ジークフリート トレンド
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2025.12.01 13:00
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【カルデア広報局より】
Fate/Grand Order 10周年、その感謝を込めて。
兵庫×ジークフリート&クリームヒルト
「月が、綺麗だな」
「な、なによ!?どういう意味よ!?」
見つけた星は、きっとあなたを照らし続ける。
https://t.co/AVGx6CsMqP
#FGO #FGO10周年
(OVER THE SAME SKY 91/94) https://t.co/Sa1KQUhNGX December 12, 2025
5RP
【告知】
12月27日と28日に東京ビッグサイトで開催されますグラブルフェス2025にオフィシャルキャストのジークフリートさん役で出演いたします!
会場で騎空士のみんなに会えるのが、今から楽しみです!!!!!
四騎士そろってお待ちしてます!
❄️🐶🔥🐉
#グラブル #グラフェス2025 #四騎士 https://t.co/FyNR7XGLYh December 12, 2025
創作小説
タイトル未定
第一話 陽だまりに降りた銀の剣
セフィラ大陸。 その広大な大地を二分するのは、厳格な騎士の誉れを重んじる北の盟主《アルデル連邦》と、豊かな生命と自由を謳歌する南方の文化圏の国々である。
エリスの故郷《ヴィストリア》は、その境界線に位置する辺境の小国だ。
晩春のリーヴェ村は、豊かな緑と土の匂いに満ちていた。ヴィストリアの北の辺境、アルデル連邦との国境沿いに位置するこの宿場村は、交易路の要衝として、旅人の熱気と、近くの森から運ばれる生命のざわめきで常に微かに満たされている。
エリスはリーヴェ村の宿屋「陽だまり亭」の看板娘だった。春分の日生まれの彼女にとって、朝露に濡れる森へ入るのは、幼少期から続くいつもの日課だ。
腰に革の小さな籠を提げ、裏手の木戸から森へと続く細い小道を踏み分ける。宿屋で使う新鮮な山菜と、母マーサが薬草酒に使うための『翠の葉』を採るためだった。
足取りは慣れて軽快で、ゆるく揺れるライトブラウンの髪が、木漏れ日を反射してきらめいた。
「もうすぐお父さんの好きなパンが焼ける時間だし、急がないとね」
エリスは鼻歌を歌いながら、深く呼吸をした。土と草、そしてまだ冷たい朝の空気が混ざり合った匂いが、彼女の健康的な肺を満たす。
ふと、踏み分けた茂みの奥深くから、乾いた金属がぶつかるような音が、規則正しく響いてきた。
キン……コン……キン……
誰かが石を叩いているようでもあり、あるいは剣を振っているようでもあった。
「あら、誰か木を切ってるのかな? それにしては静かすぎるし…」
エリスは首を傾げた。村の木こりがこんな奥まで入ることは珍しい。この辺りは国境も近いため、村人はあまり踏み込まない。
彼女は警戒心を抱きながらも、薬草の生えている場所が近いことを思い出し、用心深く音のする方へ、忍び足で近づいた。
その瞬間、静かな森のざわめきが、下卑た人間の怒号へと一瞬で変わった。
「ぐへへ!てめえ、女一人か! 運がいいじゃねえか、今日は!」
ぞろぞろと木陰から現れたのは、三人の野盗らしき男たちだった。三人は粗末な革鎧を纏い、錆びた剣や斧を携えている。彼らの顔つきは飢えた獣のように下卑ており、獲物を見つけた喜びで口角が歪んでいた。
「ちょっと、何するの!」
エリスはとっさに籠を胸に抱き、その場に縫い付けられたように一歩退がった。彼女の手には、山菜を切るための五寸ほどの小さなナイフしか抵抗の術はなかった。
「何って、決まってんだろ! 久しぶりに可愛い獲物だ!」
リーダー格らしき野盗が、唾を飛ばしながら下卑た笑みを浮かべ、ゆっくりと距離を詰めてくる。
逃げようと後ろを振り返るが、すでに二人の野盗に道は塞がれていた。
ヴィストリアの太陽の下で、屈託なく生きてきたエリスだったが、この時ばかりは笑顔は恐怖に凍り付き、心臓は激しく、まるで破裂しそうに打ち鳴った。
「くっ……!」
エリスが覚悟を決め、震える手に持つナイフを構えようとした、まさにその刹那だった。
ヒュッ、という空気を切り裂く、乾いた音が響いた。
それは剣が風を切る音ではなく、何かが異常な速さで飛来し、目標を捉えた音だった。
野盗の一人が、突然胸元を押さえ、そのまま大量の血を吐きながら、呻き声一つ上げずに地面に倒れ込んだ。彼の傍らに、小さな石ころが転がっている。正確無比に急所を打ち抜かれたのだ。
残りの二人も、何が起こったのか理解できず、立ちすくんだ。
「だ、誰だ! てめえ、どこにいやがる!」
二人が悲鳴のように叫び、声のした方向――エリスの後方の、森の奥へと武器を向けた。恐怖が彼らの獣めいた顔に色濃く滲んでいる。
茂みが分かたれ、一人の男が現れた。
その男は、全身を埃と土で薄汚れた白い外套に包み、肌は雪を思わせるほど青白く、まるで季節はずれの冬の亡霊のようだった。背には厳重に鞘に収められた、白銀の装飾が施された長剣を背負っている。
彼の青みがかった、冬の湖面のような静かで透き通った瞳は、感情を一切映さず、眼前の野盗たちを見定めている。
彼は手にした片手剣を、まるで風景の一部であるかのように、静かに構えていた。
ジークフリート・エーベルハルト。
アルデルの地で「白銀の騎士」として名を馳せた、放浪の剣士だった。
彼の存在は、南方の豊かな森の光さえも吸い込み、周囲の温度を一瞬で数度下げたかのように感じられた。
「即刻、剣を捨てて立ち去れ」
声は低く平坦だった。怒りも、憐憫も、焦りも、正義感さえも含まれていない。ただ氷のように冷たい警告。剣を抜く前の、最後の警告。
野盗たちは、その静かな殺気に怯んだが、多勢に無勢。そして、何よりも剣士の「冷たさ」に逆上した。
「ふざけやがって! 殺してやる!」
残った二人が同時に怒号を上げ、錆びた剣と斧を振りかざして、ジークフリートに向かって飛びかかった。 December 12, 2025
創作小説
タイトル募集中
第二話 白銀の騎士
エリスの視界は、瞬時に動く白い外套に奪われた。
ジークフリートは、一歩も動かなかった。彼の足は、地面に根を張ったように微動だにしない。ただ、彼の剣だけが、信じられないほどの速度と精度で宙を舞った。それは華美な舞いではなく、徹底的に研ぎ澄まされ、効率のみを追求した、氷のような軌跡だった。
キン、という短い金属音。
野盗の一人が持つ剣の切っ先が、正確に弾き飛ばされ、地面に深く突き刺さる。その衝撃で、男の手首は痺れ、剣を手放した。
そしてもう一人の野盗の首筋に、冷たい鋼の剣先が、皮膚を破らないギリギリの精度で当てられていた。
「動くな。次に動けば、血を流す。私が警告したのは、一度だけです」
ジークフリートは、その場を完全に制圧すると、ゆっくりと剣を鞘に収めた。
彼の動作は一分の無駄もなく、戦闘の終わりは、まるで儀式の終わりのように静かで厳粛だった。
命を拾った野盗たちは、もはや戦う気力もなく、倒れた仲間を置き去りにして、這うように森の奥へと逃げていった。
彼は逃げていく野盗を一瞥もせず、まるで当然の任務を終えたかのように、静かにエリスの方へと視線を向けた。
「あなたは無事か」
彼の声は、戦闘前と変わらず、淡々としていた。
だが、エリスの心は、激しく脈打っていた。恐怖は既に消え去り、代わりに圧倒的に美しい光景を見た後のような、震える興奮と、言葉にできない感動で満たされていた。
彼女の目に映るのは、ただ一人の人間ではなかった。
冷徹でありながら、命を奪うことを躊躇った鋼の優しさ。
凍えるような孤独を背負いながら、彼女を守り抜いた絶対的な規律。
彼の白銀の瞳の奥には、彼自身の言葉とは裏腹に、誰かを守りたいという純粋な炎が、蒼く静かに燃えているように見えた。
ジークフリートの白い外套は、朝の森の木漏れ日を浴びて、どこか神々しく、彼自身が、北方の地で語られる、氷の城壁に閉じ込められた孤高の英雄そのものであるように感じられた。
(ああ、なんて、美しい人なんだろう……)
エリスの心に芽生えたのは、感謝や尊敬だけではなかった。
彼女の瞳から、先ほどまでの恐怖は完全に消え、代わりに初めて知る、強い憧憬と衝動が満ちていた。 December 12, 2025
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