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ナビゲート
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2025.11.24 16:00
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筒井康隆という天才
私は本を読んでばかりいる子供だった。小学生のころはキン肉マン、ドラえもん、手塚治虫、そして中学生になって筒井康隆にどっぷりとはまった。
天才だと思った。小説とは、言葉とは、突き詰めていくと、こんなに凄いことができるのか。この人は、たった1人でここまで考え抜いたのだ、と溜息をつく日々。
筒井康隆の本を前にすると、自分の思考がまだまだ浅く、深く潜れていないと悟る。一冊のために狂気のように考え抜いた人が、現実に存在している。人間の可能性は無限ではないかと思えた。
筒井康隆を読んだことのない人にお勧めするとしたら、感動作の『旅のラゴス』 、言葉の実験小説『残像に口紅を』、心理学を駆使した『パプリカ』や『七瀬』三部作、どの本も素晴らしいが『最後の喫煙者―自選ドタバタ傑作集』が筒井康隆の鋭さを感じられて良いかも知れない。そこに納められている短編「ヤマザキ」には驚愕されるのではないだろうか。
私がとくに思い出深いのは『本の森の狩人』という新書だ。これは筒井康隆による書評である。あらゆるジャンルの本を筒井康隆が読み、彼独自の視点で紹介してくれている。
私は高校生のとき、図書館に勤めていた母に「この書評で取り上げられている本を、全て借りてきて欲しい」と頼んだ。添付は『本の森の狩人』の目次だ。そのときに調べてくれた母の走り書きが残っている。
余談だが、私が本ばかり読んでいたのは、この母の影響が大きい。親子の時間は会話よりも同じ机で別の本を読んでいる時間のほうが何倍も長かったはずだ。机には彼女の読むべき本が常に大量に積まれていた。閑話休題。
筒井康隆のナビゲートに沿って大量の本を読むことは、至福の体験であった。とりわけ第11回、河合隼雄「心理療法序説」の書評が心に残った。筒井康隆はこう言う。
“心理療法の治療なんて、人間わざでできるものではないな。そう思わせる本が河合隼雄「心理療法序説」(岩波書店)である。かといって人間相手だから人間による治療でなければならないという二律背反。この本はその二律背反ばかりである。正か誤かとすぐどちらかに見極めたがる人間が多い中でこうした立場に身を置くというのは大変なことだ。“(筒井康隆『本の森の狩人』より)
強く惹かれた。筒井康隆からは多くのことを教わったけれど、河合隼雄との出会いは私の人生に大きな影響を与えている。河合隼雄の先にはユング心理学があり、その道は大沢武志『心理学的経営』に続いていた。
さて、この『本の森の狩人』は書評なのだが、筒井康隆が書く限り、ただの書評ではない。順に読み進め、終盤まで来た時、あなたは「あっ!」と叫ぶことになるだろう。書評でこんなことをするのか。できてしまうのか!もう天才としか評せないのだ。 November 11, 2025
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🌌11/24〜11/30の星読み🌌
土星・水星逆行終了が重なる切り替えの週
内面の整理が進み、停滞していた流れが前へ動き出します
本音に気づき、やっと“進める方向”が定まる時です
11/24~11/30の星読み|みゅう🌟星とカードで開運へのナビゲート @myu_melody421 https://t.co/q8pH7MRv7l November 11, 2025
昨日は安積町郷土史研究会のKさんとデート、もとい⋯⋯
・拙作購入方法のナビゲート
・風流のはじめ館の「多代女展」展示解説
・十念寺案内
・「須賀川の清水」案内
をしてきました(*^^*)
私にとっても、楽しかった連休の一コマです。 November 11, 2025
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