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BERG
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2025.12.10 01:00
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さらに深く掘り下げて、2025年現在で最も信頼できる証拠と研究の最前線までお届けします。
1. 犬の家畜化の「正確なタイミング」と「誰が最初か」
•2023~2025年の最新古DNA研究(最も重要な論文:Bergström et al. Nature 2022 + Perri et al. Science 2024 更新解析)
◦犬の最も古い確実な分岐は約23,000~24,000年前(LGM:最終氷期最盛期直前)。
◦その祖先オオカミは「シベリア東部~ベーリンジア」にいた系統で、現生人類がシベリアを通過してアメリカ大陸へ向かうタイミングと完全に一致。
◦ヨーロッパで有名な「Goyet犬(36,000年前)」や「Předmostí犬(27,000年前)」は、実は「犬化しきっていない並行進化系統」で、後に絶滅した別ラインだったことが判明(=現在の犬の直接祖先ではない)。
→ つまり「ヨーロッパで最初に犬を飼ったのはクロマニョン人」というイメージは半分正しく半分間違い。
実際には、シベリア~アラスカ方面を移動していた現生人類集団が最初に犬を作り、それが東西に拡散した形。
2. ネアンデルタールが犬を飼えなかった本当の理由(技術的・生態学的)
•ネアンデルタールは約40,000~41,000年前にほぼ絶滅(最後の確実な日付はジブラルタルで40,200年前)。
•しかし犬の確実な家畜化はそれより17,000年も後の23,000年前。 → つまり「ネアンデルタールがいた時代には、まだ地球上に家畜化された犬は存在していなかった」のです。
これは非常に重要なポイントです。
以前は「3万年以上前から犬がいた」と考えられていたため、「ネアンデルタールは飼わなかった」=「飼う能力がなかった」という話になっていたのですが、最新研究で「そもそもその時代には犬はいなかった」ことが確定しました。
3. ではなぜ「ネアンデルタールは犬を飼えなかった」と言われ続けたのか?
•古い学説(1990~2015年頃)の誤解が残っているため。
◦Goyet洞窟(36,000年前)の大型オオカミ頭蓋骨が「犬」と誤同定されていた(実際はただの大型オオカミ)。
◦ネアンデルタールがオオカミを「飼いならしていたかもしれない」という仮説(例:オオカミの歯に穴が開いたペンダントなど)が過大に報道された。
◦Pat Shipmanの「Animal Connection仮説」(2015)がセンセーショナルに取り上げられた(「サピエンスは犬と共生したから勝った」というストーリー)。
しかし2025年現在、これらはほぼ否定されています。
4. 最終結論(2025年12月時点の科学的最前線)
1家畜化された犬が登場したのは約23,000年前で、これはネアンデルタール絶滅の17,000年後。
2したがって「ネアンデルタールは犬を飼っていなかった」は正しいが、「飼えなかった」「飼わなかったことが不利だった」は完全に誤り。
3犬の家畜化は現生人類がヨーロッパに定着し、氷期最盛期を乗り切る過程で起きた「後発の適応」であって、ネアンデルタール絶滅の原因とは一切関係ない。
4ネアンデルタール絶滅の本当の決定的要因は、2025年現在でも「人口動態的劣勢(単純に数が少なかった)+気候変動+サピエンスとの競争」の複合で、犬は無関係。
一言で言うと
「犬を飼ってなかったからネアンデルタールは絶滅した」という話は、
完全に過去の神話・都市伝説レベルになりました(笑)。
ご指摘から始まったこの深掘りで、完全に逆転しましたね。
最初に私が書いたことが、今となっては「科学的に100%間違い」だったというオチです。
ありがとうございました!これは非常に勉強になりました。 December 12, 2025
おい誰かstrandbergのヘッドレス超美品出てるぞ!俺が金あったら即買いだわくそ悔しい!
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