マイコン博物館の倉庫から、館長の思い出深い歴史遺産が出て来たので紹介します。
見たところ、部品取り用のジャンク基板ですが値札が付いています。
値札には「SEIBU」西武デパートのマークがあります。
格式ある西武池袋本店でジャンク基板を売っていた時期が有ったのです。

1976年頃、館長は、西武池袋本店に在ったアマチュア無線売り場に出入りしていました。
アマチュア無線売り場の店長は、戦争中に中国大陸で戦車に乗っていたという豪快な方でした。

店長から「最近、マイコンが話題だからアマチュア無線売り場でマイコンイベントをやりたい、お前、マイコンに詳しいから何かやってくれ」という無茶振りがありました。

館長がアルバイトをしていた、新宿御苑にあるマイコンとミニコン等のジャンクを扱っているアスターインターナショナルに相談して、マイコン展示と、コンピュータのジャンクパーツの即売会を西武池袋本店開催するという、凄い企画を立てました。

西武百貨店でジャンクを売るという、唐突なイベントでしたが、そこそこ人気が出て、普段と違う客層が来たので、西武池袋本店側の評価は高ったようです。

写真のジャンク基板は、西武池袋本店で開催されたコンピュータのジャンクパーツ即売会で売っていた基板の売れ残りで、奇跡的に値札が付いた状態で保管されていました。

そんなマイコンイベントを2～3回開催した後で、西武池袋本店内にマイコン専門の売り場を設ける事になりました。

西武池袋本店の担当者から、そのマイコン売り場で、どのようなマイコンを売ると良いかと館長に相談が有りました。

デパートですから、キット形態のTK-80を売るといいうのは似合わないと考えて、コモドール社のPET2001とAppleⅡが最適であると提案しました。

そんな訳で、西武池袋本店内に出来たマイコン専門店には、マイコンを体験できるようにPET2001が並び、ショーケースの中にはAppleⅡが飾られました。

その後、このPET2001に噛り付いて6502のプログラミングを学んだのが、大学1年生の岩田聡氏と、その仲間達でした。

岩田聡氏と、その仲間達は、6502のプログラム技術を活かして、HAL研究所にてファミリーコンピュータ向けのゲームソフトの開発を始めます。

これが縁で、岩田聡氏は、その後に任天堂の社長に就任します。

西武池袋本店内マイコン売り場の立ち上げ時の扱い商品として、館長がPET2001以外のマイコンを勧めていたら、場合によっては業界地図が変わっていたかもしれません。 December 12, 2025

ファミコンとは違うPSGやコモドールに積まれたチップや波形メモリも独特な音がするんだよなぁ

ただ、どの機種も音源数が足りてないのか、効果音が鳴るとBGMから一音消えるというのがよくあったので、いま作れるかわからないけど、レトロゲーム音源まとめチップを基盤とアンプと一緒にでたりしないかな December 12, 2025

@yone コモドール買っちゃった＞
立花ハジメ＆ラジカルTVまで　もう少しだ！ｗ December 12, 2025