まんが倭国昔ばなし アニメ
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2025.12.10 22:00
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#まんが倭国昔ばなしホラー回
『牛鬼淵』
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むかしむかし、伊勢の山奥に『牛鬼淵』という深い水場があって、そこには顔が牛、体が鬼の『牛鬼』という恐ろしい者が棲んでいる、という言い伝えがあった
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そんな山に入ってきた木こりが2人いた
彼らは小屋に寝泊まりして木を切り出すのが仕事だった
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何日か経ったある夜
2人は小屋で囲炉裏を囲んでくつろいでいた
年寄りの方が念入りにノコギリを手入れする中、若い方はそれを肴に酒を飲んでいた
「そんなにギコギコやってねぇで、とっつぁんも酒飲んだらどうだ?」
「馬鹿言え 手入れを怠ったらいけねぇ 山の神様にバチが当たる
山は人が知らねぇ恐ろしいもんがいっぱいある だからいつでも気を抜いたらいけねぇんだ」
「へー、そうかいそうかい」
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やがて夜が更けてきて、若い方はうつらうつら、年寄りの方は相変わらずノコギリの手入れをギコギコやっていた時の事、、
「だ、誰じゃ、、?」
年寄りの方が気配を感じて顔を上げる
すると、戸口のむしろの間からほおっかむりをした男が中を覗いていた
「なにしとるんじゃ?」
「、、、ノコギリの手入れをしとるんじゃ 硬い木を毎日切らんといかんからな」
「ほぅ ではその のこぎりは きをきるんじゃな?」
「そ、そうともよ、、」
すると、その者は一瞬嬉しそうな顔になり、むしろを手で押し除けた
それを見た年寄りの方は話を続けた
「だ、だがな これ見ろ
このギザ刃の最後のところについておる32枚目の刃
これは鬼刃といって、鬼が出てきたら轢きコロすんじゃよ 見せたろか?」
、、、、、すぅ、、、
年寄りがそう言うと、男は何も言わずむしろを下ろして闇の中に消えていった
2人は不思議な顔をしてしばらくむしろを見つめていた
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「、、、こんな時間にしかもこんな山奥に妙な男だな、、、
まさかあれは牛鬼では、、、!?」
目を見開く年寄りだったが若い方が笑い飛ばした
「あははは、あれは人間だっただろ」
「、、、確かにそうだな 牛鬼は顔は牛だと言うしな 人に化けるというのは聞いたことがない
わしが聞いた牛鬼は、昼間にやってきて人の影を舐めるらしい
舐められた人間は高熱が出て、やがて黒焦げになって4ぬらしい」
「へぇ~、そんな恐ろしいもんほんとにいるのかねぇ~」
その夜はそのまま更けて行った
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次の日も2人は朝早くから木こりに励み、夜になった
この夜も、若い方は酒を飲み、年寄りの方はノコギリの手入れをしていた
すると、
「だ、誰じゃ、、、?」
年寄りの方が顔を上げると、また戸口のむしろが開いて、昨夜の男が顔を出した
「なにしとるんじゃ?」
「、、、ノ、ノコギリの手入れをしとるんじゃ 硬い木を毎日切らんといかんからな、、」
「ほぅ ではその のこぎりは きをきるんじゃな?」
「そ、そうともよ、、」
それを聞いて男はまた一瞬嬉しそうな顔になり、むしろを手で押し除ける
年寄りは慌てて言う
「だ、だがな これ見ろ
このギザ刃の最後のところについておる32枚目の刃
これは鬼刃といって、鬼が出てきたら轢きコロすのよ 見せたろか?」
、、、、、すぅ、、、
すると、また男は何も言わずむしろを下ろして昨夜と同じように闇の中に消えていった
2人は気味が悪くなり背筋に冷たいものが伝うのだった
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次の朝も、朝から仕事に精を出す2人
古くて硬い木が邪魔をして作業が捗らなかったので、それに楔を打って切る事にした
だが、若い方が力一杯ノコギリを引くと、パキン、、、と刃が折れてしまった
それは一番端、、、、鬼刃だった
「しまった、、、、、」
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このままでは作業にならないという事で、年寄りは一旦山を降りてノコギリを直してくる事にした
胸騒ぎがしたので、「お前も山を降りないか?」と誘ったが、若い方はせせら笑ってそれを突っぱねた
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そしてその夜、いつもの山小屋で若い方の木こりは1人、いつもより早く酒を飲んでくつろいでいた
すると、
、、、、、ざざ、、
むしろが開いてゆうべのほおっかむりの男が顔を出した
「なにしとるんじゃ?
きょうはひとりか? どうしたんじゃ?」
「と、とっつぁんはノコギリの刃が折れてしもうたから村まで直しに行ってるんだ」
一瞬空気が止まった
ざざざ、、、、、
男がむしろを大きく開いた そして顔をにゅっと突き出す
「こんやはないんじゃな? おにをひきころすおにばはないんじゃな?」
その表情は嬉しそうだった
そして歩み出て小屋の中に入ってきた男の頭にはツノが生え顔は牛のようだった
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「うわうわうわうわ、、、、!!」
若い木こりは這うように小屋から抜け出し必死で走った
逃げた先は黒い淵だった
そこへじゃぶじゃぶ入り奥へ進もうとするが、後ろから大きな身体にのしかかられて、そのままずぶずぶと沈んでいった
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次の日、年寄りが村から戻り、小屋に着こうとすると、途中の淵の岸辺に何かが引っ掛かっているのが目に入った
それは若い木こりの着物だった
「あぁあ、、、、」
全てを察した年寄りは嘆く他なかった
顔が牛、体が鬼の牛鬼は確かにいた
月の明るい晩には淵を抜け出して獲物を探して這いずり回るということだ
伊勢のうんと山奥での話、、、、、
おわり
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、、、、これもド級に恐ろしい話、、、
言葉を交わせる異形って無敵なのでは?!と思ってしまう、、、
牛鬼というとゲゲゲの鬼太郎でも激強妖怪として出てくるけどまんが倭国昔ばなしでも強者ぶりを発揮している、、、
この話もまんが倭国昔ばなしホラー回の代表格的な話ではないだろうか、、、、 December 12, 2025
28RP
《浦島太郎》
助けたカメに連れられて、太郎は竜宮城で夢のような日々を過ごします。
でも村へ戻ると、家も家族もいない。
自分だけが、別の時間を生きてしまったようでした。
思わず玉手箱を開けると、白い煙がふわり💨
このお話、実はどう読むかが人によってぜんぜん違う。
・現実逃避の代償として読む人
・「帰る場所」の大切さを感じる人
・時間という残酷さを描いた物語と見る人
・乙姫の優しさの象徴と捉える人
有名なお話ほど、解釈はひとつじゃない。
だからこそ、語り継がれてきたのかもしれません。あなたは、この結末をどう読みますか?
#まんが倭国昔ばなし December 12, 2025
3RP
『かもとり権兵衛』
むかし、かも取りの権兵衛という男がいた。
毎日1羽ずつとるのが面倒で、
「一度で百羽とれねえか」と“楽な道”を思いつく。
ある寒い朝、池には眠ったカモがぎっしり。
しめしめと縄をかけ、数えてみれば九十九羽。
——ここまでは順調。
でも昔ばなしは、欲をかくと物語が転び出す。
#まんが倭国昔ばなし December 12, 2025
2RP
『まんが倭国昔ばなし』公式YouTubeチャンネルが「大勢に見つかる」
すでにアニメ本編を約70本無料公開中。チャンネル登録者数は数時間で450倍以上に
https://t.co/IK3c1UYcpu
視聴困難だったリメイク前の『さるかに合戦』や、屈指のトラウマエピソード『キジも鳴かずば』などが公開されています。 https://t.co/1P3WN2IFGv December 12, 2025
1RP
#まんが倭国昔ばなしホラー回
『吉作落とし』
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むかしむかし、原生林が広がるそそり立つ山の麓の里に、吉作という若者が住んでいた
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吉作は身寄りのない独り者だったが、身も心もたくましい山の男に成長して、山の岩壁に群生する希少なキノコの岩茸を採って生活していた
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ある秋の日、いつものように山に入る吉作だったが、普段登っている岩壁より深い所へ行ってみる事にした
頂上まで登り松の根に縄を結びそこから絶壁を少しずつ降りる
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未開の場所だったので予想通り沢山の岩茸を発見
夢中になって採集する
すぐに腰のカゴは満杯になったので心が躍る吉作
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ふと見ると、すぐ下に人1人分立つ事が出来る棚がある
吉作は大きく背を伸ばして棚に降り立つ
そして上の松の根から垂れる縄を離す
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常に縄で体重を支えていないといけない片手が解放されて楽になる
この棚に腰を下ろしてしばらく休憩しようと決める
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空でトンビが旋回して鳴いている
のどかな時間が流れる
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さて、そろそろ作業を再開するか、と見上げると、あったはずの縄が吉作の手の届かない上方に行ってしまっていた
今まで吉作の体重で沈んでいた縄は、手を離した事で上がってしまったのだった
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上に見えている縄まで、絶壁を掴んで上がろうにも岩肌は脆く、ボロボロと崩れる
唯一持っていた岩茸を採る為の竹ヘラもすぐに壊れる
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吉作は、上る事も下りる事も出来ない人1人が立てるだけの小さな棚に取り残される事となる
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もう助けを呼ぶ以外に吉作に出来る事はない
「おーーーい!助けてくれぇぇーーー!!!」
遥か下には原生林が広がっている
この声に気づく者がいるとすれば、峠を行く旅人くらいだった
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「おーーーい!誰かぁぁーーー!!!」
だが、吉作の声は深い緑に溶けるだけだった
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秋は日が落ちるのが早く、すぐに辺りを夜の闇が包んだ
吉作は、寒さと空腹と恐ろしさに必死で耐えながら岩肌を伝う夜露を吸ってしのいだ
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次の日も朝から何度も何度も叫んだ
「おーーーい!おーーーい!おーーーい!」
だが、声は秋晴れの空に吸い込まれるだけだった
2日経ち、3日経った
「おーー、、い!おーー、、い!」
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声が峠を行く旅人の耳に届いた時があった
だがいくつもの岸壁に跳ね返って旅人の元に来る頃には、その声は化け物の叫びになっていた
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「●●山から化け物の声がするそうだ」
「何でもその化け物は人を取って喰うそうだ」
噂が噂を呼んで、峠を通るものはいなくなった
里にもその話が伝わったが、独り身の吉作とこの化け物の噂を結びつけて考える者はいなかった
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何日経ったのか、、、
夕暮れ
岩壁の棚に取り残された吉作の意識はほとんどなくなっていた
それでも落ちなかったのは、岩茸採りの仕事で身体が岩壁を覚えていたからだろう
トンビが旋回していたがその鳴き声を聞いてものどかな雰囲気は微塵もなかった
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「おれも鳥のように飛べないものかな、、、」
吉作は何とか立ち上がると宙に身を踊らせた
涙を流して落ちていく吉作の身体は燃えるような紅葉の秋の山に消えていった、、、
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つづら越えの峠道に旅人達が行き来をするようになったのは秋の終わり頃だった
ほんの少しの気の緩みが命取りになる
その後、吉作の悲劇を知った人々は、その絶壁の岩場を『吉作落とし』と名付け、山に登る時の戒めにしたという、、、、
おわり
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オバケも出なければサイコな人も出てこない、、、それなのにこんなに恐ろしい話がほかにあるだろうか、、?
これを教訓話と片付けるにはあまりにも吉作が可哀想すぎる、、、
助けを呼ぶ常田富士男さんの獣の咆哮をバックに淡々とナレーションを進める市原悦子さんのコントラストに胸が張り裂けそうになる
この話は間違いなく、まんが倭国昔ばなしのキングオブ鬱回といえよう、、、、、 December 12, 2025
唐沢なをき先生が言ってるのは三湖伝説の八郎太郎(『まんが倭国昔ばなし』では「八郎潟の八郎」)。
これを見て「『龍の子太郎』では?」と思う人がいるのは、松谷みよ子先生が『龍の子太郎』にいろんな昔話の要素を入れ込んだから。 https://t.co/CIVlkx5LHC December 12, 2025
先日から #まんが倭国昔ばなし を好きな時に好きなだけ観ることができて有難い🙏🏻
倭国の昔話って「決して見てはなりませぬ•開けてはなりませぬ•語るなかれ」の話が多い(外国はどうなのかな?)例:浦島太郎/鶴の恩返し/雪女/など多数。いろんな解釈があるのだろうけど考えさせられる🤔 December 12, 2025
HEY‼️マイキッズ‼️
かなえ先生の布団買ったから、今、この瞬間から、節約生活じゃ‼️東映特撮ファンクラブは、一旦解約❗️😭(宇宙刑事シリーズの反響次第で戻す気満々😫)
Disney+も解約‼️😭
かなキル2,200円プランは継続‼️😭
YouTubeで、まんが倭国昔ばなしを観ろ‼️
https://t.co/5XphpuB47A December 12, 2025
『まんが倭国昔ばなし』怖い話、鬱な話が話題になるのすごくわかる。俺も好き。山に入って獲った岩魚(だったか)を仲間より多く食べてしまって龍になっちゃった男の話、タイトルなんだっけね。 December 12, 2025
私の幼少期のトラウマ話が公式に配信されているではないか
今観ても結構怖いんですけど
【まんが倭国昔ばなし】三枚のお札 https://t.co/v3Of4zn9XF @YouTubeより December 12, 2025
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