小日向夢ちゃん 誕生日おめでとう‼
麗奈も認めるその演奏で、次の北宇治を引っ張っていってください！
#小日向夢生誕祭2025 #小日向夢生誕祭
夢ちゃんと奏ちゃんの話！
SS：弱さと名前を分け合う場所
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十二月の夕暮れは、一年の終わりを予感させるように静かだった。
グラウンド横の緩やかな坂を小日向夢はひとり歩いてのぼっていた。小さな足音が冬の空気に溶け、ほどなくして静けさに吸い込まれていく。
部活帰りの冷たい風が制服の裾を揺らし、鞄の紐を握る指先だけが妙に冷たかった。背後にある校舎の灯りが遠ざかるごとに、頼りにしていた世界が少しずつ後ろへ薄れていくようで、胸の奥がきゅっと縮む。
――来年……私、ちゃんとやっていけるのかな。
その思いが、冬の冷気より深く、夢の心をひんやりと包んだ。
歩幅は自然と小さくなり、白い息がゆっくり宙へと消えていく。
坂の先にある藤棚は夕闇の色をまといながらぼんやりと浮かんで見えた。
藤棚に着くと夢はそっとベンチへ腰を下ろした。ひんやりとした木の感触が背中へ伝わり、胸の奥にあった不安が輪郭を持って押し寄せてくる。
今日、トランペットパートの先輩・高坂麗奈から言われた言葉が、まだ耳の奥に残っていた。
――来年はあなたの年よ、小日向さん。
“嬉しいはずの言葉”が、どうしてこんなに重いのだろう。未来に期待される怖さが夢の呼吸を鈍くする。
ふたたび白い息を吐いた、そのとき。
「小日向さん？」
背後から声がして夢の肩がびくりと震えた。振り返ると白いマフラーを巻いた久石奏が夕闇に立っていた。
「ひ、久石さん……どうしてここに？」
「たまたま見かけました。日も短くなってもう暗くなるのに……この坂を上っていくのが見えたので。……気になったんです」
そう言って奏は夢の表情をそっと確かめるように見つめ、少しためらいがちに口を開いた。
「……隣、いいですか？」
慎重に距離を測る声音だった。
夢は驚いたように瞬きをしたが、すぐに小さくうなずいた。
「……はい」
奏はそれを確認してから静かに夢の隣へ腰を下ろした。近すぎず、遠すぎず、そっと寄り添うような距離だった。
冬の風がふたりの間を静かに抜けていった。
しばらく、ふたりの間には静けさだけがあった。奏は急かすこともなく、ただ夢が言葉を探すのを待つように視線を落としていた。その落ち着いた気配が、夢の胸の奥にある硬いものを少しだけゆるめていく。
「……あの、もし……聞いてもらえるなら」
夢がそっと切り出すと奏はゆっくりと頷いた。その頷きに背中を押されるように、夢は膝の上で組んだ指をぎゅっと握る。
「……今日、麗奈先輩に “来年はあなたの年” って言ってもらえたんです」
最初の言葉はかすかに震えていた。それでも続けようとする夢のまつげが、わずかに揺れる。
「嬉しいはずなのに……でも、怖くて。その言葉をちゃんと受け止められなくて。みんなの前に立つなんて私には……まだ無理で……」
白い息が弱々しく宙へ消え、夢は小さく肩を震わせた。
「……久石さんは、来年は副部長なんですよね？ ……本当にすごいです。私なんか来年のことなんて……想像できなくて……」
吐き出した弱音が冬空へ静かに溶けていく。自分の声が震えていたことに気づき、夢ははっと息を呑んだ。弱さを見せてしまった怖さと、ほんのわずかな安堵が胸の奥でせめぎあっていた。
「……ごめんなさい、こんな話しても……」
夢が謝りかけたその瞬間、奏がそっと言葉を重ねた。
「小日向さん」
強さではなく、ただ受け止めるためのやわらかさを含んだ声だった。責める気配も距離を置く気配もない。夢がこぼした言葉を、そのまま拾い上げるための呼びかけだった。
冬の静けさがふたりの間にそっと降りてくるようで、夢は息を整えるように小さく肩を揺らし、やがて奏はゆっくりと言葉を選ぶように口を開いた。
「……実は私も、不安なんです」
意外な言葉に夢は小さく息をのむ。
「副部長なんて、もっと周りが見えて、人望がある人がやるべき役目です。私みたいに中途半端な人間に務まるのか……ずっと不安で」
奏の声は落ち着いて聞こえるのに、その奥にはわずかな震えが潜んでいた。
「一年のときはコンクールメンバーでした。でも、今年は京都府大会までで……関西も全国も、私はメンバー落ちでした」
夕日の消えた後を見ながら「下手な先輩なんて、迷惑ですから」と、そう言った奏の横顔は、不思議なほど静かでまっすぐだった。
「そんな私が前に立つなんて、笑われるんじゃないかって。……ずっと、怖いですよ」
夢は胸の奥がきゅっと縮むのを感じた。さっきまで自分だけが抱えていると思っていた不安が、奏の中にも確かにあると気づいたからだった。
「……だから、小日向さんの気持ち、すこし分かります。期待されるのって……嬉しいのに、怖いですよね」
夢がまだ言葉にできずにいた部分を、奏はふわりと掬い上げるように言葉にした。
「でも、小日向さんは高坂先輩に認められる演奏をしているんです。自信が持てないのは分かります、けど……不安を知っている人の音は、きっと強くなれます」
その言葉は、冬の空気よりずっと静かで、温かかった。
「……少しだけ、前を向ける気がします。本当に……ありがとうございます、久石さん」
夢が頭を下げるように言うと、奏は静かに微笑んだ。その微笑みは、さっきまでの凛とした面影とは少し違い、どこかほっとしたような柔らかさが灯っていた。
奏はふと思い出したように鞄を探り、小さな包みを取り出した。
「……今日、誕生日ですよね。小日向さんに似合いそうだと思って……よかったら、受け取ってください」
手のひらにおさまる箱に、落ち着いたグレーのリボンが結ばれていた。
「あ……ありがとうございます！」
夢の声がぱっと明るくなる。その反応を見た奏の目元も、わずかに、しかし確かに緩んだ。普段は落ち着いた面持ちの奏がほんの小さくほころぶ。それだけで、夢の鼓動はまた一つ跳ねる。

「……北宇治では、ユーフォとトランペットの奏者が仲良くなるのが伝統らしいですよ。去年の大会で応援に来てくださった田中先輩と中世古先輩、中川先輩と吉川先輩……そして久美子先輩と高坂先輩」
奏は少し照れたように視線を落とした。
その頬のわずかな赤みは、冬の冷たさだけではない気がした。
「少し遅くなってしまいましたが……最後の一年、もっと小日向さんと話せたらなって。今日は、その……ささやかな気持ちです」
夢は胸の奥が熱を持つのを感じ、その熱のままに言葉を紡いだ。
「あの！……久石さんの誕生日来月ですよね……私にも何かできることがあれば言ってください」
夢が恐る恐る、でも真剣にそう告げると奏は目をわずかに見開いた。驚きのあとに静かに微笑む。
「……でしたら」
冬の空気をひとつ吸い込み、奏は夢の方へ向き直った。
「少し早いんですけど……“プレゼント代わり”として。名前で呼ばせてもらってもいいですか？“小日向さん“ではなく “夢”って」
夢は目を瞬かせた。
名前――たったそれだけのはずなのに、こんなにも胸の奥が揺れる。
夢にとってそれは、大切にされたい気持ちをそっと包み込まれたような響きだった。
「えっ……はい！ もちろんです……！ じゃ、じゃあ……奏……さん……！」
それを聞いた奏は小さく笑った。
「奏で大丈夫ですよ。……よろしくお願いします、夢」
“夢”と呼ばれた瞬間、胸の奥で小さな灯りがともったようだった。
藤棚には冬の夕暮れには不釣り合いなほどのあたたかな気配が満ち、冷たい風さえ少しだけぬるんだように感じた。
ふたりは未来へ一歩進み、そして、ふたりの距離は確かにひとつ分、近づいていた。 December 12, 2025

高坂麗奈ほしい！ https://t.co/5ssB5D3Ms7 December 12, 2025

高坂麗奈さんよろしくおねがいします🙇

あと、今週末コラボカフェに行く方はとりあえずB4サイズのクリアファイル持ってくといいと思います https://t.co/3hpAPv6upE December 12, 2025

今期もオクターヴァさんには、数回お伺いさせていただきました。いつも美味しいお料理とドリンク、そして素敵な癒しの空間をご提供くださり、本当にありがとうございました🙇少し早いかもしれませんが、次回の開催も楽しみにしております。
どうか「高坂麗奈」さんとのご縁がありますように😊 https://t.co/sL13SQhYyy https://t.co/D11mVs5kvV December 12, 2025

20期生の丸山ひなたちゃんが配信で「選抜に入れなくて悔しい」と言葉にしてて高坂麗奈だった。先輩の17・18・19期でも中々言えないのに、言葉にして伝えられる覚悟がカッコよかった https://t.co/Yj2TnmNt9n December 12, 2025

買ってはいけない切符を買ってしまった
て事で15日から19日18切符使います。
#高坂麗奈 #青春18きっぷ https://t.co/TkN6bKQaps December 12, 2025

京阪電気鉄道　石山坂本線
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@Reina0820347210 高坂麗奈さん、おはありです❗️

さぁ華金ですね。明るく前向きにそして頑張り過ぎずに頑張っていきましょう♪👍

笑顔溢れる素敵な一日になりますように…
今日もよろしくです♪🤗 December 12, 2025

@Reina0820347210 高坂麗奈さんありがとうございます！
頑張ってきます！ December 12, 2025