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2025.12.03 07:00
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日経の「エッセンシャルワーカーへの転職わずか1割」という記事、衝撃的な数字が並んでいる。
2040年には470万人不足で、必要な人員の8割しか賄えない。事務職や生産職から介護、建設、運輸への転職は13%しかない。なぜか。答えは単純で、賃金が1割低いから。
この問題、実は採用市場で毎日見ている。スタートアップのCTOやCOOを探すより、介護施設の施設長や物流の現場リーダーを探す方が難しい。
理由は3つある。
まず、そもそも母集団が少ない。エッセンシャル職は職種内での転職が35%で、外から入ってこない。完全に閉じた労働市場になっている。
次に、キャリアパスが見えない。IT業界なら「エンジニアからCTO」という道筋が見える。でも介護や運輸で「10年後、自分はどうなっているか」を描ける人は少ない。
そして決定的なのが、生産性向上の手段がない。IT企業は生産性を上げてバリュエーションを上げ、報酬を上げられる。でもエッセンシャル職は時間単価の構造から抜け出せない。
記事で紹介されていた「アドバンスト・エッセンシャルワーカー」という概念は面白い。デジタル機器や介護ロボットを使いこなせる人材。でもこれ、本質的には「高度IT人材」と何が違うのか。
結局、エッセンシャル職の課題は「人材不足」ではなく「ビジネスモデルの限界」だと思う。
国際興業のバス運転手募集、充足率4割。でも給与を2倍にすれば埋まるはず。できないのは、運賃を2倍にできないから。給食事業も同じ。自治体が発注価格を上げられない。
つまり、エッセンシャルサービスの「適正価格」を社会が受け入れていない。
ここで思うのは、スタートアップの出番があるということ。
介護×テックで生産性を3割以上に高める。物流×AIで人手を半分にする。建設×ロボで工期を短縮する。こういう挑戦をしている起業家はいるけど、まだまだ足りない。
そしてもう1つ。エッセンシャル職への転職を「キャリアダウン」と見る価値観を変える必要がある。
大手メーカーから介護施設に転職した佐藤さんのような人が、もっと評価されるべき。「社会インフラを支える仕事」は、本来最も尊い。
ただ現実問題として、住宅ローンを抱えた40代が、月給を1割下げて転職するのは難しい。
だからこそ、政府の役割が重要になる。骨太の方針に「処遇改善」と書くだけじゃ何も変わらない。予算を付けて、実際に賃金を上げる施策が必要。
あるいは、税制優遇でエッセンシャル職への転職を促すとか。リスキリング支援金を手厚くするとか。具体策はいくらでもある。
最後に、採用支援をしている立場から言えること。
エッセンシャル職の採用難は、今後10年で確実に悪化する。2040年の話じゃない。もう始まっている。
企業は今から、生産性向上とDX投資を本気でやらないと、事業継続できなくなる。
そして個人も、キャリアの選択肢として「エッセンシャル職×専門性」という道を考えてみてもいいと思う。需要が確実にあり、AIに代替されにくく、社会貢献度が高い。
これから価値が上がる仕事は、意外とそこにあるかもしれない。 December 12, 2025
>経営層がITをコストとみなしROIが見えにくいDX推進を忌避していることなどから、IT人材不足やDX推進の遅れが生じている
👆この状況はもどかしい…
マクニカ、社内DX立ち上げの知見を生かした企業向け支援プログラム「Digital Execution Factory」を提供 - クラウド Watch https://t.co/5tSG5CLccK December 12, 2025
#狐の長文POST #ルールが変わった世界の歩き方 #働き方
連載『ルールが変わった世界の歩き方』
第4話:
リストラは「若者への招待状」だ。間もなく訪れる「空席ラッシュ」の正体。
絶望の先に、何が見えますか?
水曜日。週の真ん中。
ここまで3日間、かなり暗い話をしてきました。
第1話:ルールが変わったことに気づいていない人が多い
第2話:間違ったルールで努力すると、ハムスターホイールを回すことになる
第3話:「順番待ちの整理券」は発行停止。黒字リストラが加速している
「じゃあ、もう希望はないのか?」
そう思った人もいるかもしれません。
答えは「NO」です。
今日は、視点を180度変えます。
絶望の裏側に隠れている「希望」の話をしましょう。
【「整理券がない」ということは?】
第3話で、こう書きました。
「順番待ちの整理券」は、もう発行停止になっている。
これを聞いて、絶望しましたか?
でも、ちょっと待ってください。
「整理券がない」ということは、「待たなくていい」ということでもある。
考えてみてください。
昔の「スタンプカード型」のゲームでは、椅子に座るために10年、20年と待つ必要がありました。先輩が引退するまで、自分の番は来ない。どれだけ能力があっても、順番を飛ばすことは許されない。
でも今は違います。
実力があれば、1年目でも椅子に座れる時代になった。
これは、絶望ではなくチャンスです。
【今、何が起きているのか】
倭国の労働市場で、3つの大きな変化が同時に起きています。
変化①:上の世代が大量退場している
昨日お話しした「黒字リストラ」。あれは、45歳以上の中高年層が大量に会社を去っているということです。
でも、それだけではありません。
2025年、「団塊の世代」(1947〜1949年生まれ)が全員75歳以上になります。
約800万人が後期高齢者になる。経営者として、シニア雇用として働き続けてきた人たちが、いよいよ第一線から退く。
2025年には、労働者が約580万人不足すると見込まれています。
これは「人手不足」という問題であると同時に、「椅子が大量に空く」ということでもあります。
変化②:新しい椅子が次々と生まれている
DX(デジタルトランスフォーメーション)という言葉を聞いたことがありますか?
企業がデジタル技術を活用して、ビジネスを変革すること。今、あらゆる企業がDXに取り組んでいます。
そして、DXを推進できる人材が圧倒的に足りていない。
経済産業省の試算によると、2030年には最大で約79万人のIT人材が不足するとされています。AI関連だけでも、2030年には最大14.5万人の人材不足が予測されています。
IPAの調査では、倭国企業の85.1%が「DXを推進する人材が不足している」と回答しています。
これは何を意味するか?
「新しい椅子」が大量に生まれているのに、座れる人がいない。
データサイエンティスト、AIエンジニア、ビジネスアーキテクト、プロダクトマネージャー…。
10年前には存在しなかった椅子が、今、続々と生まれています。
変化③:転職市場が「売り手市場」になっている
2024年の転職者数は331万人。3年連続で増加しています。
転職後に年収が上がった人は約4割。2019年と比較すると、転職による年収は平均で上昇傾向にあります。
特に注目すべきは、40代〜50代の転職が活発化していること。
かつて「35歳転職限界説」と言われていましたが、今やそれは過去の話。40代男性の転職では、年収増加額が最も高いというデータもあります。
IT/通信業界の転職求人倍率は6.3倍。人材サービスは7.41倍。
1人の求職者に対して、6〜7社が「うちに来てほしい」と手を挙げている状態です。
【「空席ラッシュ」の正体】
この3つの変化をまとめると、こうなります。
変化何が起きているか椅子への影響上の世代の退場黒字リストラ、定年退職既存の椅子が空く新しい仕事の誕生DX、AI、新規事業新しい椅子が生まれる転職市場の活況売り手市場、年収上昇椅子の奪い合いが激化
今、倭国の職場では「空席ラッシュ」が起きているのです。
椅子が空いている。新しい椅子も生まれている。でも、座れる人が足りない。
これは、「椅子取りゲーム」に参加する覚悟がある人にとって、かつてないほどのボーナスタイムです。
なぜ「若者」にチャンスなのか
「でも、経験がないと椅子には座れないんじゃ?」
そう思うかもしれません。
確かに、昔はそうでした。10年の経験がないと課長になれない。20年の経験がないと部長になれない。
でも今は違います。
90年代までは課長昇格は40代が中心でした。しかし、ここ10年で倭国企業の多くは「組織の若返り」に舵を切り、管理職昇格は30代が中心になっています。
サイバーエージェントでは、「若手の成長は『抜擢』から始まる」という考え方で、20代のマネージャーが数多く活躍しています。
年功序列が崩壊したことで、「年齢」という足かせが外れた。
実力さえあれば、何歳でも椅子に座れる時代になったのです。
【「DXの椅子」は、ほぼ空席】
特に注目すべきは、DX関連の椅子です。
なぜか?
ほとんどの中高年が、この椅子に座れないからです。
倭国では、7割以上のエンジニアがベンダー企業(IT企業)に在籍しています。多くの企業は、長年システム開発を外部に丸投げしてきました。
その結果、社内にIT人材がほとんどいない。DXを推進したくても、できる人がいない。
だから、外から採用するしかない。年齢は関係ない。できる人なら誰でも欲しい。
これが、今の企業の本音です。
「デジタルスキル」を持っているだけで、椅子に座れる確率が格段に上がる。
20代でも、30代でも、40代でも。
【注意点がある】
ここで一つ、重要な注意点をお伝えします。
残念ながら、多くの人がSEと聞いて思い浮かべる「プログラマー」の椅子はありません。
AIの台頭によって、「コードを書く」という作業そのものが自動化されつつあるからです。
生成AIを上手く使えば、ある程度のコードは誰でも書ける時代になりました。単純にプログラムを書くだけの仕事は、今後どんどん減っていきます。
では、どんなDX人材が求められているのか?
課題を発見し、解決策を設計できる人(ビジネスアーキテクト)
データから意味を読み取り、意思決定につなげられる人(データサイエンティスト)
プロジェクト全体を推進できる人(プロダクトマネージャー)
AIを使いこなして業務を変革できる人
つまり、「作る人」ではなく、「使える人」「作らせる人」が不足しているのです。
デジタルスキルを身につけるなら、「プログラミングを学ぶ」ではなく、「デジタルを使ってビジネス課題を解決する力」を意識してください。
「特等席」に座るための条件
ここで、重要なことをお伝えします。
空席があっても、誰でも座れるわけではない。
「椅子取りゲーム」のルールを思い出してください。椅子には「座れる人の条件」が決まっています。
では、今の「空席」に座るために必要な条件は何か?
条件①:椅子を見つける力
まず、どこに椅子があるかを知る必要があります。
社内公募、昇格試験、新規プロジェクト、転職市場…。椅子は様々な場所にあります。
「順番待ち」をしている人は、椅子を探しません。だから、空いている椅子があっても気づかない。
椅子を見つける力。これが第一の条件です。
条件②:椅子に座る資格
次に、その椅子に座れるスキルや経験が必要です。
DXの椅子なら、デジタルスキル。マネジメントの椅子なら、リーダーシップ経験。専門職の椅子なら、専門知識。
スタンプ(勤続年数)ではなく、椅子に座るための能力が求められます。
条件③:手を挙げる勇気
最後に、「この椅子に座りたい」と宣言する勇気が必要です。
倭国人は、手を挙げることが苦手です。「出る杭は打たれる」という文化がある。
でも、椅子取りゲームでは、手を挙げた人だけが椅子に座れます。
待っていても、誰も椅子を持ってきてはくれません。
ボーナスタイムは、いつまで続くか?
ここで、少し厳しい話をします。
この「空席ラッシュ」は、永遠には続きません。
今は、ルールの移行期です。「スタンプカード型」から「椅子取りゲーム型」へ、倭国企業が変わろうとしている過渡期。
この混乱期だからこそ、椅子が大量に空いている。
でも、数年後には状況が変わります。
DX人材の育成が進み、競争が激化する
新しいルールに適応した若い世代が増える
空いていた椅子が、埋まっていく
今が、最もチャンスがある時期なのです。
視点を変えれば、世界が変わる
ここまでの話を、もう一度整理しましょう。
【絶望の視点】
年功序列が崩壊した → 待っていても報われない
黒字リストラが増えている → いつ切られるかわからない
終身雇用は終わった → 会社に守ってもらえない
【希望の視点】
年功序列が崩壊した → 年齢に関係なく昇進できる
黒字リストラが増えている → 椅子が大量に空いている
終身雇用は終わった → 実力次第でどこでも働ける
同じ現象でも、視点を変えれば意味が変わる。
絶望と希望は、コインの裏表なのです。
今日のまとめ
「整理券がない」=「待たなくていい」:実力があれば、今すぐ椅子に座れる
3つの変化:上の世代の退場、新しい椅子の誕生、転職市場の活況
空席ラッシュ:椅子が空いている、でも座れる人が足りない
DXの椅子:デジタルスキルがあれば、年齢関係なく座れる
ボーナスタイム:今が最もチャンスがある時期
明日への問いかけ
「チャンスがあるのはわかった。でも、具体的に何をすればいいの?」
そう思っている人も多いでしょう。
明日は、いよいよ「攻略法」の話をします。
会社の中で椅子を取るための具体的な戦略。
スタンプカードを捨てて、椅子を奪いに行く方法。
明日から使える、実践的なアクションプランをお伝えします。
次回予告: 「スタンプカードを捨てよ、椅子を奪え。会社の中で勝ち上がる『生存戦略』。」
希望を知った。次は、行動だ。
この記事を読んで「自分にもチャンスがあるかも」と思えた方へ。その直感は正しいです。明日の記事で、そのチャンスをつかむための具体的な方法をお伝えします。 December 12, 2025
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