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2025.12.09 19:00
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📝猫の病気2-8
猫の不整脈
不整脈とは、心臓のリズム(鼓動)が正常から外れてしまう状態のことです。
心臓は規則正しい電気信号で動いています。この流れに乱れが起きると、鼓動が速くなったり遅くなったり、抜ける(飛ぶともいいます)ように感じたりします。
猫の不整脈は、無症状で経過する軽いものから、命に関わる重度のものまで幅広く存在します。
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不整脈の種類
⇒ 心房性不整脈(心臓の上部で起きるリズムの乱れ)
⇒ 心室性不整脈(心臓の下部で起きる危険度の高い乱れ)
⇒ 伝導障害(電気信号がうまく伝わらない状態)
それぞれ特徴は異なりますが、共通して「心臓のポンプ機能に影響を与える可能性がある」という点が重要です。
特に肥大型心筋症の猫では不整脈が出やすく、突然の失神や、急変のリスクが高まることが知られています。
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症状
不整脈の症状は分かりにくいことがありますが、次のような変化が見られる場合があります。
● 元気がない、疲れやすい
● 呼吸が速い、浅い
● ふらつき、失神
● 食欲低下
● 不規則な脈拍(触れられる場合)
重度の不整脈では、血圧が低下し、急激なショック症状が起きることがあります。
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診断
不整脈は「診察室でたまたま見つかる」ことも多く、適切な検査で原因と種類を評価します。
心電図(ECG):リズムの乱れを特定
心臓超音波(エコー):基礎疾患(心臓の病気)の確認
血液検査:電解質異常(高カリウムなど)のチェック
血圧測定:家庭用の動物用血圧計もあり
猫ではストレスで心拍が速くなりやすいため、総合的な判断が大切です。
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治療
治療は、「不整脈そのものの種類」と「背景の病気」の2つを軸に考えられます。
心筋症が原因なら、その治療が優先
危険な心室性不整脈には抗不整脈薬を使用
徐脈(遅すぎる心拍)の場合は薬の調整を検討
電解質異常が原因なら、その是正が最優先
また、すべての不整脈が治療を必要とするわけではなく、「経過観察で問題ない」ケースもあります。
近隣に、動物循環器認定医の診察を受けられる施設があれば、精密検査を依頼されると安心です。
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不整脈は突然死の危険性もある怖い症状の一つですが、早めの気づきと管理によって、穏やかに過ごせる猫もたくさんいます。 December 12, 2025
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