《今夜、世界からこの恋が消えても》鑑賞。事故に合い前向性健忘症がある少女日野真織／福本莉子と偶然付き合う事になった神谷透／道枝駿佑。必死に隠していた真織だが初デートで眠ってしまい透に全て話してしまう。しかし透は日記に書かなければ明日の君には伝わらないとそのままでいる事を提案する。
　ずっとずっと幸せそうな二人を見ていられると思った親友の泉だが余りにも残酷な運命が二人を襲う。そして泉と透の姉は辛すぎる選択を選ぶのだが⋯。
　福本莉子さんの毎朝絶望しそれでも懸命に皆に笑顔を作り、幸せが溢れ過ぎて三番目は守れないと嘆く真織が本当に美しく儚く可憐で正にこの役にぴったりで、道枝駿佑さんのただただ真織の幸せだけを願ってなまない無償の愛の体現が素晴らしかった。
　実際にこの障害の女性のドキュメンタリーを見た事がある為か開始すぐに没入してしまい何故手書きだった真織の日記がノートPCに変わったのかの真実、そして泉が付箋を剥がす場面は泪が止まらなかった。
　2023年ヨルシカのライブに行った際余りにも切ないメロディと歌詞とMVで泣いた《左右盲》が流れて主題歌も合わせて一本の映画だと感じる凄まじいシンクロ率に胸が押し潰される。
　二人の親友泉役を古川琴音。透の姉早苗を松本穂香。父親を萩原聖人。野間口徹と水野真紀が真織の両親を演じる。《君の膵臓をたべたい》月川翔と《明け方の若者たち》の松本花奈が共同脚本。《夏への扉》の三木孝浩監督。
#今夜世界からこの恋が消えても December 12, 2025