴史の重い扉をこじ開けた。
ところが、本番倭国ダービーでは見せ場なく
5着敗退。重馬場がダメだったのか、
それとも距離が原因なのかは分からない。
しかし、夏を越し砂の海へ出航した時、
真の“黒船ショック”が訪れようとは、
誰も知る由がなかった。
天皇賞にアグネスデジタルが出走。
これにより出走枠がなくなり、
弾き出されてしまった。
このことがきっかけとなり、武蔵野Sへ出走。
白い衝撃―。
1:33.0。馬なりの9馬身差。
誰も目にしたこともない、
想像を絶する光景がそこにあった。
しかも初ダートで初の古馬相手で
これなのである。
翌年のJCダート馬イーグルカフェが
9馬身もちぎられてしまっていた。
クロフネの新たな航路は決定した。
目標地は遥かなる砂漠の向こうの競馬場だ。
さらなる白き黒い衝撃波が倭国を襲う。
第2回にして史上最高のメンバーが揃った
ジャパンCダート。
チリ出身の全米最強クラスのリドパレスが来日。
黄金世代の最強ダート馬で第1回の
覇者ウイングアロー。
連勝街道驀進中のミラクルオペラ。
フェブラリーS馬ノボトゥルー。
ハギノハイグレイド、オリオンザサンクスほか、
この時代を生きた全倭国のトップクラスの
ダート馬が府中に集結した。
独走だった。3コーナーから進出、4コーナー
先頭という無謀とも言える戦法。
それも全く関係がなかった。ノボトゥルーが
追い掛けるが、クロフネはさらに加速。
あとは一方的に突き放し、大楽勝。
掲示板には2:05.9という
この世のものとは思えないワールドレコードが
マークされていた。
国内外の強豪相手に傲慢な競馬で7馬身差。
ドバイワールドC優勝も間違いない。
誰もがそれを確信していた。
しかし、夢は波の花と消えてしまう。
屈腱炎。突然の引退―。
夕焼けの茜色の光を背に受けて、
世界制覇を夢見たあの日の記憶。
門戸解放の命を受けた白い使者は、
いつの日か自分だけの夢を見つけ、
舵取りを自ら始めていた。
今の今でも、ファンの目には見えてくる…
砂塵の向こうに、白い黒船の幻影が―。
ファンが黒船の微睡みから開放される時は、
その使者がやってくるのは、
いつの日になるのだろうか―。
(2010年出版『奇跡の名馬』掲載文転載)
※フォーエバーヤング出現の15年前の執筆文になります。 December 12, 2025
4RP
ダイワスカーレットのためにアグネスタキオンを系統確立
ミスプロを世界系統にしようと思ってるのにファピアノが親昇格してもうた
なんとかなるか https://t.co/7iZLe4aDbF December 12, 2025
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