寒い日に大活躍するコート。

実は「形の理由」を意識して着ている人は、
意外と少ないかもしれません。

でもコートのデザインはすべて
「必要」から生まれたもの。
歴史をの背景には
ひとつひとつにちゃんと意味がある。

代表的なコートと、その形が生まれた理由を見てみると

・トレンチコート
戦場で兵士を守るための工夫がぎっしり。
“機能のかたまり”なエレガント版。

・ダッフルコート
海の上で働く人の相棒。
手袋をしたままでも留められるトグルは、海風との戦いの知恵。

・ピーコート
海軍（海で働く兵隊さん）のための風よけコート。
重たい風にもへっちゃらな形。
頼もしさがあって短め丈は作業性も◎

・モッズコート
極寒の地でも動きやすいように作られた、極寒地対応＋頼れる防寒軍コート。
中にたっぷり着こめるゆったりシルエットは、冬のレイヤードも◎

・ダウンコート
アウトドアマンが発明のきっかけ。（Eddie Bauerアパレルブランドが今もなお参考にするブランドとなる）
羽毛の「軽いのに超あったかい」という魔法をまとったコート。

こうして見てみると、どのコートも
「寒さ」「雨」「風」「戦場」「階級」「職業」
といった、実に現実的な事情から生まれた形なんですね。

コートの歴史は、戦争や冒険の世界の中で磨かれ、
必要を満たすための工夫がしっかり詰め込まれています。

そして今
私たちの冬をやさしく包んでくれる“定番の服”になっています。

服を企画する人たちは
こういう歴史的背景を考えながら服を作っていたりします。

意味を知れば知るほど
「コート」ってありがたい存在だと思えたり。

夜のコラム ちょっとした気づきをお伝えしています。
お疲れさまでした。 December 12, 2025

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