今年のチャンピオンズCは、「完成度とポジションの差」がモロに出た一戦だった。3番人気ダブルハートボンドが道中は好位インでロスなく立ち回り、直線でウィルソンテソーロとの火花散る叩き合いをハナ差で制してゴールイン。牝馬の勝利はサンビスタ以来10年ぶりで、坂井瑠星はこのレース史上初の3連覇というエグい記録を積み上げた。

隊列としてはシックスペンスがそれなりに流しつつも、極端なハイペースではなく「前受け勢がギリ残れる」ライン。その中でダブルハートボンドは4角までずっと楽な手応えで追走していて、残り200からの“もうひと伸び”に、この馬の地力とダート1800mへのフィット感が全部詰まっていた印象。前走みやこSからの連勝はフロックではなく、「現状のダート路線でトップクラス」の証明になったと思う。

一方で、人気を集めたナルカミは早めにポジションを取りに行ったぶん、3〜4角で余力がなくなり13着大敗。展開的に極端な不利があったわけではなく、「地方JpnIでの支配力」と「中京ダ1800のG1」は別物だと突きつけられた格好。後方勢もセラフィックコール含めて届かずで、今年はとにかく“前でセーフティゾーンを確保できた馬”が上位を独占した。

ダブルハートボンドは牝馬でこのパフォーマンスなら、来年以降もダート女王どころか「砂の絶対軸」になっていきそう。フェブラリーSでマイルにシフトしても、今の完成度とレースセンスなら十分対応可能だろうし、ダート界の主役は完全に4歳世代＋坂井瑠星に移ったな…と感じさせる一戦だった。

#チャンピオンズカップ December 12, 2025

もう10回以上見てる。。
現地で見れなかったのが悔やまれる素晴らしいレースだった❗️🥹

【ジョッキーカメラ×レース映像】2025年チャンピオンズカップ ダブルハートボンド 坂井瑠星騎手 #shorts ｜JRA公式 https://t.co/FLejKKuTW3 @YouTubeより December 12, 2025