無病息災 トレンド
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2025.12.07 10:00
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千葉県君津市清和市場の諏訪神社にて毎年12月5日に行われる「猪鹿切(ししきり)祭」を6年ぶりに拝観した。祓い清めた鶏肉(※かつては当地周辺で捕れた兎や猪などの獣肉を使用していた)を旧社家の奉仕者が古式に則り包丁を入れ神前に供えた後、この肉を皆で奪い合う、という(多分)倭国で唯一の肉の掴み取りの祭礼である。この祭りは地元の方々にはお馴染みの行事であり、桶の中の肉は一瞬で無くなる。この肉を食べれば無病息災となる。
そして、この祭りの何がすげえかと言えばそれは当社が諏訪神社であること。勿論信濃諏訪大社からの分霊。即ち古より、鳥獣はその肉を食されることで人の血肉となって彼等もまた成仏の機縁となる「慈悲之殺生業尽有情」の論理を説き、仏教の不殺戒が浸透した後も肉食を許可した、狩猟を司る諏訪の神を体現した祭りが、信濃から離れたこの房総の地で脈々と行われている、という所である。
故に当社は「御狩大明神」と呼ばれる。さらにこの祭りは「房総のミカリ習俗」という房総半島の南方で行われる物忌の習俗の一環でもあり、非常に非常に大変に興味深いのである!
東国の地で今に残る諏訪信仰の形を再見することができた。 December 12, 2025
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