先日の戸谷さん(@tomonoritotani )のダークマターに関する研究が、研究者だけではなく、一般の方々の間でも大きく盛り上がったのは驚きでした。

戸谷さんの論文で報告された暗黒物質（より正確にはWIMP）の消滅散乱断面積（暗黒物質どうしがどれくらいの頻度で衝突するか、反応の起こりやすさ）の値が、従来報告されている値よりも大きかったため、その理由を説明するためのシナリオを村山さん（@sleptogenesis）が論文で書いたとのこと（https://t.co/6zhFX3G8WN）。「共鳴消滅」という特別な対消滅を考えると、戸谷さんの論文の結果で報告されている値を説明できるという話みたいです。

今回のケース、「1本の論文が出ると、すぐさまさそれに関連した論文が出る」という、まさに研究がリアルタイムで進んでいく様子を皆様にも感じて頂けるのではないでしょうか？

ちなみに、私の研究分野だとEDGESによる「21cm吸収線（らしきもの）」が報告された時（https://t.co/y2qESJkZL7）に、従来の宇宙論や天体物理学では説明のつかない結果だったために、連日、非標準的なな宇宙論や天体物理学のシナリオの論文が発表されていました。 December 12, 2025